
こんにちは、椎野です。
ストレートパンチがなんとなくハマらない、体重が乗ったストレートパンチが打てないと悩んでいませんか?
ストレートパンチは、構えた時に、後ろにある手をまっすぐ打つパンチです。ボクシングは利き手を後ろに構えているのがほとんどなので、右利きの場合は右手をまっすぐ前に出すパンチをストレートと言います。
ストレートパンチは、ほとんどの方が一番強く打つことのできるパンチですが、正しい打ち方を知ることで自分のポテンシャルを最大限に活かしたストレートパンチを打つことができるようになります。
この記事では、ストレートパンチの正しい打ち方やストレートを打つ時のコツ、ストレートを打つときにやってしまいがちなNG例、その対策などを合わせて解説していきます。
合わせて読みたい
本記事の内容
- 1. ストレートパンチの基本的な打ち方
- 2. ストレートを打つ時のコツとうまい人の特徴
- 2.1. ストレートを打つ時のコツ
- 2.2. ストレートを打つのがうまい人の特徴
- 2.2.1. 縦のスタンスを広めにしている
- 2.2.2. 身体の軸を中心に水平に回している
- 2.2.2.1. よくあるNG例(オーソドックス)
- 2.2.2.2. 対策
- 2.2.3. 上半身の突っ込みではなく身体の回転で打てている
- 2.2.3.1. よくあるNG例
- 2.2.3.2. 対策
- 3. ストレートがうまく打てるようになる効果的なトレーニング法5選
- 3.1.1. シャドーボクシング
- 3.1.2. サンドバッグ
- 3.1.3. ミット打ち
- 3.1.3.1. ミットで多いNG例(オーソドックス)
- 3.1.3.2. 対策
- 3.1.4. メディシンボール投げ
- 3.1.5. チューブトレーニング
- 4. 応用編:実戦が強くなる!効果的なストレートパンチの打ち方
- 4.1. 勝率トップの秘密:試合前の戦略づくりと対策を体に染み込ませること
- 5. 【ボクシングの試合で勝率を上げる】ストレートの実戦的な使い方徹底解説
- 6. ストレートを当てるためのポイント
- 6.1. ストレートをうまく実戦で当てるためには「半身で構えることがポイント」
- 6.2. 半身の状態で構えない(相手に対して真正面に構える)とどうなるのか?
- 7. 相手の手が邪魔でストレートが打ちにくい時の対処法
- 7.1. ワンツーで拳を通るラインを作る
- 7.1.1. 具体例
- 7.2. 相手の左手を下げる上下のコンビネーションを使う
- 7.2.1. 具体例
- 8. 相手のディフェンス動作を利用してストレートを当てる方法
- 8.1. ガード主体でディフェンスする相手の場合
- 8.2. どうやったらガードが開くか(具体例)
- 8.2.1. 1,右フックで相手のガードを思い切り叩く
- 8.2.2. 2,ボディを思い切り打つ
- 8.2.3. 3,ジャブを使って相手のガードを開く
- 8.3. パーリング主体でディフェンスする相手の場合
- 8.3.1. 具体例
- 8.4. ボディワーク主体でディフェンスする相手の場合
- 8.4.1. 具体例
- 8.5. ステップでディフェンスする相手の場合
- 9. 右ストレートを有効なカウンターパンチとして当てる方法
- 9.1. 相手のパンチを避けてカウンターパンチを出す方法
- 9.1.1. 具体例
- 9.1.2. 具体例
- 10. サウスポーの相手にストレートを当てる方法
- 10.1.1. サウスポー相手にストレートを当てるポイント
- 11. ストレートパンチのインパクトが5倍になる方法
- 11.1. ストレートパンチのインパクトに効果的なトレーニング方法
- 11.1.1. ポイント
ストレートパンチの基本的な打ち方

ストレートの基本的な打ち方の流れは以下の通りです。
- 肘からナックルまでの前腕部分を棒にイメージしまっすぐ打つ
- 当たる瞬間に拳を返し、しっかり握る
- 後ろ足、腰、肩を回しながら腕をまっすぐに伸ばす
- 背骨を軸にして肩が水平になるように体を回す
ストレートを打つ時のコツとうまい人の特徴

