【試合の作戦・戦略の立て方について】|ボクシング講座
こんにちは!椎野です!
今回のテーマは、先日僕がパーソナルトレーニングをやらせていただいているお客様から試合の作戦や戦略はどのように立てていますか?と質問をいただいたので簡単にお話ししていきたいと思います。
【試合の作戦・戦略の立て方】は、各選手やトレーナーによって様々な考え方があります。ほとんどの場合、相手を徹底的に調べて、相手のボクシングに合わせた対策を考えます。相手の弱点を探し、こーいうパンチを打ってくる、ここならパンチが当たる、という事などを、過去の試合動画を見て研究して作戦を立てる事が多いと思います。
僕も同じです。基本的には相手の戦い方、弱点、得意な分野、得意なパンチを見つけます。
その上で、自分の選手が戦うとなった時に、どういった作戦でやっていくかというと、基本的には自分の選手のボクシングを相手のボクシングにはめます。せっかく今まで培ってきたボクシングの土台やベースがあるので、自分の選手のボクシングを大きく変えることはしないようにしています。なので、一度担当選手Aと試合をした対戦相手が、担当選手Bと試合をするとしても、作戦は変えます。担当選手それぞれによって作戦は変えます。
各選手、勝ちパターンのようなものを持っていると思います。自分のボクシングのベースとなる勝ち方、一番の武器、これでポイントを取る!これでダメージを与える!というものがあると思います。それがない選手はまずそれを見つけましょう。自分のボクシングのべースを大きく崩すと、また最初から作り直すしかないので、あまりオススメしないです。完全に相手に合わせたボクシングになってしまうと、慣れてないことも多くなるので本来の力が発揮できないことも多いためオススメしないです。海外のトップ選手なんかは、自分のボクシングをあまり変えていないです。例を挙げると、フロイド・メイウェザー、サウル・アルバレスは相手が誰であれ自分のボクシングを貫いています。
例で挙げたフロイド・メイウェザーは、基本的にはロングレンジでフェイントや先手でジャブを突いてプレスをかけて、打ってきたらカウンター、ディフェンスをするというのがパターンだと思うのですが、ザブ・ジュダー選手と戦った試合は、メイウェザーが前半スピード負けしていました。メイウェザーはスピードと技術で戦う選手なのですが、スピードで負けてました。なので、そこで自分のボクシングを切り替えて、ガードを上げてプレスをかけて消耗させるという戦い方をして勝ちました。これは、メイウェザー選手の対応力が相当あるなというのと、引き出しも持っているんだなということがわかる試合でした。試合の作戦を立てるときはこういった事も想定します。自分の立てた作戦や戦略が相手に通用しない事もあります。こういったときに切り替えるもう一つの武器、バリエーションなどの引き出しは、多ければ多いほど良いです。どの分野のスポーツでもそうだと思うのですが、知識や引き出しは沢山身につけておいて、それを相手にどう使っていくかだと思います。
会話もそうだと思います。相手に合わせて話し方や話すネタを変えてると思います。自分の持っている引き出しやベースの中で、相手に当てはめていくという感じです。相手に合わせていくと、相手のペースになります。先手を打ち相手に合わさせた方がペースは取りやすいです。先手もいろいろありますがそれはまたパーソナルで(笑)
とはいえ、相手が何が弱点なのか、見つけ方がわからないという方もいると思います。そういう方は、この選手はどのパンチが一番当たっているか(食らっているか)、どのパンチを避けるのが下手くそか、このパンチで倒すことが多い、そのくらいでも良いと思います。僕は、先に挙げたものの他に、選手が嫌がる立ち位置やポジショニング、距離、ディフェンスの癖、性格なども見ていきます。構えを見た時点でその選手がどのタイプのどんなボクシングをするのかなんとなくわかるので、そんなに深く研究しないのですが、この見極めはキャリアがあれば早くなってくると思います。
この他にも大事なポイント、勝ちやすい戦略を立てるコツなどもありますが、それは企業秘密ということで、選手やパーソナルトレーニング時のみお伝えしたいと思います。
また、ボクシングは世界戦になれば12Rあるので、12R を想定した戦略を立てることが大事です。4回戦なら4回戦の戦略を立てることが大事です。難しいと思いますが、こういう時はどうするんだろう?など、何か質問があればお待ちしています。
僕は三迫ボクシングジムでプロ選手を専門に指導しています。選手達と組むときは、選手一人一人の体格や得意な動き、性格も見ながら、強みを見つけるところから始めて、一人一人ボクシングスタイルを確立していきます。全員に同じボクシングを教えることはしません。苦手な動きがある場合は、動きを見てからなぜ苦手かを分析し、重心の位置など細かい部分から修正していきます。根性論ではなく、筋肉や関節の仕組みなどを理解した上で、動き方を修正しています。必要なトレーニングももちろん一人一人違うと思っています。僕のパーソナルトレーニングでは、知識と経験に基づいて、あなたの特性に合わせたあなただけのボクシングを提案・指導しています。ボクシング初心者でも受けられますか?とご質問いただくことも増えましたが、もちろん大歓迎です。一度癖がつくと修正が難しい基礎こそ正しく覚えることで、その先のボクシングの可能性が無限に広がっていくと思っています。少しでも気になる方は、カウンセリング無料で行っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ボクシングが好きな全ての方へ、必ず役に立つ情報を発信していきます!次回もお楽しみに!