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こんにちは、椎野です。

今回は中級者から上級者に向けて、単に速く動くだけでなく、瞬発力を養うためのトレーニングメニューを紹介します。

このメニューは、パンチスピードや反射神経、全身の瞬発力を高めることを目的としています。

実践的なトレーニング方法を取り入れて、試合の中で素早く、そして正確に動けるようになるためのステップを踏んでいきましょう。

この記事はこんな方にオススメ

  • ボクシングのスピードと瞬発力を向上させたい中級者から上級者の方
  • 試合での反応速度やタイミングを鍛えたい方
  • スピードを持続できる体力やスタミナを身につけたい方

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1. パンチスピードを鍛える基礎トレーニング

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1. ダンベルシャドーボクシング

1kgほどの軽いダンベルを持ち、全力でスピードシャドーを行います。

その後、ダンベルを必ず降ろして、素手でスピードシャドーを繰り返してください。これにより、腕の動きを速くする感覚を養えます。

例として、マニー・パッキャオ選手やロマチェンコ選手、井上尚弥選手が行う高速アッパーの連打のような動きもおすすめです。

このトレーニングでは力を抜かないとスピードが出ないため、リラックスして動かすことがポイントです。
ダンベルシャドーから素手のシャドウボクシングに移行することで、パンチスピードの向上に繋がります。

2. 腕立てジャンプ

ハンドスピードを上げるには、腕立て伏せジャンプも有効です。

肘をしっかり曲げてからジャンプする方法や、少しだけ曲げて思い切り飛ぶ方法など、いくつかのバリエーションがあります。
腕でジャンプし着地する動作では瞬発力を鍛えることができるため、トレーニングに取り入れると効果的です。

3. 軽いダンベルを使ったスピードエクササイズ

軽いダンベルを持ち、素早く引き上げる動作を繰り返すエクササイズもおすすめです。

スピードを意識して行うことで、パンチ力とスピードの両方を向上させることができます。

練習のポイント

  1. トレーニングでは力を抜くことを意識し、スピードを重視してください。
  2. 過度な負荷をかけず、軽めの道具を使うことで動きに集中できます。

2. スピードを上げるための瞬発力トレーニング

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全身のスピードを鍛えるための瞬発力トレーニングをいくつか紹介します。ボクシングの動きにも直結する運動なので、ぜひ試してみてください。

1. メディシンボールトレーニング

5kgほどの重さのメディシンボール(バスケットボールくらいの大きさ)を使い、全身を使って思いっきり投げるトレーニングです。

投げ方はさまざまで、以下のような動きがおすすめです

  • ひねりを加えた投げ方(体幹を意識)
  • 上から叩きつける動作

これにより、体幹や全身の爆発力が鍛えられます。

ジャーボンテ・デイビス選手も取り入れているトレーニングの一つなので、YouTubeなどで参考動画を見てみてください。
全身を使って大きな動きを意識し、いろいろな方向に体を動かすことがポイントです。

2. ダッシュ系トレーニング

短距離ダッシュやターンダッシュは、全身の瞬発力を高めるのに非常に効果的です。

以下のバリエーションを取り入れるがオススメです:

  • スタートダッシュ(10メートル程度の全力ダッシュ)
  • ターンダッシュ
    ダッシュした後に急ブレーキをかけ、すぐに切り返す動作を繰り返します。このトレーニングはスタミナ強化にも役立ち、ボクシングでの急な方向転換や動きの切り替えに役立ちます。

3. ジャンプ系トレーニング

プライオメトリクス系のジャンプトレーニングも、瞬発力と爆発力を鍛えるのに最適です。

以下のようなトレーニングを取り入れてみてください。

  • ハイジャンプの繰り返し(着地後すぐに次のジャンプを行う)
  • ハードルジャンプ(ハードルを越える動作)
  • 階段ジャンプ(階段を一段ずつ跳び上がる)
  • ボックスジャンプ(一定の高さのボックスにジャンプして着地)

これらのトレーニングは、ボクシングのパフォーマンス向上に直結する動きをサポートしてくれます。
現役時代に僕も取り入れていたメニューで、自信を持っておすすめできます。

トレーニングのポイント

  • フォームを意識しながら全身を使う。
  • 動きの大きさとスピードを両立させる。
  • 負荷を調整し、無理なく継続できる範囲で行う。

実践すると、瞬発力や爆発力を鍛えることができます。動きのキレを高めたい方はやってみてください。

3. 実戦的なスピード強化練習

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スピードを実戦で発揮するためには、反射スピードやタイミングの強化が重要です。

