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こんにちは、椎野です。

今回はプライムビデオボクシングの2日目(2024.10.14)に行われた試合を振り返ります。

メインカードでは中谷潤人選手の防衛戦をはじめ、注目選手たちの戦いが繰り広げられました。
それぞれの試合に対する個人的な感想をまとめましたので、ぜひご覧ください。

※当ページの画像はボクシングモバイル様から許可を得て引用しております:https://boxmob.jp/sp/

1日目の試合感想はこちら

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  • この記事を書いた人
しいの
  • 元プロボクサー
  • 世界ランキング最高7位
  • 東洋太平洋タイトル獲得

20年以上のボクシングキャリアを活かし

  • ボクシング特化型パーソナルトレーナー
  • トレーナー育成講師
  • プロ専門ボクシングトレーナー

として活動しています。
担当した選手がチャンピオンベルトを獲得した数は10本以上。勝率はプロボクシング界の中でもトップクラス。

ボクシング好きなあなたに役立つボクシング情報を発信していきます。

アンソニー・オラスクアガ vs. ジョナサン・ゴンサレス - 圧倒的な展開からのノーコンテスト

オラスクアガ選手とゴンサレス選手の一戦は、序盤からオラスクアガ選手が圧力をかけて有利に進めていました。

ゴンサレス選手は飲まれかけ、試合が早く終わるかと思われた場面でバッティングが発生し、ゴンサレス選手の左瞼がカット。視界が不良と訴え、ドクターストップによるノーコンテストとなりました。

正直なところ、挑戦者としてタイトルを奪いに来たゴンサレス選手には、もう少し続けてほしかった気持ちがあります。

視界が悪い状況で続けることはリスクですが、挑戦者としてベルトを手にする絶好の機会だったにもかかわらず、次のチャンスがいつ来るかわからないのにあっさり諦めるような姿勢には拍子抜けでした。

オラスクアガ選手のパフォーマンスをもう少し見たかっただけに残念です。

田中恒成 vs. プメレレ・カフ - 惜しくも逃した防衛戦

2試合目は田中恒成選手とプメレレ・カフ選手の対戦。結果は2対1の判定でカフ選手が勝利しましたが、これは非常に惜しい試合でした。

田中選手があと少し攻め続けていれば、防衛は十分に可能だったと思います。

カフ選手も強い選手でしたが、田中選手のスピードや技術も健在で、試合終盤にもう少し時間があれば、逆転の可能性もあったかもしれません。

特に最終ラウンドで田中選手がペースを握りかけたところは見ごたえがあり、もう30秒あれば倒しきっていたのではないかと思いました。

ただ、カフ選手はしっかりと最後まで戦い抜き、田中選手の攻撃に耐えた点では勝利に値するものがあります。

カフ選手に対しては、日本の井岡一翔選手が有利に戦えるのではないかと思っています。特に、井岡選手のプレッシャーとボディ攻撃は後半に効いてくるはずで、相性が良いのでは?と感じました。

那須川天心 vs. ジェルウィン・アシロ - 驚くほどの適応力

那須川天心選手とジェルウィン・アシロ選手の試合では、アシロ選手の強さに驚かされました。

体格的には那須川選手が優勢に見えましたが、アシロ選手の反応や目の良さも際立ち、レベルの高い好試合でしたが、那須川選手が危ない場面はほとんどなかったと思います

那須川選手のボクシングへの適応力は目を見張るもので、キックボクシングから転向してさらに成長を遂げており、感銘を受けました。

バンタム級で日本のトップ選手たちとの対決も楽しみですが、個人的には武居選手との試合が見たいです。どの選手と対戦しても面白い展開になるのは間違いありません。

中谷潤人 vs. ペッチ・ソー・チットパッタナ - 圧倒的な強さを見せた防衛戦

メインイベント、中谷潤人選手対ペッチ・ソー・チットパッタナ選手の防衛戦。

中谷選手はその強さを改めて証明しました。ペッチ選手もダウン経験のない強豪でしたが、中谷選手のパンチのタイミングと角度は圧倒的でした。

日本人選手はパンチの軌道が几帳面なことが多いのですが、中谷選手はそれとは一線を画しており、パンチの多彩さと不規則さが目立ちました。これは彼が実戦で鍛え上げた技術だと思われ、パンチの音や威力からも相手に大きなダメージを与えているのが分かります。

相手にとっては非常に読みにくいボクシングでした。

今後も中谷選手がバンタム級で頭一つ抜けた存在として君臨し、次の試合にも大いに期待したいです。

まとめ

今回のプライムビデオボクシング2日目も、各試合で選手たちの強さと課題が浮き彫りとなりました。

特に中谷選手の圧倒的なパフォーマンス、那須川天心選手の成長と適応力にも注目が集まり、さらなる飛躍が期待されます。

また、僕が大好きな田中恒成選手の惜しい敗北も含め、次のチャンスでどのようにリベンジするかが楽しみです!

全体として、非常に見ごたえのある興行でした。

というわけで今回は以上です。