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こんにちは椎野です。

指導経験がないけどトレーナーの仕事に興味があるという方は、未経験でもできるのか、実際にどんな風に指導に当たれば良いのかわからずハードルが高いと感じている方もいるのではないでしょうか。
ちなみに、ボクシングトレーナーは指導経験がなくてもできますが、殴り合いという特殊なスポーツがゆえ、プロ育成に関わるトレーナーは特に指導力が求められます。
本記事では、未経験からボクシングトレーナーを目指す人がどのようにして指導力をつけていけば良いか、指導力のあるトレーナーの特徴や、僕が実践している指導のコツなどをご紹介していきます。

  • この記事を書いた人
しいの
  • 元プロボクサー
  • 世界ランキング最高7位
  • 東洋太平洋タイトル獲得

20年以上のボクシングキャリアを活かし

  • ボクシング特化型パーソナルトレーナー
  • トレーナー育成コーチ
  • プロ専門ボクシングトレーナー

として活動しています。
担当した選手がチャンピオンベルトを獲得した数は10本以上。勝率はプロボクシング界の中でもトップクラス。

ボクシング好きなあなたに役立つボクシング情報を発信していきます。

本記事の内容

※3分ほどで読み終わります。本記事の内容を意識してみるだけでも指導力が高まるはずです。

指導未経験のボクシングトレーナーが指導力をあげるコツ

ボクシングの指導経験がない人が指導力のあるトレーナーになることはできます。まずは、指導力をあげるために取り組むべきことについて実体験を交えてお話ししていきます。


僕自身は大学を卒業して初めてボクシングの指導をしました。

当時の僕は指導することがお世辞にも上手いとは言えず、感覚的にボクシングをやっていたので、自分が出来ることをなぜ目の前の人が出来ないのかがわからなかったり、年齢や性別、運動経歴の異なるお客さんにどのようにしたら出来るようになるのかを言語化して伝えることはとても難しく、お客さんのニーズを解決する力はありませんでした。

ここまで読んだ方は「自分もそんなこと出来ない。やっぱりトレーナーになるのは難しいな。」と思ったかもしれません。でも大丈夫です。僕は下記のことに取り組んだことで、徐々に指導力をつけていくことが出来ました。

僕が指導力を上げるために取り組んだことは以下の3つです。

  1. 学習する
  2. コミュニケーションをとる
  3. 学びながら成長する

学習する

感覚的にやっているボクシングの動きを理解するために、体の仕組みや栄養学の本を買いました。自分の感覚で出来ることは、お客さんには出来ないこと、出来て当たり前と思ってはいけない、という意識を持つことが大切です。
骨や筋肉の連動を理解することで、なぜこの動きができないのか。どこを修正すれば良いのかを知る手がかりになりました。この知識は、怪我をさせないという点でも役に立ちました。

コミュニケーションをとる

トレーナーとしての指導力をつけるにはコミュニケーションが非常に重要です。「お客さんが知りたいこと」に的確な答えを出すために、質問しやすい空気感を作りだすことを意識しました。

学びながら成長する

知識をインプットするだけでなく、学んだことを実際に指導しながらアウトプットしていきました。お客さんの「出来ない」を「出来た」に変えていけるように、ボクシング技術の言い回しを変えたり、解決しない場合は再度本を読んだり動画などで勉強し自分の認識の間違いを自覚するようにしました。 

重要なのは、言語化して伝えられるようにするということです。これをすることでお客さん自身も知識を深めることができ、満足度を上げることができます。

実際にボクシング未経験の方が、ボクシングトレーナーになった例もあります。

【実例】ボクシング未経験からボクシングトレーナーになった人の話

以前運営していたボクシングサークルの会員様は、僕が言語化しながらボクシング技術を伝え続けた結果、非常に早いスピードでボクシング技術を理解し、未経験から約1年でボクシングフィットネストレーナーになりました。さらに、サークル内で他の会員様のミットを持ったり、実際にレッスンをやってみたりして、学んだことをアウトプットしていきました。現在はトレーナーを養成する立場になり、指導力の高いトレーナーになったと言えるでしょう。

