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2026年9月27日、WBC世界バンタム級王者・井上拓真選手と那須川天心選手の再戦が行われます。

前回の対戦は2025年11月。拓真選手が中盤以降に試合を支配し、大差判定で勝利しました。天心選手にとっては、プロ格闘技を通じて初めての敗戦でした。

そこから約10カ月。天心選手はフアン・フランシスコ・エストラーダ選手をTKOで破って挑戦権を獲得し、拓真選手も井岡一翔選手から2度のダウンを奪って勝利しています。

前回より成長した両者が、再び世界タイトルを懸けて対戦します。

今回は前回の試合で生まれた差、両者の成長、天心選手がリベンジするために必要なこと、そして現時点での勝敗予想についてお話しします。

約10カ月での再戦は率直に早いと感じた

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前回の対戦から約10カ月での再戦ということで、率直に早いと感じました。本当にもう一度やるんだな、という感覚です。

ただ、天心選手はエストラーダ選手との挑戦者決定戦に勝ち、正式に拓真選手への挑戦権を獲得しています。挑戦者決定戦を勝った以上、この流れで再戦が決まること自体は自然です。

あとはチャンピオンである拓真選手が、その挑戦を受けるかどうかでした。

拓真選手が他団体王者との統一戦など、別のビッグマッチに向かう可能性もあったと思います。ジェシー・“バム”・ロドリゲス選手がバンタム級に上げてきたため、拓真選手対バムというカードも個人的には面白いと思っていました。

それでも拓真選手は天心選手の挑戦を受け、2度目の対戦を行うことになりました。

前回の結果が明確でも再戦する価値はある

前回は拓真選手が大差判定で勝利しました。勝敗が明確だった試合だけに、再戦の必要性を疑問に感じる人もいると思います。

ただ、天心選手は前回の敗戦から、なぜ負けたのかを学び、エストラーダ戦では明確な成長を見せました。

一方の拓真選手も、前回の天心戦や井岡戦を経て、さらに自信を深めています。

今回は、前回よりも強くなった両者による再戦です。その意味では、もう一度対戦する価値はあると思います。

興行面でも注目度の高いカードです。拓真選手にとっては、一度勝った相手と再び戦うことになりますが、強さを証明できるだけでなく、ファイトマネーや注目度の面でもメリットはあるでしょう。

知名度の低い外国人ランカーと戦うより、天心選手と戦うほうが、はるかに多くの人から注目されます。

天心選手にとっては崖っぷちの再戦

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今回の再戦によって得られるものが大きいのは、天心選手のほうです。

勝てば前回のリベンジを果たし、同時に世界タイトルも獲得できます。

しかし、同じ相手に2度負けることは非常に大きいです。天心選手にとっては、かなり崖っぷちの試合だと思います。

前回の敗戦を取り返して世界王者になるのか。それとも、再び拓真選手に敗れるのか。

今後のボクシングキャリアを考えても、非常に重要な一戦になります。

前回の拓真選手はカウンターだけに注意していた

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前回の試合では、序盤の2ラウンドまでは天心選手がスピードを生かしていました。

しかし、拓真選手は天心選手のリズムやタイミング、スピード、パンチ力を確認すると、3ラウンドからプレッシャーを強めました。

拓真選手が注意していたのは、主に天心選手のカウンターです。

天心選手が自分から前に出て試合を作れなかったため、拓真選手はカウンターだけに注意しながら、距離を詰めることができました。

拓真選手は継続的にプレッシャーをかけ、接近戦での回転力を生かしてポイントを重ねました。

天心選手は、自分が戦いたい距離やタイミングを作らせてもらえず、徐々に崩されていきました。

前回の差はパンチ力ではなく対応力だった

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前回の試合で大きかったのは、単純なパンチ力やスピードの差ではありません。

