
こんにちは。ボクシングトレーナーの椎野大輝です。
今回は、担当選手である所龍太のプロ第3戦について、試合結果と感想をお話しします。
プロ3戦目にして初のA級、初の8回戦となりました。短い内容になりますが、最後までお付き合いください。
キャリアで大きく上回るジェイク・アンパロとの対戦

8月31日、後楽園ホールでミニマム級8回戦が行われました。
対戦相手は、フィリピンのジェイク・アンパロ選手です。重岡銀次朗選手の世界タイトルに挑戦した経験があり、元WBOアジアパシフィック王者。現在もOPBF東洋太平洋ミニマム級にランクされている選手です。
龍太からすると、キャリアには何倍もの差があります。アンパロ選手は今回が26戦目で、年齢は29歳。本当に経験豊富な選手との試合になりました。
本来であれば、日本ランカーや日本人選手と戦いたかったのですが、なかなかマッチメイクが決まりませんでした。
今回の対戦が決まると、いろいろな選手や関係者から「相手が強すぎるのではないか」「少し早いのではないか」「危なくないか」「いきなりそこに行くのか」といった声をいただきました。
それだけ、挑戦的な要素のあるマッチメイクだったと思います。
ただ、僕自身は勝てると思っていました。
挑戦するという意味でも、得られるものはたくさんあります。この相手に勝てば自信になりますし、万が一負けたとしても、強い選手に挑んだ経験は今後のキャリアにプラスになると思っていました。
龍太はまだ18歳です。強い選手に挑んで負けることや、試合で苦戦することも、今後のキャリアには必要です。
そういう意味でも、非常に面白いマッチメイクだったと思います。
所龍太が3-0の判定で勝利

試合は、所龍太が3-0の判定で勝利しました。応援していただいた皆さん、ありがとうございました。
採点は、1人が80対72のフルマーク。残る2人が79対73で、1ラウンドを取られた採点でした。
完勝と言っていい試合内容で勝つことができたと思います。
右が当たらないと判断し、左とボディへ切り替えた

1ラウンドを終えてコーナーへ戻ってきた龍太は、「パンチはある」と話していました。
アンパロ選手は上体が柔らかく、パンチを当てにくいところもありました。そのため、途中から「右が当たらないので、右を捨てて左を当てにいこう」と指示しました。
また、ボディが効くと感じたため、ボディを中心に叩き、そこから上へ返していく作戦に切り替えました。
龍太はしっかりとプレッシャーをかけながらジャブを使い、指示どおり左の返しを当て、ボディでもダメージを与えていました。
試合後、アンパロ選手も「ボディが嫌だった」と話していました。また、龍太に対して「本当に18歳なのか」というような反応を見せ、褒めてくれていました。
試合中の変更にも冷静に対応できた

龍太は、試合中の作戦変更やセコンドからの指示をしっかり聞き、そのとおりに動けていました。
最後まで冷静だったと思います。
今回、最も怖かったのはアンパロ選手のパンチ力です。最後まで右の強打には怖さがありました。
スピードもあり、パンチ力もあるため、かなり怖い相手でした。それでも龍太は、最後までディフェンスの集中力を切らしませんでした。そのため、効かされたパンチはほとんどなかったと思います。
目の下は少し腫らしましたが、あれは打撃ではなくバッティングによるものです。
龍太も「バッティングはすごく痛いですね」と話していました。そうしたこともプロの試合では起こるため、良い勉強になったと思います。
キャリアの早い段階で経験できた8ラウンド

アンパロ選手は、ロープ際に詰められても、上体の柔らかさを使って致命打を回避し、そこから打ち返してきました。
そういう相手に集中力を切らさず、8ラウンドを戦えたことは、今後のキャリアにとって大きなプラスになると思います。
試合を受けてくれたアンパロ選手にも感謝しています。そして、この相手を乗り越えた龍太のことは、しっかり褒めてあげたいです。
龍太はまだ18歳で、次の2月だったと思いますが、そこで19歳になります。
まだまだここから伸びしろしかありません。これからさらに上位陣へ食い込んでいければ、面白くなると思います。
年内にもう1試合できればと考えている

今回は大きなダメージや怪我もなく、試合を終えることができました。そのため、できれば年内にもう1試合やりたいと、僕の中では考えています。
試合後なので、まずは何日か休ませます。その後、龍太本人やDANGANジムとも相談しながら、今後のキャリアを考えていきたいと思います。
僕としては、年内にもう1試合、できれば強い日本人選手と戦えればいいと思っています。
今後の龍太の試合と成長に、ぜひ期待していただけたらと思います。
試合が決まったときから怖さはあった

今回の試合は、対戦が決まったときから結構怖かったです。本当に怖さがありました。
計量では、龍太の方がサイズは大きく見えました。ただ、僕はアンパロ選手と小林豪己選手の試合を見ていて、アンパロ選手が非常に強いことを知っていました。
キャリアも豊富です。
龍太にとって、今回が初めての長丁場でした。後半にどうなっていくのか分からない、未知数な部分もありました。その点もかなり怖かったです。
その中で、8ラウンドを戦い抜くスタミナがしっかり持ったことは収穫です。
ただ、タイトルマッチになると、さらに2ラウンド、あるいは4ラウンドを戦わなければなりません。スタミナは、まだまだ伸ばしていく必要があります。
課題も見えましたし、成長も見えました。非常に良い試合だったと思います。
試合映像は大橋ボクシングジムのYouTubeで公開中

今回の試合は、大橋ボクシングジムのYouTubeチャンネルで生中継されました。現在もアーカイブで視聴できますので、ぜひ龍太の試合を見ていただけたらうれしいです。
まだ18歳なので、ここから成長するところしかありません。今後にも期待していただけたらと思います。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。
チャンネル登録もよろしくお願いします。
今回の試合をご覧になった方は、どのような試合だったと感じたのか、ぜひyoutubeのコメントで教えてください。感想だけでなく、アドバイスでも構いません。
コメントをお待ちしています。応援ありがとうございました。
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【この記事を書いた人】
アマチュア実績全国3位(東洋大)
元プロボクサー
世界ランキング最高7位
第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
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