【パーリングについて】|ボクシング講座
こんにちは!椎野です!
今回は【パーリングについて】お話ししていきます!
パーリングは、相手のパンチをはたき落とす、払うなど、手の平で相手のパンチを防御するディフェンス方法です。
日本では特に、アマチュア出身の選手は、上手な人が多いと思います。
最初に習うディフェンスがパーリングなことが多いので、得意な選手が多い印象です。
基本的にはストレートパンチに対するディフェンスで使います。
向かい合って構えて、まっすぐ打ってきたパンチを手の平で払います。
基本的には、相手の左手のパンチに対しては、自分の右手で、右手パンチに対しては左手で払い落とす。
これはオーソドックスでもサウスポーでも一緒です。構えた時に向かい合っている手のパンチに対して使います。
構えが変わるとワンツーが順番が逆になるので、ディフェンスも逆になります。
応用として、相手の左パンチを左手で払い落として、右手で反撃する、というやり方もあります。
あまり捉われすぎないようにやってみてださい。
パーリングの注意点として、動作を大きくやりすぎないようにしましょう。
パーリングを大きくやりすぎると隙が出来ます。パンチが抜けてくるリスクが増えるので、できるだけ小さく行うことを意識してやってみてください。
また、パーリングしたらすぐに構えに戻しましょう。肘を動かしすぎず、手首を上手く使って相手のパンチを払い落とすようにすると、隙が出来にくいと思います。
パーリングは、アッパーに対しても使えるディフェンスなのですが、やや上級者向けだと思います。
パーリングのメリット・デメリットについてお話しします。
メリットは、自分の顔から遠いところでディフェンスできるので、相手のパンチをより安全にディフェンスすることができます。
例えば、パーリングに失敗してパンチが来た場合でも、スウェーバックにして避けるなど、2段階のディフェンスができるので、リスクが他のディフェンスに比べて少ないと思います。
また、動きが止まりにくいです。
パーリングは、ステップしながらでもやりやすいので、自分の動きが止まりにくいです。
動き続けながら、ディフェンスができます。
後ろに下がりながらのパーリング、その場でもパーリング、前に行きながらのパーリング、どれも使えます。
例えばバックしながらのパーリングは、相手が突っ込んでくるタイプの選手には有効です。
またその場でパーリングして、相手にプレッシャーを常にかけるということもできます。
サウル・アルバレス選手がよく使ってるのは、前に圧をかけながら、前にパーリングする。
そしてリターンする。
こういった使い方もできます。
打ち返しもしやすいと思います。
例えば、右構え対右構え(オーソドックス同士)の場合、相手のジャブを右手で払ってこちらが左ジャブを打ち返すというのもリターンが早いです。
パーリングは、遠い距離で攻防一体しやすいディフェンスになります。
デメリットは、近いところで使うとリスクがあります。
近いところでパーリングするとどうしても顔が空きやすいので、使えるのですが上級者向け・応用編と思っていただければと思います。
パーリングのコツは、相手のまっすぐきたパンチを斜め下、または応用編ですが斜め上に、パンチの軌道をずらすことを意識して、手首を使ってやるといいと思います。
手首をロックして使ってしまうと動作が大きくなりやすく顔が空いてしまうので気をつけて下さい!
パーリングは、僕も、現役時代に重宝していたディフェンス方法です。
テンポの速い攻防を目指している方は、ぜひ、マスターしてください!
次記事は【練習の仕方、練習の意味、その練習で意識するポイント|シャドーについて】お話ししていきます。