以上の実例の通り、現時点でボクシングの指導経験がなくても指導力のあるトレーナーになることはできます。

指導力のあるボクシングトレーナーとは

指導力のあるトレーナーの特徴を知っておくことで、トレーナースキルを高める方法を考える手がかりになります。
指導力のあるボクシングトレーナーの特徴は以下の通りです。

  1. 知識と経験がある
  2. コミュニケーション能力が高い
  3. モチベーションを高められる
  4. 個別に対応できる
  5. ポジティブな姿勢がある
  6. 戦術的アドバイスができる
  7. 成果の評価と改善点が見つけられる
  8. リーダーシップがとれる

知識と経験がある

トレーナーはボクシングの基本から高度なテクニックまで幅広い知識を持ち、実際の経験を積んでいることが重要です。選手たちに的確なアドバイスや指導を提供するために、専門的で細やかな知識と実践的な経験が必要です。

コミュニケーション能力が高い

トレーナーは選手たちと密接に連携し、効果的なコミュニケーションを図る必要があります。選手たちの進歩やニーズを理解し、個別のアプローチを考えるためには、コミュニケーションスキルが不可欠です。

モチベーションを高められる

指導力のあるトレーナーは、選手たちのモチベーションを高め、向上心と自信を与える役割を果たします。選手たちを鼓舞し、困難に立ち向かう勇気を与えることで、成果を最大化します。

個別に対応できる

各選手の強みや課題を理解し、個別のトレーニングプランを作成する能力が大切です。トレーナーは選手たちに合わせた指導を提供し、成長をサポートします。

ポジティブな姿勢がある

選手たちに対して前向きな姿勢を持ち、困難な状況でも希望を与えることで、モチベーションを維持します。

戦術的アドバイスができる

試合戦術や戦略に関するアドバイスを提供することで、選手たちのプレイスタイルを向上させます。的確な指導を通じて、選手たちが試合でより効果的なプレイを展開できるようサポートします。

成果の評価と改善点を見つけられる

トレーナーは選手たちの進歩を定期的に評価し、改善の余地や課題を見極める能力が必要です。選手たちの成長をモニタリングし、適切な修正や調整を行うことで、彼らのトレーニングを最適化します。

❽リーダーシップがとれる

リーダーシップの姿勢を持ち、選手たちと信頼を築きます。指導者としてのリーダーシップを示すことで、選手たちもトレーナーを尊重し、指導を受け入れやすくなります。

これらの特徴を備えたトレーナーは、選手たちの成長を支え、ボクシング人生をより価値あるものにするでしょう。

勝率トップのボクシングトレーナーが教える指導のコツ5つ【プロで実践していること】

選手への指導で実践していることは以下の5つです。

  1. 一人一人の選手に合わせたトレーニングプラン
  2. メンタルコーチング
  3. データの収集
  4. 栄養と体重管理
  5. 選手とのコミュニケーションを密にし、連携チームを整え

❶一人一人の選手に合わせたトレーニングプラン

選手の強みと課題を的確に分析し、選手と一緒に試合のプランを作成します。例えば、パンチ力のある選手にはガードの上からでも攻撃させるくらい積極的な戦術を提案したり、目のいい選手にはガードより避けてカウンターを狙わせるなど、個性を最大限に活かす工夫をします。

❷メンタルコーチング

ボクシングは肉体だけでなく、メンタル面も重要です。試合までに細分化した目標をクリアしながら小さな成功体験を積み重ねることを意識し、自信の構築をしています。これができると選手は「絶対に勝てる」と自分を信じ、想定外のことにも冷静に対処する心構えができます。

❸データの収集

過去の試合動画やニュース記事などから情報収集を行い、相手選手の動きや戦術を徹底的に分析します。また自分の選手に関しても、動きのパターンを分析することにより、細かな改善点を見つけ出し、日々のトレーニング効果を最大化することを目標にします。

❹栄養と体重管理

ボクシングは体重別階級で戦うため、適切な体重管理が欠かせません。選手の体組成や栄養摂取を管理し、最適な体重で最高のパフォーマンスを引き出せるようサポートします。体重管理は選手に任せるというトレーナーもいますが、僕は最高のコンディション作りが目標なので、細かく指示を出しています。