拓真選手のほうが引き出しが多く、試合の中でできることが多かった点です。

天心選手が序盤にスピードを生かしても、拓真選手は試合の中で対応しました。

一方の天心選手は、拓真選手に距離を詰められたあと、自分から試合の流れを変えられませんでした。

前回は、引き出しの多さやボクシングの対応力で、拓真選手のほうが一段も二段も上だったという印象です。

天心選手は自分から試合を作れなかった

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前回の天心選手が最後まで修正できなかった課題は、自分からボクシングを作れなかったことです。

基本的に、前回の試合展開を作っていたのは拓真選手でした。

天心選手は、拓真選手が作った流れに対応する形になり、自分から展開を変えることができませんでした。

自分から前に出て試合を作れなかったことで、拓真選手にプレッシャーをかけられ続けました。

今回リベンジするためには、拓真選手が作る試合に付き合うのではなく、天心選手自身が展開を作る必要があります。

井岡一翔戦で拓真選手の本来の強さが出た

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拓真選手は井岡一翔選手との試合で、2度のダウンを奪って大差判定で勝利しました。

あの試合を見て感じたのは、急激に新しい技術を身につけたということではありません。

拓真選手がさらに自信を深め、もともと持っていたポテンシャルを試合で発揮できるようになったということです。

拓真選手は、もともと非常に高い能力を持った選手でした。

そこに自信が加わり、迷いなく戦えるようになったことで、本来の強さが試合に出てきています。

井岡戦の拓真選手は非常に落ち着いていて、まったく焦ることなく戦っていました。

自信によって選手はここまで変わるのだと感じる内容でした。

拓真選手は無理にKOを狙わないほうが強い

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拓真選手は、いわゆる強打者というタイプではないと思います。

もちろん、相手を倒す力は十分にあります。ただ、もともと無理に倒しにいく選手ではありません。

相手をコントロールし、ポイントを取りながら確実に勝つことができる選手です。

拓真選手は、普通に勝つことに徹したときに相当強いボクサーだと思っています。

今回、「返り討ちにする」「2連敗の屈辱を味わわせたい」と話していますが、倒そうとして力んでしまうと、逆に天心選手が戦いやすくなる可能性があります。

拓真選手としては、最初からKOだけを狙うのではなく、しっかりポイントを取り、天心選手のやりたいことを一つずつ潰していく戦い方がよいと思います。

その中でダメージが蓄積し、結果的に倒せる展開になればよいでしょう。

拓真選手は相手にポイントを取らせない

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現在の拓真選手は、攻撃と守備のどちらも完成度が高いです。

その中でも特に優れているのが、相手の攻撃を無効化する力です。

相手がポイントを取ろうとしても、簡単には取らせません。

単純にパンチをよけるだけではなく、相手の距離やタイミングを崩し、良さそのものを消してしまいます。

天心選手が前回より成長していても、その攻撃を拓真選手がどのように無効化するのかは、今回の大きな注目点です。

エストラーダ戦で天心選手は前で戦えるようになった

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天心選手はエストラーダ戦で、以前よりも前で戦えるようになっていました。

これまでの天心選手は、後ろに下がりながらスピードやカウンターを生かす場面が多かったと思います。

しかし、エストラーダ戦では自分から前に出て、相手を下がらせる場面が増えました。

倒し切る力が単純に上がったというより、戦い方に対する意識が変わったのだと思います。

前に出て戦うという選択肢が加わったことは、非常に大きな成長です。

前回の拓真戦で出た課題も、エストラーダ戦ではかなり改善されていたと感じました。

エストラーダに通用した戦い方が拓真選手にも通じるとは限らない

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ただし、エストラーダ選手と拓真選手はまったく違う選手です。

