こんにちは椎野です。
先日こんなお悩み相談を受けました。
ボクシング、やってみたいけど怖いな。自分はボクシングに向いていない気もする。トレーナーから見たボクシングに向いてる人ってどんな人なんですか?
殴り合いという特殊なスポーツがゆえに、やる前から、自分は向いていないのでは?と思う方も多いですよね。
僕はこれまで完全初心者の方を含め15年以上にわたってボクシング指導をしてきましたが、
ボクシングは私にできるはずがないと思ってた!
殴りあうのなんて怖いし私には向いていない
そんな風に話していて、やってみたら楽しくてどハマり!という方々をたくさん見てきました。
この記事を読んで、少しでも当てはまってるかも?と思う方はボクシングのポテンシャルがある方です!
ボクシングを始めたからと言っていきなり殴り合いをするわけではないので、気軽な気持ちで始めてみると思わぬ才能が開花するかもしれませんよ。
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- この記事を書いた人
- 元プロボクサー
- 世界ランキング最高7位
- 東洋太平洋タイトル獲得
20年以上のボクシングキャリアを活かし
- ボクシング特化型パーソナルトレーナー
- ガチでうまくなるボクシング完全攻略塾「ガチボク」運営
- プロ専門ボクシングトレーナー
として活動しています。
担当した選手がチャンピオンベルトを獲得した数は10本以上。勝率はプロボクシング界の中でもトップクラス。
ボクシング好きなあなたに役立つボクシング情報を発信していきます。
- 本記事の内容
ボクシングに向いている人【性格編】
❶負けず嫌いな人
性格で最重要だと思うのが負けず嫌いであることです。
ボクシングは少しでも負けてもいいやと思ってたら勝てません。心の底からの負けず嫌いはボクシングに活かせる才能です。
また、ボクシングは1対1の殴り合いなので恐怖との戦いにもなってきます。
絶対に負けたくない、勝ちたいという気持ちがあれば恐怖に打ち勝てる。そしてその気持ちは普段の努力にも現れてきます。
人より努力した人は、養ってきた覚悟の強さも違う。それが強さにつながっていきます。
また、強くなることを諦めるのも、負けることと一緒です。強くなる人は、強くなるまで諦めません。
❷ボクシングに対して真面目な人
スランプに陥るくらい真面目に取り組む人はボクシングに向いています。
真面目な人は一つ目標を決めたらそれを遂行する能力が高い。
探究心を持ってコツコツ積み上げられるので確実にスキルアップしていくことができます。
自分の特性の活かし方を知ればどんどん強くなっていけると思います。
❸柔軟性がある人
真面目だけど柔軟でいることが大切です。難しく聞こえるかもしれませんが、強くなりたいと思っている方には「絶対にこれが正しい」という考えは捨てて欲しいです。
頭が硬くなってしまうと考える力がなくなります。新しい発想が閃かない。
ボクシングは一瞬で勝負が決まる世界なので、自分の想定外のことが起こった時に別パターンを考えられるような頭の瞬発力が大事です。
そのためには頭の柔軟性があったほうがいいです。
ボクシングに向いている人【体格編】
ボクシングは、この体格でないと向いていないというのはありません。
それぞれの体格に合わせたボクシングスタイルがあります。
体格の生かし方、体の特徴を生かしてボクシングスタイルを作っていくことができれば強くなれるはずです。
参考までにどんな体格がどんな風に有利になるか挙げていきたいと思います。
(※一例なので全てのボクサーに当てはまるわけではありません)
❶背が高くて手足が長い人
こういった選手は体幹が細い場合が多いと思います。手足が長いということで、パンチをコンパクトに打つ事は不向きですが、ロングレンジでストレートを打つとより長いリーチを生かして戦えます。なのでストレート主体で戦うと良いと思います。
足を使ったアウトボクサーもしくは遠い距離から攻撃的に行くアウトボクサー、パンチがある選手なら、ロングレンジからの攻撃的なパンチャーという戦い方もできます。
❷身長が低くてリーチが短い人