ストレートを打つ時のコツ
ストレートがうまくなりたい人は、まっすぐ打つためのポイントを押さえることが大切です。
まっすぐ打つために以下の3つを意識して打ちましょう。
- 半身で構える
- 脇を締めてまっすぐ前に出すように打つ
- 当たる瞬間に拳を返す
脇を締めた状態で腕を伸ばすと真っ直ぐ打つことができます。
脇が開きやすい人は縦の拳のまま伸ばし、当たる瞬間に拳を返してみてください。
拳を返すのが早いと脇が開き、脇が開くとクロス気味のパンチになりやすくなります。
「当たる瞬間までできるだけ拳を返さない」というのがまっすぐ打つポイントです。
ストレートを打つのがうまい人は、パンチをまっすぐ打つポイントをしっかり押さえています。
次にストレートがうまい人の特徴を知り、さらにストレートパンチを改良していきましょう。
ストレートを打つのがうまい人の特徴

- 縦のスタンスを広めにしている
- 身体の軸を中心に水平に回している
- 上半身の突っ込みではなく身体の回転で打てている
縦のスタンスを広めにしている
半身で縦スタンスを広め(肩幅の倍程度)に構えることで、相手に対してまっすぐパンチを打ちやすくなります。正面を向いて(横スタンス広め)構えると相手に対してパンチをまっすぐ打ちにくく、クロス気味のパンチになってしまいます。また、半身で構えることでより大きく身体の回転を使ってストレートを打てるため、体重を乗せた強いストレートを打つことができます。
身体の軸を中心に水平に回している
ストレートは足腰肩全てを回して打つのですが、これらを水平に回すのがポイントです。
よくあるNG例(オーソドックス)
右ストレートを打つ時に、右肩が上がって左肩が下がる
右肩が上がり左肩が下がっているということは、体が左側に倒れている状態です。前に力を加えたいのに、左に力(体重)が逃げてしまいます。パンチ力は体重を乗せることで強く打てるので、標的に対してしっかり力が加わるように当てることが大切です。
対策
右ストレートを打つ時に左のガードを締める
打つ方と逆の手のガードも意識することが大事です。右ストレートを打つ時、左のガードが開いたり下がった状態だと体の軸が崩れやすいからです。脇を締め、肘が後ろに行ったり開いたりしないように打つことで、体の軸が作られます。その軸を中心にすることで水平に綺麗に回すことができるようになります。
上半身の突っ込みではなく身体の回転で打てている

ストレートがうまい人は身体の回転によってパンチが打てています。
よくあるNG例
頭を前に突っ込んでパンチを打っている
頭を突っ込んで打つと、パンチを打った時にバランスを崩して構えに戻れない、次の動きが遅くなってしまいます。万が一崩してしまった場合は、ウェービングをしたり、そのまま相手に体を預けるなどしてパンチをもらわないように意識してください。
対策
肩を入れ替えるイメージで身体を回転させて打つ
基本的には頭を突っ込まずに、背骨を軸に体を回します。
これによってボクシングの基本である【打ったら構える】【打ったらバックステップ】の動作にスムーズに戻れます。
ここまで読んだ方は、身体の回転を使ってパンチを打つことが大切だということが分かったと思います。
足、腰、肩全てを連動させることでパンチの威力は上がりますが、難しく思う方もいるのではないでしょうか。
そんな方は、足を回す、腰を回す、肩を回す、どこでも良いので、イメージできたところから意識してみましょう。
パンチのパワーを上げたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
ストレートがうまく打てるようになる効果的なトレーニング法5選

ストレートパンチをうまく打てるようになるために効果的なトレーニング法を以下に挙げます。
- シャドーボクシング
- サンドバック
- ミット打ち
- メディシンボール投げ
- チューブトレーニング
シャドーボクシング
鏡の自分に対して、正しいフォームでストレートが打てているかをチェックしながらシャドーボクシングをします。
チェックするポイントは以下の通りです。
- 左手のガードが開いて(落ちて)いないか
- 肩と腰が水平に回っているか
- 頭が前に突っ込んでいないか
- あごが上がって胸を張っていないか
- 拳の軌道がまっすぐになっているか
初めはゆっくり、正しいフォームを固めるために練習してみてください。
正しいフォームが身についたら、次は相手のガードをイメージしてみましょう。相手のポジションや相手の構えにより、拳が通るラインが変わります。ガードの間をまっすぐ撃ち抜くイメージで、拳が通るラインを意識してみるとより深い練習ができると思います。
サンドバッグ

