根性論はもう古い?椎野式「根性」の考え方|ボクシング講座
こんにちは!椎野です。
今回は「根性論はもう古い?」というテーマで話したいと思います。
結論から言うと、根性論は古いわけではないです!
日本のスポーツ界で「根性」という言葉はよく耳にしますよね。
「根性があれば勝てる」「最後は根性だ」という感じの使い方が多いと思いますが、僕の中で、根性というのはあって当たり前だと思っています。
対戦相手と、技術、体力、身体能力、スタミナなどの能力に関してすべての能力値が同じであれば最後は根性での勝負になります。
根性というのは、「心技体」という言葉がありますが、この「心」の一部を根性と言ったりすると考えています。
根性というのは体力と技術があって初めて意味のあるものになります。
ボクシングで言えば、スタミナもないパワーもない、体力もない、根性だけあると言っても、根性を発揮する前に終わってしまいます。
また、技術が全然ない場合も同じです。
ディフェンス能力、オフェンス能力がなく、根性と体力があっても、根性と体力を発揮する前に倒されてしまう。
根性だけでは立っていられないので、技術が必要になってきます。
心というのは、あって当たり前。
ボクシングでチャンピオンになりたい、ボクシングで上に行きたいと「本気で」思っている選手に関しては、そこの根性というのはあって当たり前のものだと思っていてほしいです。
強い選手で根性がない選手はほとんどいません。
根性は試合の時だけではなく、練習の時にも必要なものです。
より追い込んで練習ができるか、より自分に厳しい練習を課せられるかどうか、という意味でも普段から根性が必要だからです。
そして、その練習で培った体力技術を生かすために、試合の最後に「心」「根性」が必要になってくるという感じです。
僕の根性に対する考え方ですが、練習で言えば、根性というよりは、モチベーションが高ければきつい練習というのはできると思います。
モチベーションの高さや、きつい練習をこなして絶対勝つんだ!という強い決意で自分のことを追い込んでいくことはできると思います。
その追い込んだ後についてくるのが根性。
僕の中ではそういうニュアンスです。
根性論でよく言う「最後は根性だ!」といえるレベルというのは、やはりてっぺんを決める戦いや、決勝戦で使われる言葉だと思います。
そこに行っている人たちは、技術と体力のレベルがそれ相応にあった上での、最後の根性勝負、最後の気持ちの勝負になっていることがほとんどだと思います。
なので、やっぱり、体力と技術ありきの根性。
僕の考えはそんな感じです。
さて、ここまでで「根性は技術と体力あってのもの」ということがお分かりいただけたと思うのですが、ここからは根性を発揮するために僕がしていることをお話します。
僕は今トレーナーなので、指導する立場としては、根性論を押し付けることはしないようにしています。
根性の前に、まずは技術と体力のつけ方を教えるのが先という考えです。
パワーのつけ方、スピードのつけ方、スタミナのつけ方。
そして技術。
ボクシングで言ったらボクシング技術、オフェンス技術、ディフェンス技術、を伝えた上で、最後に根性というところで、気持ちで背中を押す、ハッパをかける、そういった使い方をしています。
普段から根性論を出してしまうと、ただ打たれるだけ、または打たれても前に出てダメージを負う、怪我をするなどの展開になりやすいです。
そういう選手は、上に行く前に終わってしまうと思うので、まずは最低限の体づくりと技術をつけることを意識した方がいいというのが僕の考えです。
「根性」というのは絶対に負けたくない、絶対に諦めない、絶対にチャンピオンになりたいと言った、野望、執念、こういったところで出てくるかと思います。
ただ単に、今目の前にいる相手に負けたくないという気持ちでも良いです。
その気持ちの強さがきつい場面で「根性」として、自分の強さに変えられると思うので、それが発揮できるように、普段の練習から、まずは体力と技術をつけて準備をしてください。(落合さんが言っていた、「体技心」という言葉が当てはまると思います。)
その上で、「絶対にチャンピオンになる!」という執念を強く持って、普段から練習に取り組むのが良いと思います。
僕は三迫ボクシングジムでプロ選手を専門に指導しています。選手達と組むときは、選手一人一人の体格や得意な動き、性格も見ながら、強みを見つけるところから始めて、一人一人ボクシングスタイルを確立していきます。全員に同じボクシングを教えることはしません。苦手な動きがある場合は、動きを見てからなぜ苦手かを分析し、重心の位置など細かい部分から修正していきます。必要なトレーニングももちろん一人一人違うと思っています。僕のパーソナルトレーニングでは、知識と経験に基づいて、あなたの特性に合わせたあなただけのボクシング(トレーニング)を提案・指導しています。ボクシング初心者でも受けられますか?とご質問いただくことも増えましたが、もちろん大歓迎です。一度癖がつくと修正が難しい基礎こそ正しく覚えることで、その先のボクシングの可能性が無限に広がっていくと思っています。少しでも気になる方は、カウンセリング無料(カウンセリングのみの場合はメール)で行っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ボクシングが好きな全ての方へ、必ず役に立つ情報を発信していきます!次回もお楽しみに!