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こんにちは、椎野です。

最近、トレーナーやボクシングコーチ、格闘技ジムのオーナー様など、指導する側の方々からこんなご相談が増えてきました。

  1. 「選手の指導方法についてアドバイスが欲しい」
  2. 「どうしたらそんなにチャンピオンを育成できるのか、教えて欲しい」
  3. 「トレーナーとしてどんな事を意識して指導したらいいか知りたい」

僕は10人以上のチャンピオンを育成する過程で「トレーナーは選手が強くなる手段の一つ」というブレない指標がありました。

そこで本記事では、選手を強くするトレーナーの特徴をお伝えするとともに、すぐにでも実践できる指導者の心得について、お話ししていきます。

選手を強くするトレーナーの特徴とは?

  1. "パンチをもらわないこと"を大前提としている
  2. スタイル作りの主導権を選手に預けている
  3. 指導方針に根拠がある

❶"パンチをもらわないこと"を大前提としている

どんなスタイルにせよ、選手を強くしたいのなら練習なり試合で、選手が負うダメージをいかに最小限にするかが重要です。

格闘技は競技の特性を見ても、かなりダメージが溜まりやすいスポーツ。

ダメージを負えば負うほど、上に行く前に潰れしまうという現実があります。日本や世界を見渡しても、"パンチをもらわず当てる"技術なくしてトップに立った選手はいません。

2012年ロンドンオリンピック日本代表で、天才ボクサーと呼ばれた須佐勝明氏も、"アマチュア上がりのボクサーの強さの秘密は「打たせず打つ」が主軸になっているからだ"と語っています。

アマチュアの星から日本ボクシング連盟理事へ:天才ボクサー須佐勝明が語るアマチュアとプロの違い

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この意識を、試合だけでなく、練習の段階からぜひ持ってください。

担当する選手がファイタースタイルで戦いたいという場合でも、いきなり撃ち合いをさせず、まずディフェンスを強固にする練習をしましょう。

ディフェンス技術が十分でない状態でスパーリング練習を多くさせたり、フィジカルが強いからといって、それを武器に撃ち合いをさせてはいけません。

パンチをもらうことが当たり前になっている選手は強くなる前に潰れるという事を肝に銘じておきましょう。

ボクシングのスタイル作りについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

最強のボクシングスタイルを見つけるためのガイド:自分に合った戦い方を確立する方法|ボクシング講座

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❷スタイル作りの主導権を選手に預けている

僕は選手の動きや身体的特徴を見て、ある程度"向いているスタイル"を見分けることができますが、実際にどのスタイルで戦うかは選手に任せています。

実際に戦うのは選手なので選手の感覚を大切にしたい、という考えもありますが、その方が選手のモチベーションが上がるからです。

*「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが、自分の頭で考えることができる選手は伸び代が大きいです。

自分のやりたいボクシングを目指すことで納得して練習に取り組むことができるだけでなく、集中力が高まり、引き出しを自分で増やしていくことにも繋がっていきます。

また、選手自身が考えながら練習していく経験を繰り返すと、試合で予想外のことが起こっても次の手を自分で考えられるようになるので、結果的に勝率も上がります。

反対に、トレーナーの指示が絶対だという指導をしてしまうと、思考停止になり、言われたこと以外何もできなくなる恐れがあります。

トレーナーは選手が迷った時の舵取りの役。選手が必要とする時まで口を出さずに見守ることも大切な役割です。

好きこそ物の上手なれ

好きなことは熱心に行うから、自然にくふうし勉強するようになるので、非常に上達も早くなることにたとえる。
引用:https://imidas.jp/proverb/detail/X-02-C-13-2-0003.html

❸指導方針に根拠がある

格闘技は命をかけて戦うスポーツです。❶で述べたように、怪我が多いと強くなる前に潰れてしまう。
だからこそトレーナーは、なぜそのトレーニングが必要なのか、何のためにこの練習をするのか、というのをしっかり選手に明示する必要があります。

そのためには、トレーナー自身が、自分の感覚ではなく、トレーニングやフィジカル、メンタルや食事など、正しい知識を持って、根拠のある指導に臨むことが重要です。

選手が練習の意味を理解することで、習得したい技術に向けて最短でスキルアップしていくことができ、戦略的な思考も身につけることができるので、思考停止で練習を行った場合よりも勝率は遥かに上がっていくでしょう。

以下の記事では練習の意味を見出すことのメリットなどを詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

勝率3割アップの秘訣:練習の意味を見出し、楽しむ方法|ボクシング講座

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とは言っても、知識をつけるには時間がかかるな、と思った方もいると思います。

