
5月12日に行われたLemino BOXINGの興行で、担当する所龍太のプロ転向2戦目が行われました。
この日は、スーパーフェザー級1000万円トーナメントや日本スーパーフェザー級の試合なども組まれており、後楽園ホールは満員。
非常に盛り上がった興行の中で、龍太は3ラウンド1分3秒TKO勝利を収め、デビュー2連勝を飾りました。
この勝利でB級を卒業し、次戦からはA級ボクサーとして8回戦以上の試合に出場できるようになります。
今回は、その試合内容と、所龍太という選手についてお話しします。
所龍太instagram🔻
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4連勝中のサウスポー相手に見せた内容

今回の相手は、フィリピンのジョン・ドミニク選手でした。
フィリピンのサウスポーで、4連勝中。パワーもある選手だったため、相手が決まった時点で映像を確認した段階から、少し警戒はしていました。
ただ、試合内容としては、ほぼ完璧に近い勝ち方だったと思います。
クリーンヒットはほとんどもらわず、最後はダメージで倒したというよりも、相手の心を折ったような形でした。相手が自分からしゃがみ込むようにダウンして、ストップになったという印象です。
1ラウンドを終えて戻ってきた時、所選手は「パンチはそれなりにある」と話していました。
そのため、そこはしっかり警戒するように伝えました。
受け止めすぎないこと。
空振りさせること。
相手の動きにしっかり反応すること。
行きすぎないこと。
このあたりを注意点として伝えたうえで、龍太は最後まで集中して、自分のボクシングをやりきったと思います。
左アッパーで相手を起こす狙い

技術的な部分でいうと、相手は少し小さく、前にかがむような動きがありました。
そのため、アッパーで相手を起こすようなパンチを混ぜることを伝えていました。
最終的にも、その左アッパーがきっかけになりました。
左アッパーが少し効いたところからまとめていき、相手の心が折れたような形でストップにつながりました。
内容としては、非常に良かったと思います。
サウスポー対策とスパーリングの難しさ

軽量級のサウスポーは、どうしてもスパーリングパートナーが不足しやすいです。
今回もスパーリングを多くできたわけではありません。
別のジムの選手に相手をしていただきながら、限られた中で調整していきました。
それでも、試合に向けて良い状態を作ることはできたと思います。
スパーリングの数が多くなかった中で、あの内容で勝てたことは良かったです。
初めてのミニマム級で見えた課題

今回は、龍太にとって初めてのミニマム級でのチャレンジでした。
デビュー当初から、まずはミニマム級で上を狙っていくという話はしていました。
通常体重も、試合当日の体重とそこまで大きく変わるわけではないので、しっかり調整できればミニマム級で戦えると考えていました。
ただ、今回は初めてと言っていいほどの減量でもありました。
その中で、体作りや調整方法については課題も見つかりました。
この部分は本人とも共有しながら、次戦ではさらに良いコンディションで試合に向かえるようにしていきたいと思います。
所龍太という選手の魅力

龍太は、可愛いところがかなりある選手です。
言葉を選ばずに言うと、少しアホなところもあります。
もちろん本人なりにしっかり考えてやっているとは思いますが、そういう抜けている部分も含めて、愛されるキャラクターだと思います。
ジムの選手やマネージャーさんたちからも可愛がられていますし、ジムの中でも良い雰囲気で練習できています。
人懐っこさもあり、実際に会ったら応援したくなる選手だと思います。
試合当日の本番力

試合当日、控室で会った時の龍太は、ものすごく元気でした。
計量の日は僕が行けなかったため、マネージャーに連れて行ってもらいました。
そのため、計量前に会ってから次に会ったのが試合当日だったのですが、控室に来た時からずっとニコニコしていて、テンションが高かったんです。
正直、
「緊張感ねえな、こいつ」
と思うくらいでした。
でも、それは龍太の良さでもあります。
本当に度胸が座っているというか、本番力がある選手です。
高校3年間のアマチュア経験もありますし、幼少の頃は空手の大会にも出ています。
本番でもビビらないところは、選手としてかなり大きな武器だと思います。
練習への意識の高さ

龍太は、練習中の集中力や意識がかなり高いです。
DANGAN GYMにも意識の高い選手はたくさんいますが、その中でも龍太はかなり高い方だと思います。
ボクシングで成り上がってやろうという気持ちが強い選手です。
だからこそ、こちらも覚悟を持って向き合わなければいけないと感じさせられます。
周りの選手たちも、龍太のことを一目置いているように感じます。
練習への姿勢や本気度は、ジムの中でも伝わっていると思います。
ライセンス復帰を決めた理由

試合後、Leminoで試合を見直しました。
反省点や課題を探すために見ていたのですが、その実況の中で、アナウンサーの方が僕について触れていました。
僕がライセンス復帰をするきっかけになったのは、龍太からの
「セコンドについてほしい」
という言葉だった、という話です。
龍太は、小学生の頃から知っている選手です。
僕が以前所属していたジムでキッズボクシングを見ていた時、その中の一人でした。
当時は試合には出ていませんでしたが、中学生の時に一度大会に出て、全国大会で優勝しました。
その後、高校でアマチュアキャリアを積み、プロ入りする流れになりました。
僕は前のジムを辞めたあと、ライセンスを取らずにフリーで活動していました。
それでも、龍太から個別で見てほしいという話があり、練習を見ていました。
そしてプロ入りする時に、
「セコンドについてくれませんか」
と言われました。
プロの現場に戻る覚悟ができた