元々柔道やレスリングなど組み技系をやっていた方は体格がしっかりしているので、ボクシングの分野においては体重の割に身長が低めの方が多いです。こういう方は、パワーを生かして近い距離で戦うのがいいと思います。
手足が強く短いということは連打の回転の速さにつながりやすいだけでなく、しっかり固いブロックを作れることが多いです。
こういう方は小回りが利きやすいのでヘッドムーブも速く細かくできる場合が多いです。
ガードを固め気味にしてインファイトを仕掛けていく、インファイターが向いていると思います。イメージとしてはマイク・タイソンです。
ボクシングに向いている人【能力編】
❶瞬発力・持久力がある人
身体能力で言えば、瞬発力や持久力がある人は向いていると言えます。
しかしこれも、自分の特性を理解し、それを生かしたボクシングスタイルを構築できればなくても強くなれます。
❷相手を見定める能力がある人
身体能力より大切なことは、相手を見る能力、相手を見定める能力です。
相手よりも自分のことばかり考えてしまうと試合では不利になります。
例えばフェイントをかけた時。
相手の反応を見ていなかったり、フェイントをかけることに意識が集中していると、その先を想定できなくなります。そのフェイントに対して相手が何をしようとしているか考えられないからです。
しかし、試合中はとにかく必死ですよね。心の余裕がなくなって、相手の反応まで見られないというのが正直なところだと思います。
これは普段からの簡単な意識でトレーニングできるので是非やってみてください。
やり方は、誰かと会話するときに相手のことをよく観察することです。
相手が何を考えながらその発言をしているか、推察してみてください。シンプルなのでこれだけ?と思うかもしれませんが意識しないとできないことでもあります。普段の私生活から考えられると試合に活きてます。
またこんな人は相手を見定める能力がある方が多いです↓
気にしすぎる人
普段から相手のちょっとした言動を気にしたり、言葉の裏の感情を読む人はもしかしたら人を見定める能力に長けているかもしれません。
いろんなことを考えすぎて疲れてしまうこともあるかもしれませんがいろんな事に気がつくのは長所。
ボクシングにも生かすことができます。トレーニングせずとも自然に湧いて出てくるものほど強いものはないのでこれが最強かもしれません。
営業経験がある人
社会人経験している人の中でも、営業経験がある人は相手を見る能力には長けていると思います。
人の心理をよく勉強していて、かつ対話能力がないと物が売れない厳しい世界。
相手の気持ちを考えながら対話をするというのを普段からしているので、自然と相手の心理を読む能力が高く、ボクシングに向いてると言えます。
恋愛経験が豊富な人
恋愛経験が豊富な人。
豊富と言っても、数だけではなく1人の人と長く付き合った経験がある人も恋愛経験が豊富な人と言えます。
恋愛がうまくいく人は、相手のことを考えながら行動できる人が多いので、相手をよく見ている人です。
ボクサーでも恋愛経験が多い選手は、自然と相手をよく見ていて、相手の攻撃に対する適応が早かったりします。
ボクシングに向いている人まとめ
ボクシングに向いている人について、性格・体格・能力の3つを話してきました。
ボクシングも多少の向き不向きはありますが、いろいろな要素があるので、実は老若男女、幅広い方々に楽しんでいただくことのできるスポーツです。
長年ボクシングトレーナーとして活動してきた僕が思う一番ボクシングに向いている人は、
自分の性格や能力をよく知っていてそれを生かせる人です。
デメリットだと思える部分も実はメリットとして活かせたりします。
ボクシングだけでなく、スポーツにはいろんな強さがあります。
強い選手でも特性はバラバラ。
スピードが速い選手もいれば、パワーがある選手、スピードもパワーもないけど駆け引きで勝つ選手。
どんなスポーツでも、いろんな要素で勝負することができます。
じゃあボクシングじゃなくてもいいじゃん!と思うかもしれませんがその通りです。笑
自分が好きになれることをやりましょう。
もし、ボクシングをやりたいけど、向いていないのでは?と不安に思っている方がいたら、お伝えしたいです。
「いろんな特性を活かすことができるので、ぜひ挑戦してください!」
というわけで今回のテーマは以上です。