こんにちは、椎野です。期待の新人勝手に紹介 第3弾。
今回は、ボクシング界で注目される新人として、高いスピードとスキルを武器に成長を続ける高見亨介選手、激しい打ち合いと攻撃的なスタイルで魅了する田中空選手、そして技術とディフェンス力に優れたスーパーライト級のホープ・堀池空希選手の3人を紹介していきます。
それぞれのファイトスタイルや、今後の試合で期待される戦いぶりに注目し、ボクシングファンに各選手の魅力をお伝えしていきます。
※当ページの画像はボクシングモバイル様から許可を得て引用しております:https://boxmob.jp/sp/
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- この記事を書いた人
- 元プロボクサー
- 世界ランキング最高7位
- 東洋太平洋タイトル獲得
20年以上のボクシングキャリアを活かし
- ボクシング特化型パーソナルトレーナー
- トレーナー育成講師
- プロ専門ボクシングトレーナー
として活動しています。
担当した選手がチャンピオンベルトを獲得した数は10本以上。勝率はプロボクシング界の中でもトップクラス。
ボクシング好きなあなたに役立つボクシング情報を発信していきます。
高見亨介選手(帝拳ジム)
- 階級: ライトフライ級
- キャリア: 日本ライトフライ級1位
高見選手は、高校卒業後すぐにプロ入りを果たし、アマチュア時代には全国大会で優勝するなど、実績を積んできた選手です。初めて見たときはスピードとテンポの良さが印象的でしたが、線が細い印象がありました。しかし、最近は力強さとパンチ力が増し、より攻撃的なファイトスタイルに成長しています。
高校上がりの選手だと、体の強さがまだ追いついておらず、ガンガン攻めてくる選手に苦戦することも多いですが、高見選手にはそれがなく、攻撃力とスピードがあり、若手らしい度胸と思い切りの良さが魅力的です。思い切ってパンチを打つ姿勢が、見ていてとても迫力があります。また、まだ若いので、今後の成長がとても楽しみです。
所属ジムも帝拳ジムというとても強いジムにいるので、今後の成長幅もかなり大きいのではないかと思います。
現在、日本ランキング1位ということで、ライトフライ級の日本タイトルに挑戦することが決まっています。相手は三迫ジムの川満選手で、軽量級の選手たちですが、KO決着が期待される、かなり見ごたえのあるカードになると思いますので、注目の一戦です。
川満選手は高見選手と得意な攻撃の距離が異なります。高見選手の方が若干遠い距離で戦う傾向があるので、その距離の作り方や、川満選手がガンガン攻めてくる中で高見選手がどう対応するかも見どころです。
春頃に試合が予定されていると思いますので、決定を楽しみに待ちたいと思います。
高見亨介選手の試合はこんなファンにおすすめ!
スピード感あふれる試合展開と、若手らしい大胆さを楽しみたい方におすすめです。高見選手はスピーディーな攻撃と力強いパンチを武器に、終始目が離せないボクシングを展開します。
特に、相手と距離をとりつつも思い切りの良いパンチを繰り出すスタイルが魅力的です。高校アマチュア出身らしいテンポの速い攻撃と、プロとして成長したパワフルなファイトを楽しみたい方は、必見です。
田中空選手(大橋ジム)
- 階級: ウェルター級
- キャリア: アマチュアから連戦連勝
ウェルター級の田中空選手、東洋大学出身でアマチュア時代から倒しまくっていた、知る人ぞ知る存在です。ウェルター級にしては非常に小柄な選手で、佐々木尽選手よりも一回り小さいと思います。佐々木選手もウェルター級では体格が小さい方ですが、田中選手はさらに小さいです。
それでもウェルター級でアマチュアの厚いグローブをつけて倒しまくっていたので、プロ向きのファイトスタイルを持っています。ガンガン前に出て打ち合うスタイルで、相手の射程距離に入るリスクはありますが、最初から最後まで攻め続けるので、非常に面白い選手ですね。
ウェルター級は日本やアジアまではともかく、そこから上に上がるのがかなり大変な階級です。田中選手がしっかり結果を出していけば、日本やアジアのトップ選手と戦うことになるでしょう。
現在、アジアのトップランカーである佐々木選手と田中選手が戦ったら、かなり面白い試合になること間違いなしです。田中選手はまだディフェンスや攻撃のスタイルを完璧に習得しているわけではありませんが、これから成長していけば、その攻撃力がさらに生きてくるはずです。
田中選手はデビューしたばかりで実現するのは難しいかもしれませんが、佐々木選手まで追いついて、いつかその2人の試合が観たいです。バチバチ噛み合う試合になると思います。
田中空選手の試合はこんなファンにおすすめ!
