勝ちたいやつはコレをやれ!|ボクシング講座
今回は「勝ちたいやつはコレをやれ!」というテーマでお話ししていきたいと思います。
結論から言います!それは、自分の特性を知ることです。
ボクシングに限らずどんな競技や仕事でも言えますが、自分の得意なこと苦手なこと、長所短所などを知るということはとても大切なことです。
僕はボクシングトレーナーなので、ボクシングで例えてお話ししていきますが、ボクシングは、自分の身体的特徴(スピードがある、パワーがある、またはそれらがない。背が高い、手が長いなど)や、自分の特性や感覚を知った上で、それを生かしたボクシングスタイルを組み立てることが一般的です。
例えば「パワーがあって、パンチがあって、さらに身長が高くて、リーチが長い」選手は、攻撃的なアウトボクシング、遠い距離、ロングレンジでの、『ボクサーパンチャー』的なスタイルが一般的にはやりやすいと思います(僕が好きなスタイル)。遠くから強いパンチを打って相手に近づけさせない、または相手を下がらせて、遠い距離での攻撃的なボクシングスタイルが作りやすかったりします。
逆に「背が低い、手が短くリーチが短いけれど、体が強い」という選手は、潜り込んでいくインファイターが基本的には多いと思います。
勝ち道を作るには、自分の特性や感覚を生かしたボクシングスタイル、ボクシングのベースをまずは作るというのが僕の考え方です。なんでもできるトータルファイターはなかなか難しく、時間がかかります。
「距離感」も、人それぞれ感覚が違うところです。
身長が低くても、遠い距離でのボクシングをやる人もいます。背が低い、リーチが短い、スピードがない、だけど遠い距離がやりやすい。そういう人が、入るタイミングやフェイントなどを磨いてアウトボクシングする、というパターンももちろんあります。フェイントや騙し合いがうまい人は、体格関係なくこのスタイルでやっていたりします。アマチュアボクシングの選手で並木選手という選手がいますが、この選手は体は小さいですがアウトボクシングが非常に上手いです。逆に体が大きくてもインファイターはいます。
これが正解、これをやっておけば間違いない、というものはありません。背が高いからアウトボクサーじゃないといけない、ということもないです。大切なのは、自分が何が得意で何が不得意かということを知り、それを踏まえて考えてボクシングスタイルを組み立てること。
僕がボクシングを始めたきっかけが、畑山隆則さん対坂本博之さんの試合なのですが、その時に畑山さんが言っていたのセリフで印象的なものがあります。
「僕にはパンチがない、僕は顎が弱い。坂本選手はパンチがあって顎が強い。だから僕が勝つんです。」というセリフです。相手の方がパンチも打たれ強さもあるから、僕が勝つという風に言っていた。これは、坂本さんの長所である、パンチと打たれ強さを知った上で、自分はコンパクトに手数を出すこと、ディフェンスをすること、ガードを上げることを意識すれば勝ち道が見える!自分の長所短所を理解した上で作ったスタイルで、相手のボクシングを上回るという考え方があっての発言だと思います。
長所が短所になることも、短所が長所になることもあります。これは考え方次第。自分の長所が短所になる場合、短所が長所になる場合を、一つ一つ上げて考えるとより深くなると思います。
自分の特徴を知ってスタイルを組み立てる、勝ち道を作る。この考え方をベースに、僕は選手によって指導法もボクシングスタイルも変えています。選手の特性を見て、この選手はこの距離がやりやすいんだろうな、このパンチが得意なんだろうな、その辺を見ながらボクシングを組み立てています。まずは、短所を伸ばすより先に長所を伸ばす、というのが僕の考え方なのですが、長所をすごく伸ばすことによって短所が消えることもありますし、短所を伸ばそうとすると長所がつぶれることもあるので、この辺は難しいです。長所を生かすためにはどうすれば良いのか、また長所が短所になるのはどういう場面なのか、そういった事を考えながら、ボクシングスタイルを作っていくのが良いと思います。
僕は選手の感覚を一番大事にしているので、選手がどう思うか、どう感じているのかということを選手と確認をとりながら、やりやすいやり方を探っています。
一緒に練習する仲間がいる方は、一人で考えるよりも、トレーナーや先輩後輩などと話して作り上げていくと良いと思います。
最後になりますが、ボクシングの単純な勝敗のつけ方として、一番はパンチをもらわずにパンチを当てればいいので、自分の長所と短所を考えた上で、どうしたらもらわず当てられるかを考えるのが、勝ち道の作り方です。
ただ、相手は毎試合変わってくるので、考えるの難しい、、、という方は、まずは自分のボクシングを確立することをやってください。自分はこうやって勝つ!こうやってパンチを当てる!こうやってディフェンスする!というボクシングの軸を作ってください。それができてから、対戦相手に当てはめて作戦を作るのがいいと思います。相手がこうだから、自分の得意なこれがこう当たる!といった感じです。相手に合わせすぎて自分のボクシングを捨てるのは良くないです。繰り返しますが、まずはこうやって勝つ!という明確なものを作るのが大事です。そこを意識して、ボクシングスタイルを作ってみてください!
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僕は三迫ボクシングジムでプロ選手を専門に指導しています。選手達と組むときは、選手一人一人の体格や得意な動き、性格も見ながら、強みを見つけるところから始めて、一人一人ボクシングスタイルを確立していきます。全員に同じボクシングを教えることはしません。苦手な動きがある場合は、動きを見てからなぜ苦手かを分析し、重心の位置など細かい部分から修正していきます。必要なトレーニングももちろん一人一人違うと思っています。僕のパーソナルトレーニングでは、知識と経験に基づいて、あなたの特性に合わせたあなただけのボクシング(トレーニング)を提案・指導しています。ボクシング初心者でも受けられますか?とご質問いただくことも増えましたが、もちろん大歓迎です。一度癖がつくと修正が難しい基礎こそ正しく覚えることで、その先のボクシングの可能性が無限に広がっていくと思っています。少しでも気になる方は、カウンセリング無料(カウンセリングのみの場合はメール)で行っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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