エストラーダ選手を相手にできたことを、拓真選手にも同じようにできるとは限りません。

相手のレベルや特徴が変われば、同じ戦い方でも結果は変わります。

天心選手が前に出て戦えるようになったことは間違いなく成長ですが、その戦い方が拓真選手にも通じるのかは別の問題です。

葛西裕一トレーナーとの関係は天心選手にとって大きい

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天心選手は、前戦から葛西裕一トレーナーと組んでいます。

天心選手はキックボクサー時代からボクシングにも力を入れており、以前から葛西トレーナーに教わっていたと聞いています。

天心選手にとっては、昔から自分を知っているトレーナーです。

葛西トレーナーも、以前の天心選手を知っているからこそ、現在何が足りないのか、どこが変わったのかを判断しやすいと思います。

天心選手も、昔から知っている人の言葉だからこそ、受け入れやすい部分があるでしょう。

公開練習では、これまでの天心選手にはあまりなかったハイガードなども取り入れていました。

新しいものに挑戦していることは伝わりましたし、今回の再戦では、前回よりも精度を高めてくると思います。

天心選手の強みは学習能力と吸収の速さ

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天心選手の大きな強みは、学習能力の高さと吸収の速さです。

ボクシングに転向してから、試合を重ねるごとに成長し、少しずつボクシングに適応してきました。

昨年の天心選手と現在の天心選手を比べれば、現在のほうが圧倒的に成長していると思います。

「あのときの俺を想像して戦ったら痛い目を見る」という発言もありましたが、前回と同じ天心選手ではないことは間違いありません。

ただし、天心選手が成長している一方で、拓真選手もさらに強くなっています。

天心選手だけが成長した状態での再戦ではないことが、この試合の難しいところです。

「最初から打ち合う」発言ですでに駆け引きは始まっている

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天心選手は「最初から打ち合うつもり」と話しています。

実際に、初回から動く可能性はあると思います。

前回の1ラウンドは、お互いに様子を見ていました。拓真選手はその中で天心選手のリズムやスピード、パンチ力を確認し、3ラウンドからプレッシャーを強めました。

今回は一度対戦しているため、前回ほど様子を見る必要がありません。

お互いに相手のタイミングや体格、スピード感を把握しているため、前回より早く試合が動く可能性があります。

ただし、本当に打ち合うかどうかは分かりません。

「最初からいく」と言いながら、実際にはアウトボクシングをする可能性もあります。

この発言自体がフェイントであり、拓真選手にプレッシャーをかける狙いかもしれません。

すでに試合に向けた駆け引きは始まっています。

天心選手が打ち合うのはギャンブルでもある

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前回の天心選手は、拓真選手に距離を詰められてから苦しくなりました。

その相手と自分から打ち合うことには、ギャンブル的な要素があります。

打ち合いで拓真選手を押し返すことができれば、拓真選手を焦らせ、天心選手は自信を持てるでしょう。

反対に、打ち合っても勝てなければ、天心選手自身が「近い距離でも勝てない」と感じてしまう可能性があります。

そうなれば、拓真選手はさらにプレッシャーを強め、前回以上に厳しい試合になるかもしれません。

最初から最後まで打ち合うのではなく、初回は前に出て、次のラウンドではアウトボクシングをするなど、戦い方に変化をつける可能性もあります。

接近戦でも戦えることを早い段階で示す必要がある

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天心選手が勝つためには、「今回は近い距離でも戦える」と早い段階で拓真選手に示す必要があります。

必ずしも接近戦で打ち勝つ必要はありません。

拓真選手が前に出たときに、天心選手が対応し、簡単にポイントを取らせないことが重要です。

拓真選手に「前回より近い距離でやりにくい」と感じさせることができれば、拓真選手は前へ出にくくなります。

そうなれば、天心選手が得意とするストレートやロングレンジの攻撃を生かしやすくなります。

現時点では接近戦で拓真選手が有利

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天心選手が成長していても、現時点では接近戦になると拓真選手のほうが有利だと思います。

もともとのボクシングの完成度は、拓真選手のほうが高いです。

その差に約10カ月で一気に追いつくのは、簡単ではありません。

ただ、天心選手も前回より接近戦での対処法や引き出しを増やしてくるはずです。

その変化が拓真選手に通じるのか。拓真選手が天心選手の変化を受けたとき、どのように対応するのか。

そこは今回の重要なポイントです。

天心選手が勝つにはロングレンジを取ることが絶対条件

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天心選手が勝つためには、まずロングレンジで優位に立つ必要があります。