そこで次はすぐに実践できる指導のポイントについて解説していきたいと思います。

チャンピオン育成トレーナーが教える:すぐに実践できる!指導者の心得5選

突然ですが、あなたはトレーナーとして、目の前にいる選手の目標が何かを知っていますか?
知らないとしたら、信頼関係の構築が不十分かもしれません。

指導者として大切なことは、選手の成長を最大限に引き出し、選手が目指す目標達成をサポートすることにあります。


そのためにトレーナーができることは、選手の抱える悩みを理解し、共感すること。選手が安心して指導を受け入れる環境を作ることが重要です。

そんな環境づくりためにどんな事を心がければ良いか、指導者としての心得を今からお伝えしていきます。

  1. 自分から挨拶をする
  2. 伝える事と選手の意見を聞くことをセットに
  3. 選手の意見を否定しない
  4. ボクシング以外の話もする
  5. 他の選手と比べない

❶自分から挨拶をする

日頃からコミュニケーションをとることで選手が意見を言いやすい環境を作ることができます。
"挨拶は自分から"を意識するだけでも歩み寄りの姿勢が伝わります。会話をするのが苦手な方でも、実践しやすいので意識してみましょう。

❷伝えることと選手の意見を聞くことをセットに

選手に対してアドバイスがあるときは、選手の意見を聞くチャンスです。例えばスパーリングをして動きが悪かった、という時に、一方的に指示するだけでは、何が原因で悪かったのかわかりませんよね。

「この部分はこうした方がいいと思うけど、どう思う?」
「今日のディフェンスは調子悪かったけど、やりづらかった?」

など、選手から言葉を引き出しましょう。


やり方が合わなければ変えていく、怪我をしていたならば違うスタイル構築をする必要があります。選手の意見を聞くことで、速やかに対処もできますし、信頼関係も築かれていきます。

❸選手の意見を否定しない

繰り返しになりますが、トレーナーは"選手が目指す目標達成をサポートする"役割があります。


そのために、トレーナーは、選手がやりたいボクシングが何かを知ることが大切だと思っています。


自分の意見を否定してくる人に、こんなボクシングをしたい!とは言いづらいですよね。笑
シンプルに、意見を言いやすくするためにも、否定的な言い方は避けましょう。

❹ボクシング以外の話もする

どんな話でもいいですが、ボクシング以外の話をしてみましょう。着ているTシャツの話、天気の話、家族の話、何でもいいです。

信頼関係というのは、相手の人となりを知り、共通点や共感できる点があってこそ築かれるものです。


一見、練習とは関係ないように思うかもしれませんが、選手がリラックスして練習に取り組むことで、質問しやすい空気作りや明るい雰囲気ができ、練習の質も上がると考えています。

❺他の選手と比べない

勝敗がある以上、フィジカル、スピード、メンタル面など、様々なことで比べられることの多い選手ですが、トレーナーの立場から比べるのは"その選手の過去と今だけ"を意識してみましょう。

そうすることで、これまでの練習の成果がどの程度出ているのか、課題は何かを把握しやすくなります。


また、僕は練習で迷ったら得意なことをひたすらやって伸ばすことを勧めているのですが、他の選手と比べて弱点潰しをするより、自分だけの突出した武器を持った方が勝率は上がります。

世界を見渡しても、何でもできるオールマイティなボクサーがトップにいるのは稀有で、弱点はあっても自分だけの武器を極めている選手が上に行っています。

トレーナーも、指導法に迷うことが多々あると思いますが、そんな時は、その選手の過去と今を比べて、一番伸びているところに目を向けてみてください。

自分の特性がわからない方は、以下の記事で身体的特徴に合わせた具体的なスタイルの提案をしているので参考にしてみてください。

勝つためにやるべきこと:自分の特性を活かし距離感と感覚をマスターする方法|ボクシング講座

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選手を強くするトレーナーの特徴とすぐ実践できる指導者の心得まとめ

選手を強くするトレーナーとは、選手が受けるダメージを最小限に抑え、選手の目標を支えるために行動できるトレーナーです。

指導者として、選手と信頼関係を築くことが非常に重要で、そのためには選手一人ひとりの個性や目標に寄り添い、共に成長していく姿勢を見せることが大切です。

この記事でお伝えした心得や指導法を参考に、ぜひ日々の指導に役立ててください。
選手と共に歩み、強さを追求するその姿勢が、結果として大きな成果を生むことでしょう。

というわけで今回は以上です。

しいの

【この記事を書いた人】
アマチュア実績全国3位(東洋大)
元プロボクサー
世界ランキング最高7位
第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
キックボクサー世界チャンピオン指導

分析と戦略を丁寧に行い、完全カスタマイズされた指導法、機能解剖学を活かした根拠ある指導法を基に、勝利に直結する唯一無二のボクシングを提供しています。

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