熱い打ち合いと、攻撃的なファイトスタイルが好きなファンにおすすめです。
田中選手はウェルター級にしては小柄ですが、その分、接近戦で相手に食らいつく積極的なスタイルが特徴です。相手と激しい攻防を繰り広げる田中選手の試合は、迫力あるボクシングを堪能できるカードになること間違いありません。
特に、KO決着を期待したい方にはピッタリです!
堀池空希選手(横浜光ジム)
- 階級: スーパーライト級
- キャリア: アマチュア実績多数
最後に紹介するのは、横浜光ジムの堀池空希選手です。堀池選手も東洋大学出身ですが、東洋大学は完成度の高い選手が多いです。
東洋大学出身者を贔屓して言ってるわけではなく、事実として、完成度が高く、いい選手が多いなと感じています。もちろん、大学の1部リーグの選手たちは、レギュラーで出ているメンバーは相当強いですし、レギュラーでなくても強い選手が多いです。堀池選手はそんな中で階級賞を取るようなレベルの選手なのでかなりの実力者です。
大学時代からスパーリングを何度も拝見していますが、「これはいい選手だな」と思って見ていました。
スーパーライト級という階級ですが、軽量級のようにスピーディーで、技術も高く、バランスの取れたボクシングを展開します。もちろん、フィジカルも強く、攻撃力もありますが、ディフェンスがとにかく素晴らしいです。
最近は横浜光ジムに移籍した藤田炎村選手とも頻繁にスパーリングをしていると思いますし、三代選手(ライト級のチャンピオン)など、強い選手が多くいる環境にいるので、今後さらに成長すると思います。プロとしてさらに面白い選手になるんじゃないかなと思います。
スーパーライト級では、渡来美響選手が李健太選手とタイトルマッチを行う予定ですが、もし渡来選手がチャンピオンになった場合、堀池選手が挑戦する可能性もあり、東洋大学同士の対決になったら面白い展開ですね。
堀池選手には頑張ってもらいたいと思います。
堀池空希選手の試合はこんなファンにおすすめ!
中量級のパワーとスピードの両立した迫力ある試合が観たいボクシングファンにおすすめです。
堀池選手はスーパーライト級らしからぬ軽量級のような俊敏さと、パワーのバランスの取れたボクシングスタイルが魅力です。
守備力にも定評があり、スピーディーな攻防を繰り広げる堀池選手の試合は、見応えがあります。高度なディフェンス技術や、上下に揺さぶるテクニカルな戦いが好きな方には必見の試合です。
〜注目選手紹介〜高見亨介・田中空・堀池空希:まとめ
高見選手、田中選手、堀池選手はそれぞれ異なる階級とスタイルを持ちつつも、共通して若さと成長への期待が溢れるボクサーたちです。スピード感と大胆さ、力強さ、そしてテクニックを駆使した戦い方で、それぞれの階級の日本ボクシング界を盛り上げています。
これからの試合や成長に期待し、彼らの進化し続けるボクシングにぜひ注目してください。
それぞれの個性と魅力が存分に発揮される試合を楽しめるはずです!
というわけで今回は以上です。