
2025年6月15日(日本時間)、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われたIBF世界ライト級挑戦者決定戦。
日本の三代大訓選手(横浜光)は、キューバの元五輪金メダリスト、アンディ・クルス選手と対戦し、0-3の判定負けとなりました。
この試合は、世界タイトル挑戦権をかけた大一番。
結果は悔しいものとなりましたが、三代選手は厳しい戦いの中で、日本人ボクサーとしての可能性を強く示してくれたと感じています。
Youtube解説はこちら
アンディ・クルス選手、想像以上の完成度

試合を通して、アンディ・クルス選手の完成度の高さに圧倒されました。
強いとはもともと分かっていましたが、想像以上でした。とにかくすべてのレベルが高く、特にジャブの差し合いにおいては完全に支配していました。
三代選手はジャブを軸にリズムを作るタイプのボクサーです。
そのジャブを当てさせてもらえないどころか、逆にクルス選手のジャブばかりがヒットしていた印象です。早い段階で右クロスのカウンターを合わされたことで、ジャブを出すのが難しくなってしまったのではないかと思います。
ボクシングを組み立てられなかった苦しさ

三代選手は試合序盤から自分のスタイルを出せず、迷いが見られました。
ジャブが機能しない中で、次の手段がなかなか見えてこなかったように思います。
僕自身は、思い切ってジャブの差し合いを諦めて他の展開に切り替えるべきだったのではないかとも感じました。
例えば、距離を一度大きく離すか、逆に一気に詰めるか。
中間距離で止まってしまうのが一番良くない選択で、クルス選手にとっては非常に打ちやすい距離でした。
プレスをかけようという意図は見えましたが、やや中途半端になってしまっていた印象です。
もっと体を密着させていく、泥臭くもみ合いに持ち込むような展開も必要だったかもしれません。
世界の中量級トップとの明確な差

今回の試合で特に感じたのは、「世界の中量級トップとの明確な差」です。
これは以前、吉野修一郎選手がシャクール・スティーブンソン選手と戦った際にも感じたことですが、想定を超えてくる技術と完成度を持った選手たちが世界のトップにはいます。
特にクルス選手のようにアマチュアで実績を残してきた選手たちは、ジャブや距離の駆け引きなど細かい技術の精度が非常に高いです。
しかも、そういった選手たちは、日頃から高いレベルの練習環境に身を置いています。スパーリング相手の質も、育成環境も日本とは比較にならないほど整っていると感じます。
技術+αで差を埋める|世界と戦うための条件

三代選手のように、ジャブが強みのボクサーでも、それが通用しない相手と対峙したときに「他の引き出し」を持っているかどうかが問われます。
もし技術で差があったとしても、パワーやスタミナなどフィジカル面で相手を上回ることで打開できる場面はあるはずです。
最低限、そこは互角ではなく上回っていたい。技術に加えて、そういった総合力が今後の課題になってくると思います。
世界を目指すなら、世界で勝つための練習を

やはり今回の試合を通して強く感じたのは、「世界を目指すなら世界で練習すべき」ということです。
アメリカのトップ層と実際にスパーリングをして、自分がどこに立っているのかを肌で感じる必要があります。
その上で、「今の自分には何が足りないのか」を明確にして、そこを埋めていくような練習設計をしていかないと、世界では戦っていけません。
最後に

三代選手、本当にお疲れさまでした。
この試合は、結果だけを見ると厳しいものでしたが、この経験をどう糧にするかがすべてだと思います。
今回得た学びを活かして、次のステージに進んでいってほしいと願っています。
僕自身も、この試合を見て改めて感じたことがありました。
世界は広い。もっと上を目指して指導していかないといけない、と感じさせられる一戦でした。
🔗関連記事
技術は練習を続ければ伸びていきます。
でも、結果が出せるかどうかは“考え方”や“向き合い方”で大きく変わります。
「このままでいいのかな」「もっと成長できるはずなのに」
そんなふうに感じた時は、一度マインドを整える時間を取ってみてください。
僕もこれまで、そういうタイミングを経験した選手たちを何人も見てきました。
必要なのは、迷った時に支えになる考え方と、前を向く力です。
自分をもう一段階引き上げたいと思った時は、こちらもぜひ参考にしてください。
本気で変わりたいと思っているあなたへ
「どうしてもうまくいかない」 「限界を感じている」 そんな時は、一人で悩まないでください。
公式LINEでは、ボクシング技術についての自動応答メッセージを用意しています。
気になることやヒントがほしい方はぜひ活用してください。
🔻公式LINEはこちらから登録できます🔻
本気で試合で勝ちたい方、勝率を上げたい方へ。
椎野大輝のパーソナルトレーニングは、 KO勝利を狙えるパンチ力強化、戦術設計、メンタルサポートまで、 全てを個別カスタマイズして提供しています。
「格上をひっくり返したい」「試合で勝てる武器がほしい」 そう思うなら、ぜひ体験してみてください。
🔻パーソナル詳細・申込みはこちらから🔻
日々の技術相談・戦略構築をオンラインで継続したい方へ。
「試合直前でも相談できる環境がほしい」 「相手分析や戦略立案を一緒にやってほしい」 そんな方は、ガチボクオンラインをご利用ください。
これまで10,000件以上の相談実績。 あなた専属のパートナーとして全力でサポートします。
🔻『ガチボクオンライン』詳細はこちらから🔻
世界を目指すプロ格闘家のための極秘ボクシング教室『ガチボク-PRO-』も開催中です。
✅ 実績ある指導法
✅ 個別フィードバック
✅ 戦術・戦略構築
✅ 実力者同士が競い合う成長環境
✅ 90分間の極限集中トレーニング
限られた本気の格闘家のみ参加可能。 機密性の高い特別な環境で、あなたの限界を超えるサポートをします。
🔻ガチボク-PRO-の詳細・登録はこちらから🔻
(登録無料・30秒で完了)

【この記事を書いた人】
アマチュア実績全国3位(東洋大)
元プロボクサー
世界ランキング最高7位
第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
キックボクサー世界チャンピオン指導
分析と戦略を丁寧に行い、完全カスタマイズされた指導法、機能解剖学を活かした根拠ある指導法を基に、勝利に直結する唯一無二のボクシングを提供しています。