【ミットの練習について】|ボクシング講座

こんにちは!椎野です!

今回は【ミットの練習について】お話ししていきます。

ミット打ちは、主にパンチ・コンビネーションの確認、ディフェンス練習など、技術の習得・確認や、トレーナーと選手のコミュニケーションが主な練習の狙いです。

ミット打ちで意識するポイントを話していきます。
ボクシングを始め、まずはワンツー、ワンツーフックなどの簡単なコンビネーションからやっていくのですが、練習して習得したパンチを狙った場所に正確に当てられるかどうか、というのが大事になってきます。
ミットの良いポイント(真ん中)に、しっかりと拳(ナックルパート)で当てるということを意識していきます。
基本的な打ち方や簡単なコンビネーションを打つことができたら、もっと複雑なコンビネーションの習得をする練習をしたり、トレーナーと一緒にコンビネーションを組み立てたり、選手であれば次の試合に使うコンビネーションや打ち方の習得・確認・スキルアップも行っていきます。

ミット打ちは、試合に向けての練習としては大事になってくると思います。
選手に関しては、試合でこういうコンビネーションを使おう・こういう相手だからこういうパンチを打っていこう、という感じで、コンビネーションやパンチの意味、ミット打ちの意図をトレーナーと考えてその考えを共有してやることが大事になってきます。

フィットネスでやっている方、運動不足解消が目的でやっている方に関しては、トレーナーと楽しくやっていく・楽しくスキルアップしていくという感じで良いと思います。

ちなみに僕は、ミットを持つ側なのですが、フィットネスの人と選手の人で持ち方を変えています。
ワンツー一つでも全然違います。フィットネスや運動目的の方に対しては、より楽しく、より打つやすく、より運動効果が出るようにというところを意識してやっています。

選手に関しては打ちやすさは重視していません。実戦になると打ちやすいパンチは簡単には打てないからです。対戦する相手の構え方だったり、相手がこういう動きだからこの角度でパンチが当たるなど、そう言った実戦的なことを意識してミット打ちをやっています。
実戦にかなり近くなるように意識しているので、僕のミット打ちは打ちにくいと思います。

他にも、トレーニングとして、スピードをつけるトレーニングとしてのスピードミットだったり、連打のスタミナアップのためのミット打ち、減量中の選手の汗出し用のミット打ちなどもあります(ドラムミットや他にもいろいろできます)。
このようにミット打ちはいろいろなやり方、意味、トレーニング方法があります。

ただ、ミット打ちは、あくまでトレーナーの手を打っているので、顔を打つ感覚・ボディを打つ感覚とはだいぶ変わってくると思います。
ミットは、確認だったりコミュニケーション、という意味合いの方が僕の中では強いです。
実戦が強くなりたい人は、実戦をやるのが一番です!

これまで、シャドー・サンドバッグ・ミット打ちの説明をしてきました。
サンドバッグ・ミット打ちに関しては、実戦練習とはまた違うトレーニングになってきます。

実戦が強くなりたい人はシャドーボクシング、マスボクシング、スパーリング、この辺の実戦的な練習がより大事かなと思います。サンドバッグ・ミット打ちは実戦で使う技術のレベルアップ、確認、強化という感じで考えていただければと思います。

次からは実戦練習について話していきます。