バランスを良くしたい方へ「パンチを打つ時いつもよろけちゃうなぁ。簡単にバランスを保てるようになるコツが知りたい。」
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- バランスが良くしたければ重心は体の真ん中に乗せるべき
- 前重心、後ろ重心のメリット・デメリット
- バランスが崩れないポイント
この記事を書いている僕のボクシング歴は20年ほど。プロではバンタム級で最高世界7位になり、引退後は世界アジア日本チャンピオンなどを育成するプロトレーナーをしています。
「パンチを打つ時にバランスが崩れやすい」という人は、重心の乗せ方に原因があるかもしれません。今回はバランスを良くするための重心の乗せ方ついて解説していきます。
※3分ほどで記事は読み終わります。3分後にはバランスを保つために重心を乗せるべき場所を理解できているはずです。
バランスが良くしたければ重心は体の真ん中に乗せるべき
重心を体の真ん中に乗せることは、縦スタンス・横スタンス、ファイターボクサーなどボクシングスタイル問わず重要です。
重心が真ん中にあるメリット
・ニュートラルな状態になるので、前後右左どこにでも動きやすい
・パンチを打つ時や、打たれた時にも、一番体のバランスが崩れにくい
・ボクシングのレパートリーが増えやすい
バランスが崩れやすいなと感じている方は真ん中重心を意識してみてください。
基本的に重心は体の真ん中に乗せておき、パンチを打つ時や避ける時に一時的に重心を変えることが崩れないポイントです。
ここまで読んだ方は、真ん中重心のメリットは理解したけど、真ん中以外に乗ってるのはなんでダメなの?と思ったかもしれません。次は重心を乗せる場所別で、メリット・デメリットを簡単にお話ししていきます。
前重心、後ろ重心のメリット・デメリット
【前重心】
・メリット
・相手に距離(上半身)が近づきやすい
・バックステップを踏みやすいので後ろに行きやすい(前足に体重が乗っているので地面を蹴りやすい)
・デメリット
・前足が前に踏み込みにくい
・利き手(後ろの手)が強く打ちにくい
補足:前に行く時は、前足が先に行ってあげないと前に行けないのですが、一旦重心を後ろ足に戻して前足を動かさないといけないので、タイムラグが起きてしまいます。
意外に前に行きにくいのが前重心です。
【後ろ重心】
・メリット
・相手から遠く感じる
・蹴り足に体重が乗ってるので前に行きやすい
・デメリット
・バックステップしにくい
・後ろ足を動かしにくい
・スウェーバックで崩れやすい
メリットにある、相手から遠く感じるということは、自分からも遠く感じるので攻撃が届きにくいというデメリットでもあります。
【左右の重心】
左右の重心についても同じような原理なので、簡単に説明します。
左に重心をかけた状態では左に動けないし、右のパンチも打ちづらい状態になります
・「右のパンチを打つ時は、右足で蹴ってパンチを打つ」
・「左のパンチを打つ時は左足で蹴って打つ」
というのが基本なので、重心が乗っていない方のパンチは打ちにくいということになります。
基本的に真ん中に重心を乗せて、足を動かしたり頭を振りながらどちらかにタメを作りながら動いていきます。
おまけ
・実戦の時に相手の重心移動を観察してみてください。重心が右に寄っている場合は右のパンチが強くなるので、左の軽いパンチをわざと当てさせてカウンターを狙うなどの応用ができます。
・普段から重心が寄っていると動きを読まれやすいので、重心は【体の真ん中に乗せる】ことがおすすめです
バランスが崩れないポイント
- 前重心、後ろ重心問わず足の外に体重が逃げないようにすること
- つま先より膝が出ない、膝より頭が出ないようにする
ステップする時、パンチを打つ時、パンチを避ける時も上記を意識してください。
これまで、大まかに分けて構え方の説明をしてきました。
構え方に関しては下記記事で細かく解説しています。合わせてご覧ください。
構え方は、ボクシングスタイルなどにより、人それぞれ違うので、組み合わせたりして自分の構えを見つけてみてください。
次記事は、ステップについてお話しをしていきます!