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この記事を書いている僕のボクシング歴は20年ほど。プロではバンタム級で最高世界7位になり、引退後は世界アジア日本チャンピオンなどを育成するプロトレーナーをしています。

はじめに言っておくと、僕が指導するときは「根性」の優先度は一番ではありません。
選手の特性やポテンシャルを最大限引き出すためには、選手自身が考えて動けるように自主性をもたせたり、やる気が出るような声がけを意識しています。スパーリングで倒されてしまったときなども、相手選手の分析をした結果やロジックに基づいて動きの修正を行います。根性が最優先ではない。しかし根性は大切だと思っています。

※1分ほどで記事は読み終わります。根性に対する考え方を取り入れると、さらなるボクシングのレベルアップに繋がる行動ができるはずです。

今回はボクシング競技において「根性論はもう古い?」というテーマで話したいと思います。

結論から言うと、根性論は古いわけではないです!

日本のスポーツ界で「根性」という言葉はよく耳にしますよね。
「根性があれば勝てる」「最後は根性だ」と聞いたことがあるかもしれません。

僕の中で、根性というのはあって当たり前だと思っています。
対戦相手と、技術、体力、身体能力、スタミナなどの能力に関してすべての能力値が同じであれば最後は根性での勝負になります。

根性というのは、「心技体」という言葉がありますが、この「心」の一部を根性と言います。
根性というのは体力と技術があって初めて意味のあるものになります。
ボクシングで言えば、スタミナもないパワーもない、体力もない、根性だけあると言っても、根性を発揮する前に終わってしまいます。
また、技術が全然ない場合も同じです。
ディフェンス能力、オフェンス能力がなく、根性と体力があっても、根性と体力を発揮する前に倒されてしまう。
根性だけでは立っていられないので、技術が必要になってきます。

心というのは、あって当たり前。
ボクシングでチャンピオンになりたい、ボクシングで上に行きたいと「本気で」思っている選手に関しては、そこの根性というのはあって当たり前のものだと思っていてほしいです。
強い選手で根性がない選手はほとんどいません。

根性は試合の時だけではなく、練習の時にも必要なものです。
より追い込んで練習ができるか、より自分に厳しい練習を課せられるかどうか、という意味でも普段から根性が必要だからです。
そして、その練習で培った体力技術を生かすために、試合の最後に「心」「根性」が必要になってくるという感じです。

僕の根性に対する考え方ですが、練習で言えば、根性というよりは、モチベーションが高ければきつい練習というのはできると思います。
モチベーションの高さや、きつい練習をこなして絶対勝つんだ!という強い決意で自分のことを追い込んでいくことはできると思います。
その追い込んだ後についてくるのが根性。
僕の中ではそういうニュアンスです。

根性論でよく言う「最後は根性だ!」といえるレベルというのは、やはりてっぺんを決める戦いや、決勝戦で使われる言葉だと思います。
そこに行っている人たちは、技術と体力のレベルがそれ相応にあった上での、最後の根性勝負、最後の気持ちの勝負になっていることがほとんどだと思います。
なので、やっぱり、体力と技術ありきの根性。
僕の考えはそんな感じです。

さて、ここまでで「根性は技術と体力あってのもの」ということがお分かりいただけたと思うのですが、ここからは根性を発揮するために僕がしていることをお話します。

僕は今トレーナーなので、指導する立場としては、根性論を押し付けることはしないようにしています。
根性の前に、まずは技術と体力のつけ方を教えるのが先という考えです。

パワーのつけ方、スピードのつけ方、スタミナのつけ方。
そして技術。
ボクシングで言ったらボクシング技術、オフェンス技術、ディフェンス技術、を伝えた上で、最後に根性というところで、気持ちで背中を押す、ハッパをかける、そういった使い方をしています。

普段から根性論を出してしまうと、ただ打たれるだけ、または打たれても前に出てダメージを負う、怪我をするなどの展開になりやすいです。
そういう選手は、上に行く前に終わってしまうと思うので、まずは最低限の体づくりと技術をつけることを意識した方がいいというのが僕の考えです。

「根性」というのは絶対に負けたくない、絶対に諦めない、絶対にチャンピオンになりたいと言った、野望、執念、こういったところで出てくるかと思います。
ただ単に、今目の前にいる相手に負けたくないという気持ちでも良いです。
その気持ちの強さがきつい場面で「根性」として、自分の強さに変えられると思うので、それが発揮できるように、普段の練習から、まずは体力と技術をつけて準備をしてください。
(落合さんが言っていた、「体技心」という言葉が当てはまると思います。)

その上で、「絶対にチャンピオンになる!」という執念を強く持って、普段から練習に取り組むのが良いと思います。

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