僕自身、プロボクシングの世界には、いつか戻ろうとは思っていました。
ただ、仕事のことも含めて、いつになるかはわからない状態でした。
プロボクシングの世界に戻ること、ライセンスを取ることは、僕の中ではかなり覚悟のいることでした。
仕事も制限されますし、できなくなることもあります。
だから、ライセンスを取るのはもっと先だと思っていました。
でも、龍太から「セコンドについてほしい」と言われたことが大きかったです。
練習を見ていても、ボクシングに対する意識や、これで成り上がってやろうという気持ちが強い選手です。
そういう選手が僕を頼ってくれていることは、やっぱり嬉しかったです。
だからこそ、こちらも全力で向き合いたいと思いました。
その結果、僕も覚悟を決めてライセンスを取り、今年からDANGAN GYMに所属する形になりました。
「この人に見てもらいたい」という気持ちに応えたい

トレーナーをやっていて一番思うのは、
「この人に見てもらいたい」
と言ってくれる選手に対して、僕は本気で頑張りたいということです。
「この人じゃなきゃ嫌だ」
「この人に見てほしい」
そう思ってくれる選手や人に対しては、こちらも本気で向き合いたくなります。
これは、プロ選手だけではありません。
僕を選んでパーソナルトレーニングに継続して来てくれている人に対しても、同じように思い入れがあります。
お金とか、そういう話ではありません。
気持ちの部分です。
「椎野さんに見てほしい」
そう言ってもらえることが、僕にとってはすごく嬉しいです。
だからこそ、そういう人たちと一緒に頑張っていきたいと思っています。
そのトップバッターが、今の龍太という感覚です。
所龍太を世界チャンピオンにする責任

僕は、龍太を世界チャンピオンにすることが、自分の責任でもあると思っています。
人生を預かるという言い方は少し大げさかもしれませんが、僕の中では「教える」という感覚はありません。
一緒に夢を追う。
パートナーのような感覚です。
今回の勝利で、龍太はA級ボクサーになります。
ここからは、少し世界が変わっていくと思います。
ランカークラスとも試合ができるようになりますし、いつ大きなチャンスが来るかわかりません。
その時にすぐチャレンジできるように、日頃からさらに意識高く準備していく必要があります。
ここから先は、より厳しくなっていくと思います。
ランカークラスの選手とスパーリングをしても、正直、分が良い内容になることはあります。
ただ、スパーリングと試合は違います。
プロの試合と練習は、やっぱり別物です。
だからこそ、天狗にならないように。
まだまだ若い選手なので、もっと厳しくやって、一緒にチャンピオンまで登っていきたいと思っています。
SNSが苦手な選手だからこそ応援してほしい

龍太は、SNSで自分をアピールするのが得意なタイプではないと思います。
口数が多いタイプでもありませんし、自分で自分を一生懸命宣伝していくような選手ではありません。
だからこそ、実力で登っていってほしいと思っています。
この動画を見た方は、ぜひ所選手のSNSもフォローして応援してあげてください。
格闘一家で育った強さ

龍太は兄弟も多く、格闘一家の中で育っています。
お父さんもお母さんも熱くて一生懸命ですし、弟も今、僕がボクシングを指導しています。
弟も今後楽しみな選手です。
お兄さんもボクシングや空手をやっていて、お姉さんも空手のチャンピオンです。
そういう兄弟に囲まれて育っているので、自然と揉まれてきた部分もあると思います。
根性の強さや本番での強さには、そういう育ちも関係しているのかなと感じます。
ご家族とも仲良くさせてもらっていますし、僕も一緒にサポートしていければと思っています。
トレーナーとしてワクワクさせてくれる選手

トレーナーをやっていると、楽しみな選手というのがいます。
今の龍太は、僕にとって本当に楽しみな選手です。
こちらがワクワクさせてもらっている感覚があります。
次の試合も楽しみです。
もちろん、全勝でチャンピオンになれたら、それはかっこいいと思います。
でも、僕はそれ以上に、最終的にチャンピオンになることが大事だと思っています。
強い選手にしっかり挑んでいくこと。
全勝ではなくても、最終的に自分の夢を叶えること。
そして、人間的にも素晴らしい選手になって、子供たちが憧れるような強いチャンピオンになってほしいと思っています。
ここからが本当のスタート

今回は、僕がずっと見ている所龍太がデビュー2戦目をクリアし、A級に上がることになりました。
ここからは、さらに厳しい道に進んでいくことになります。
ただ、それだけ楽しみな選手でもあります。
ぜひ、所龍太の応援をよろしくお願いします。
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【この記事を書いた人】
アマチュア実績全国3位(東洋大)
元プロボクサー
世界ランキング最高7位
第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
キックボクサー世界チャンピオン指導
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