❺選手とのコミュニケーションを密にし、連携チームを整える

トレーナーだけでなく、怪我があれば医師を紹介したり、練習相手を担う選手同士の連携も成功の鍵です。選手が最高の結果を出すためにも環境を整えることが大切です。コミュニケーションがうまく取れていなさそうな場合は間に入って潤滑油の役割をするようにしています。選手のスポンサーやファンを増やせるような活動もしています。

プロボクシングの世界は厳しいので、選手を成功へ導くために様々な知識やスキルが必要です。トレーナーも知識や技術をアップデートしていかなければなりません。そのための努力ができるかどうかが、勝率を左右する鍵です。僕はプロなのでここまでの覚悟を持ってトレーナーをしていますが、心構えを知っておくことで、フィットネスやパーソナルなど、他の働き方をする際にも必ず活きてくるはずです。

ボクシングトレーナーの働き方

ボクシングトレーナーの働き方は様々であり、幅広く活躍しているトレーナーもいれば、一つの分野に絞って活躍しているトレーナーもいます。以下に5つの具体例を挙げます。(プロトレーナーライセンスを持っているとできないこともあります。)

  1. トレーニングジムでの雇用
  2. パーソナルトレーナー
  3. プロ選手の指導
  4. 教育
  5. メディアと解説

トレーニングジムでの雇用

ボクシングジムやスポーツクラブでボクシングトレーナーとして雇用されます。レッスンをしたりミットを持つなど、お客様の指導やコーチングを行うことが主な業務です。給与や雇用条件はジムや施設によって異なります。

パーソナルトレーナー

トレーナーが独立して個人に対してトレーニングを提供することもあります。個別のニーズに合わせたトレーニングプランを作成し、成果を一緒に追う役割を担います。報酬は個人から直接受け取ることが一般的です。

プロ選手の指導

プロボクサーやアマチュア選手のトレーナーとして活動する人もいます。選手たちの試合戦略を立案し、トレーニングの指導を行い、選手の技術や戦術の向上をサポートします。

教育

一部のトレーナーはボクシングの指導だけでなく、トレーニング理論やスポーツ科学に関する研究や教育活動も行います。セミナーやワークショップを主催し、他のトレーナーや選手たちに知識を共有することがあります。

メディアと解説

一部の経験豊富なトレーナーは、ボクシングの試合解説者やメディアコメンテーターとしても活動します。試合や選手の解説を通じて、視聴者が理解しやすいようにボクシングのスキルを提供します。

ちなみに僕はボクシングトレーナーとして、❹以外の分野で幅広く活動させてもらっています。トレーナーの仕事内容として気になることがあれば是非ご相談ください。

指導経験がない人でもボクシングトレーナーになれる【指導力をつけるには努力が必要】

以上未経験でも指導力のあるボクシングトレーナーになる5つのコツを解説してきました。

ボクシング経験がなくてもボクシングトレーナーになった人もいますし、選手としてボクシングをやったことがなくても世界チャンピオンの指導をしているトレーナーもいます。

その中でも、指導力のある人というのは

  1. 技術を言語化できている
  2. 学ぶ姿勢を持ち続ける
  3. コミュニケーションを大切にしている
  4. 指導法を個別化している
  5. 情報の収集をしている
  6. ポジティブな姿勢を持ち続ける

といった特徴があります。

自分がボクシングトレーナーになってどんな場所で働きたいかを想像しながら学ぶものを選択し、身につけていってください。

どんな場所で働くにせよ、知識をアップデートしている人、そしてボクシング技術や知識、得たものをしっかり言語化して伝えられる人が確実に伸びていきます。反対に指導経験が豊富でも新しい知識を知る努力をしない人は指導力があるとは言えないでしょう。

顧客ニーズに確実にアプローチして問題解決していくことを考えればやるべきことは見えてくるはずです。まずは「この人指導力のあるな」みたいな人のSNSをフォローするだけでもいいと思います。とりあえず行動しましょう。

というわけで今回は以上です。

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