ここでは、実戦で活かせるスピード強化の練習方法を紹介します。

1. ミット打ち練習

反射スピードを鍛えるために、ミット打ちは非常に効果的です。

以下のような練習を取り入れてみましょう。

  • 相手のジャブにカウンターを合わせる練習
    相手が左ジャブを出した瞬間に、それを避けてカウンターを放つ。反射的な動作を意識して、タイミングを磨きます。
  • ランダムな動きへの対応練習
    ミットを持つ相手がランダムなタイミングで左や右のミットを出し、それに合わせてパンチを放つ。これにより、瞬発的な判断力とスピードが鍛えられます。

2. 神経系を鍛えるタッチトレーニング

向かい合った状態で行う神経系トレーニングもおすすめです。

ランダムタッチ練習といって、相手がランダムに左手や右手を出し、それに対応して自分の左手や右手でタッチする練習があります。

視覚で捉える → 脳で処理する → 筋肉を動かす、という一連の流れをスムーズに行うことで、反射神経を強化できます。

この練習は、反射神経を鍛えながらも安全に行えるため、初心者からプロまで幅広く活用できます。

シャドーボクシング

シャドーボクシングでは、実際の試合を想定して自分の動きをスピーディにしていきます。特に以下を意識してください。

  • 相手のパンチを避けてカウンターを返す動作をイメージする。
  • 動作を素早くするだけでなく、フォームの正確さも意識する。

練習のポイント

  • 反射スピードを意識し、瞬時の判断力を鍛える。
  • 動きを正確にしつつ、スピード感を重視する。
  • 楽しく取り組める工夫を加え、集中力を維持する。

繰り返し行うことで、試合の中で活かせるスピードが確実に向上します。まずは簡単なメニューから始めてみてください!

4. メンタルとスピードの関係

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スピードを引き出すためには、メンタルの状態が非常に重要です。

リラックスして力を抜いた状態でないと、最大限のスピードは発揮できません。

ここでは、スピードとメンタルの関係、そして具体的なトレーニング方法について解説します。

1.脱力とスピード

スピードを出すには、力みをなくすのがポイントです。緊張していると力みやすいですが、これを理解するだけでも、身体は緩みます。

肩や腕に力が入りすぎると、スピードが出ません。パンチを繰り出す際、インパクトの瞬間だけ力を入れ、それ以外は脱力を意識することが重要です。

イメージとしては、糸の先に鉄球をつけて振るような感覚。脱力した腕を高速で振り抜くイメージでやってみてください。

2.呼吸とスピード

呼吸を使って力を抜き、心身をリラックスさせてスピードを出しやすくする方法です。

ここでは短く切る呼吸法をご紹介します👇

スピードを意識する際には、音や息を短く切るイメージが効果的です。

例えば、「パッ」や「バッ」という鋭い音をイメージしながら動作すると、瞬間的なスピードを引き出しやすくなります。

息を吐く際に「フッ」と短く切ることで、余計な力が抜け、動作がスムーズになります。

5. スピードを維持するスタミナトレーニング

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スピードを出すだけでなく、そのスピードを長時間維持するためには、特別なスタミナトレーニングが必要です。

以下に効果的な練習方法を紹介します。

  • インターバルトレーニング
    ボクシングに必要なのはマラソンのような持久力ではなく、「ダッシュを繰り返せる力」です。

    例えば、高速ダッシュとスローなジョギングを交互に繰り返す練習で、短時間で体力とスピードの維持力を高めます。
  • ターンダッシュ
    素早い方向転換を繰り返す練習を取り入れることで、スピードとブレーキ能力を同時に鍛えられます。

疲れた状態でもスピードを維持する練習

スパーリングやサンドバッグでの連打を行うと、体力が消耗し、疲れがピークに達します。

この状態でスピードを保ちつつ、フォームが崩れないように練習することが、スタミナ向上に繋がります。

具体的な練習方法としては、疲れた状態でシャドーボクシングを行い、スピードを出すことを意識しましょう。
疲れていても丁寧に動作を繰り返し、スピードを維持することが、実戦での強い動きに繋がります。

試合を想定した12ラウンド練習

実際の試合を想定し、12ラウンドの練習を行います。

スピードを意識した練習を続けることで、長時間の運動でもスピードを維持できる能力を養います。

普段からトレーニングをしていれば、実際の試合で疲れても自然と体が動いてスピードを維持できるようになります。
試合で高いパフォーマンスを発揮できるようになるのでオススメです。

まとめ:パンチのスピードを上げる!実践型トレーニングメニュー集(中級者~上級者向け)

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今回紹介した瞬発力を鍛えるトレーニングは、パンチのスピードや相手の攻撃への反応力を高めてくれます。

試合でのパフォーマンスに直結してくるので、基本的なトレーニングから実戦的な練習まで、バランスよく取り入れてみてください!

しっかりとした練習を積んで、試合でも素早く正確な動きを実現することができるようになります。

というわけで今回は以上です。

しいの

【この記事を書いた人】
アマチュア実績全国3位(東洋大)
元プロボクサー
世界ランキング最高7位
第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
キックボクサー世界チャンピオン指導

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