ロングレンジでも拓真選手にポイントを取られるようでは、天心選手にとって非常に厳しい試合になります。

天心選手が遠い距離でポイントを取れば、拓真選手は前に出なければいけません。

そのとき、天心選手が拓真選手のプレッシャーに対応できるかどうかが勝負です。

前回は、その場面から拓真選手が一方的に試合を支配しました。

今回は天心選手がそこで対応できれば、取ったり取られたりするシーソーゲームになる可能性があります。

拓真選手は前でも後ろでも戦える

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拓真選手は、前回と同じように前へ出る戦い方だけではありません。

アウトボクシングもできますし、後ろに下がりながらポイントを取ることもできます。

天心選手を前へ出させ、拓真選手がカウンターを狙う展開も考えられます。

拓真選手は前でも後ろでも戦えるため、天心選手が用意した対策に対し、試合の中で戦い方を変えられる選手です。

この対応力も、拓真選手が有利だと考える理由の一つです。

再戦は序盤の数ラウンドが重要になる

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再戦では、勝った側には一度成功した戦い方があり、負けた側には明確な課題があります。

拓真選手は前回の勝ち方を知っています。

天心選手は、前回何ができなかったのかを理解し、その対策を準備できます。

重要なのは、拓真選手が前回と同じ戦い方をして、それを天心選手に対応されたときです。

拓真選手が焦るのか、それとも次の手を用意しているのか。

天心選手も、前回と同じプレッシャーを受けたとき、今度は跳ね返せるのか。

今回の試合は、序盤の数ラウンドで展開がかなり見えてくると思います。

リベンジへの感情をプラスに変えられるか

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リベンジマッチは、非常に燃えるものです。

僕自身も、フィリピンで負けた相手と日本で再戦した経験があります。

そのときは、「同じ相手に2回負けたらどうしよう」とは考えませんでした。

勝てばリベンジでき、タイトルを獲得し、世界ランキングも手に入る。一石三鳥だと考え、やり返したい気持ちをすべて力に変えました。

再戦をプラスにできるかどうかは、その選手の性格や考え方によります。

天心選手も、「同じ相手に2度負けられない」という不安ではなく、「勝てばリベンジと世界タイトルを同時に手にできる」と考えられるかが重要です。

天心選手なら、その感情をプラスに変えられる可能性はあると思います。

ただ、拓真選手との初戦は、天心選手がプロ格闘技で初めて経験した敗戦でした。

その初黒星が今回どのように働くのかは、実際に試合が始まらなければ分かりません。

現時点では拓真選手の中差から大差判定勝ちを予想

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試合直前には、改めて勝敗予想をしたいと思います。

現時点では、拓真選手の中差から大差判定勝ちを予想しています。

天心選手は、前回より必ず成長してくると思います。

学習能力も高く、吸収も速いため、前回と同じ内容にはならない可能性があります。

それでも、井岡戦で見せた現在の拓真選手は相当強いです。

天心選手が成長した以上に、拓真選手も自信を高め、本来の能力を発揮できるようになっています。

両者の現在のスパーリングや仕上がりを直接見ているわけではないため、まだ分からない部分もあります。

ただ、現時点では拓真選手が、前回以上に差を見せるのではないかと予想しています。

まとめ

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井上拓真選手と那須川天心選手の再戦は、前回とは違った内容になる可能性があります。

天心選手は、エストラーダ戦で前に出て戦う姿を見せました。前回の敗戦を学びに変え、ボクサーとして成長しています。

一方の拓真選手も、井岡戦を経てさらに自信を深め、攻撃と守備の完成度を高めています。

天心選手がリベンジするためには、ロングレンジでポイントを取り、拓真選手に距離を詰められた場面でも簡単に主導権を渡さないことが必要です。

前回のように拓真選手に試合を作らせるのではなく、天心選手自身が展開を動かせるかが勝敗を分けるでしょう。

成長した天心選手が、拓真選手の牙城を崩すのか。

それとも拓真選手が、前回以上の差を見せるのか。

非常に注目される再戦です。

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しいの

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第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
キックボクサー世界チャンピオン指導

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