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こんにちは、椎野です。

試合前のウォームアップは、身体を温めたり、集中力やパフォーマンスを上げるために必要なものです。

しかし、間違ったウォームアップは逆効果となり、試合中のパフォーマンス低下やケガのリスクを引き起こす可能性があります。

そこで今回は、運動生理学の視点も踏まえて、試合前のウォームアップの適切な方法と避けるべき行動について解説していきます。

この記事はこんな方にオススメ

  1. 試合前にウォームアップの効果を最大限に活かしたい方
  2. 過去にウォームアップで失敗してケガをした経験がある方
  3. より効率的なパフォーマンス向上を目指している方

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1.ボクシング:試合前に効果的なウォームアップ方法

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1. 動的ストレッチ

試合前のウォームアップでは、筋肉を温めながら関節の可動域を広げる動的ストレッチが重要です。

以下の3つは特に効果的です。

  • ランジやヒップサークル
    脚や股関節を動かすことで下半身全体を柔軟にし、安定感を向上させます。
  • アームスイングやレッグスイング
    腕や脚を前後や左右に大きく振ることで、肩や股関節をスムーズに動かせるようにします。
  • ジャンピングジャック
    全身を使った軽い有酸素運動で心拍数を上げながら、体全体をリズミカルに動かします。

これらを取り入れることで、筋肉の血流が増え、効率的に動ける準備が整います。

2.軽い有酸素運動

軽いジョギングや縄跳びで心拍数を徐々に上げます。体温が上がり、エネルギー供給がスムーズになります。

3.シャドーや軽いミット打ち

シャドーボクシングや軽いミット打ちを行うことで、試合での実際の動作に体を慣らしていきます。

パンチやフットワークのリズムを確認してみてください。試合に向けた感覚を掴みます。

4.メンタルリハーサル

試合の流れをイメージしながらウォームアップを行います。

集中力を高め、不安を和らげることができます。

2.ボクシング:試合前に避けるべきウォームアップ方法

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1. 静的ストレッチの長時間実施

試合直前に静的ストレッチを長時間行うと、せっかく温めた筋肉の温度が下がって、瞬発力が下がってしまう可能性があります。

静的ストレッチはウォームアップの最初か、試合後のクールダウンに限定しましょう。

2. 過剰な負荷をかける

重いウェイトや高強度の運動をウォームアップで行うと、筋肉の疲労を引き起こし、試合での動きが鈍くなるリスクがあります。

3. ウォームアップ時間が短い

準備が不十分だと、体が試合での要求に対応できず、ケガやパフォーマンスが下がる原因になります。

少なくとも20分以上はウォームアップに時間をかけましょう。

4. 感覚を無視する

他人のルーティンをそのまま真似するのはオススメしません。

自分の体調や試合の状況に合わせたウォームアップを行うことが大切です。

3.科学的根拠に基づいたポイント

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ボクシングのウォームアップは、試合においてとても大切な役割を担っています。

運動生理学の視点から見ても、ウォームアップによる効果は試合中のパフォーマンスを上げることにつながります。

  1. 温度効果
    軽い運動を10~15分すると、筋肉が温かくなって、動きやすくなります。実験では、筋肉の温度が36.6℃から39.3℃に上がったとき、筋肉の力が約16%も強くなったことがわかっています。
    ボクシングでは、高速なパンチや敏捷な動きが求められるため、筋肉の温度を上げることで、筋肉の反応速度を高め、より素早い動きや力強いパンチを出すことが可能になります。
  2. 神経効果
    動的ウォームアップ(動きながら行うストレッチや軽い運動)を行うと、反応時間が短くなることが研究で示されています。実験では、神経伝達速度が運動後15分で最も速くなり、その後30分経つと低下することがわかっています。
    ボクシングでは素早く反応することが重要で、相手の攻撃をかわしたり反撃をするために、神経系が迅速に働く必要があります。
    ウォームアップをすることで神経の反応速度が向上し、試合中の反射的な動きが円滑になります。
  3. エネルギー効率
    ウォームアップをすると、心拍数が徐々に上がり、体が効率的にエネルギーを使えるようになります。これにより、試合中の持久力が向上し、長時間力を発揮しやすくなります。
    特にボクシングのように瞬発力と持久力を兼ね備えた競技では、エネルギーの効率的な使い方が勝敗を分ける要因になります。

これらの効果を通じて、ウォームアップはボクシングの試合でより高いパフォーマンスを発揮するための重要な準備となります。

ウォームアップにより、筋肉、神経系、エネルギー効率のすべてが最適化され、試合の展開を有利に進めることが可能となります。

本記事の参考文献

ウォーミングアップの科学とHSP(ヒートショックプロテイン)

ダイナミックストレッチング前後の 関節可動域,最大筋力

ウォーミングアップにおける神経伝導速度の変化

強度の異なるウォームアップが酸素運搬に与える影響

【まとめ】ボクシングのウォームアップの方法:試合前に何をすべきか、何を避けるべきか

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ウォームアップは正しい手順を踏むことで、パフォーマンスを上げるだけでなく、ケガのリスクも最小限に抑えられます。

一方で、不適切なウォームアップは逆効果となるため、根拠に基づいた方法を実践してください。

ウォームアップの質を高めて、これまで頑張ってきた成果をしっかり出せるようにしていきましょう!

次回の試合前には、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてください。

しいの

【この記事を書いた人】
アマチュア実績全国3位(東洋大)
元プロボクサー
世界ランキング最高7位
第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
キックボクサー世界チャンピオン指導

分析と戦略を丁寧に行い、完全カスタマイズされた指導法、機能解剖学を活かした根拠ある指導法を基に、勝利に直結する唯一無二のボクシングを提供しています。

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