サンドバッグの真ん中にまっすぐ突き刺すようにストレートを打ち込みましょう。
サンドバッグに対して斜めに打ち込む人も多いですが、ストレートの練習に関してはまっすぐ打つことを意識して打ちます。イメージは、サンドバッグの中心に柱があると思って、そこに突き刺すようにストレートをまっすぐ打ち込んでみましょう。
ミット打ち
ミットでストレートの練習をするときのポイントは以下の通りです。
- ミットの意図をトレーナーにしっかり伝える(トレーナーが指示をする)
- ミットを持つ人はまっすぐ打ち込めるようにストレートの角度をつくってあげる
- 打つ人はミットに対してまっすぐ撃ちぬくようにストレートを打つ
ミットを持つ人が手を横に開いて持つと、打つ人はその右手に打つので(左利きの方は左手)、クロス気味に、左斜め前にストレートを打ってしまうことが多いです。
しかし実戦になってくると、構えている相手のガードの真ん中に真っ直ぐ通すように打ち込むのでパンチの軌道が変わります。
トレーナーに「ストレートをまっすぐ打ち込むための練習をしたい。」と伝えることで、ミットの持つ手の位置を調整してもらえるので、ぜひ共有してください。
ミットで多いNG例(オーソドックス)
右ストレートを打ったらそのまま左に流れる
オーソドックスの方では、右ストレートが左に流れる、打った後のフォロースルーが左に流れる方が多いです。
まっすぐ打ち込んでまっすぐ戻すというのが基本です。
対策
ミットに対して、まっすぐ拳が通るラインを意識して打ち込む
メディシンボール投げ
やり方は以下の通りです。(オーソドックスの場合)
- 右手で持つ
- 構えた状態でメディシンボールをまっすぐ前に押し出す
- 慣れたらスピードをつける
構えた状態でメディシンボールを利き手で投げます。これはストレートの回転と同じ身体の使い方をするので、動きの習得になり、さらにメディシンボールの負荷をかけることで、実際にストレートを打つ時にも、より加速したパンチを打つことができるようになります。
チューブトレーニング
柱にゴムチューブを付けてストレートを打つことも効果的です。やり方はメディシンボール投げと同じです。
- 右手で持つ
- 構えた状態でゴムチューブをまっすぐ前に押し出す
- 慣れたらスピードをつける
ゴムチューブは、様々な種類がありますが、個人的には何もついていない一番シンプルなものがオススメです。
ストレートの基礎編はこれで以上です。
ここからは応用編の説明をしていきます。
応用編:実戦が強くなる!効果的なストレートパンチの打ち方

正しい打ち方とトレーニング方法を知ったら、実戦で試してみましょう。
実戦でストレートを効果的に使うためには、相手のスタイルに応じて自分がどのようなパターンで動けば良いかを理解した上でトレーニングすることが、勝率を格段に向上させます。
勝率トップの秘密:試合前の戦略づくりと対策を体に染み込ませること
僕はプロボクシングトレーナーの中でも、勝率トップクラスの成績を誇っていますが、選手を勝たせるために、マッチメイクが決まった時点で相手のスタイルを分析し、それを基に指導案を作っていくことを徹底しています。
過去の試合動画などから仮説を立て、これを基に、対処法を選手の体に染み込ませるようにトレーニングしていきます。
知識として知っていても、事前に体に染み込ませていなければ、実際の試合で出すことができません。そのため、事前にパターン別の対処法を知っておくことが非常に重要です。
そこで今回は【ストレートの実戦的な使い方】について後半で解説します。
【ボクシングの試合で勝率を上げる】ストレートの実戦的な使い方徹底解説

これは僕がボクシング生活20年以上、プロ選手として世界7位になり、その後10年以上勝率トップトレーナーとして活動してきた中で培った経験をもとに執筆したものです。読んだ人だけが差をつけることができるはずです。基礎編を読んだ人はすでにパワーアップしたストレートを打てるはずです。次はそれを当てられるストレートにしていきましょう。
目次
- ストレートを当てるためのポイント
- ストレートをうまく実戦で当てるには「半身で構えるのがポイント」
- 半身の状態で構えない(相手に対して真正面に構える)とどうなるのか?
- 相手の手が邪魔でストレートが打ちにくい時の対処法
- ワンツーで拳が通るラインを作る
- 相手の左手を下げる上下のコンビネーションを使う
- 相手のディフェンス動作を利用してストレートを当てる方法
- ガード主体でディフェンスする相手の場合
- パーリング主体でディフェンスする相手の場合
- ボディワーク主体でディフェンスする相手の場合
- ステップでディフェンスする相手の場合
- 右ストレートを有効なカウンターパンチとして当てる方法
- 相手がアッパー、フックを打とうとする瞬間というのはストレートが当たりやすい
- ストレートをジャブの代わりに使って相手を後退させる方法
- サウスポー相手にストレートを当てる方法
- ストレートパンチのインパクトが5倍になる方法