こんにちは、椎野です。
ボクシングの試合、「どこに注目したらいいかわからない」と思っていませんか?
ボクシングは勝敗予想が出来たり、選手同士の戦術がわかったりすると試合展開をゲーム感覚で追うことができます。
戦闘系のアニメを見ると、タイプ別に戦い方のパターンみたいなものがありますよね。
技や能力を知っておくと、どっちがどんな技を使って勝つのかを予想して楽しむことができます。
ボクサーもいろんな能力同士が1対1でぶつかる場なので、ボクシング技術や攻撃スタイルを知ることで、ボクシング観戦がさらに楽しくなります。
今回は、ボクシング観戦をしたことがない方に向けて、ボクシングの基本ルールやボクシングスタイルの紹介、試合展開の注目ポイントなどを詳しく解説します。
この記事はこんな方にオススメ
- ボクシングを観戦したことがないけれど、楽しみ方を知りたい方
- 戦略や駆け引きが好きで、ボクシングをゲーム感覚で楽しみたい方
- ボクシング技術や選手の個性に興味を持っている方
合わせて読みたい
- 1. 基礎知識を知るとボクシング観戦が3倍楽しくなる。3つに絞って解説
- 1.1. ❶ボクシング技術解説
- 1.1.1. 間合いの取り方
- 1.1.2. フットワーク
- 1.2. ❷ボクシングスタイル解説
- 1.2.1. アウトボクサー
- 1.2.2. インファイター
- 1.2.3. ボクサーファイター
- 1.3. ❸試合展開のポイント
- 1.3.1. ❶採点方法
- 1.3.2. ❷ダウン・ノックアウト
- 1.3.2.1. ダウン:
- 1.3.2.2. ノックアウト:
- 1.3.3. ❸スタミナや気持ちの強さ
- 1.3.3.1. スタミナ:
- 1.3.3.2. 気持ちの強さ:
- 2. ボクシング観戦が仕事に活きる理由
- 3. まとめ
基礎知識を知るとボクシング観戦が3倍楽しくなる。3つに絞って解説
- ボクシング技術解説
- ボクシングスタイル解説
- 試合展開のポイント
❶ボクシング技術解説
攻撃と防御
攻撃:
- ジャブ:最も基本的なパンチで、試合で一番使われるパンチでもあります。ダメージを与えるだけでなく、相手との距離を測ったり、攻撃の機会を見極めるのにも使われます。相手の防御を崩すための攻撃の起点に適しています。
- ストレート:利き手の力強い直線的なパンチで、相手の顔面やボディを狙います。ほとんどの選手が一番強く打てるパンチのためダメージを与える際に有効です。
- フック:カーブした軌道で打つパンチで、相手の側面からこめかみ、あご、わき腹を攻撃する際に使用します。ストレートよりも近い距離、接近戦で使うことが多いです。
- アッパーカット:下から上に向かって打つパンチで、相手のボディやあごを狙います。相手が前かがみになったときや接近戦でよく使います。
- オーバーハンド:上から打ち下ろすパンチで、相手のガードの上から攻撃します。相手の予想外のアングルから攻撃することができます。
- コンビネーション:複数の異なるパンチを組み合わせて連続的に攻撃するテクニック。相手の防御を崩しやすく、ダメージを増幅させるのに効果があります。
- フェイント:パンチの振りを装って相手の反応を誘い、その隙に別のパンチを打つ技術です。相手の予測を狂わせたり、攻撃する際タイミングを変えるために効果的な技術です。
防御:
- ガード :相手の攻撃が来る際に、自身の腕を顔や体に配置してダメージを吸収するために使います。パンチが強い相手の場合や連続攻撃が予想される場合は、他の防御技術と組み合わせて使用することが重要です。
- ボディワーク :上半身を動かして相手の攻撃を避けるためのテクニックです。主に頭部を動かすことで、攻撃をかわしながら、反撃のチャンスをつかむために活用されます。
- ステップ:サイドステップやバックステップなどを使って、相手の攻撃を避けるテクニックです。攻撃の種類とタイミングを予測して適切な方向に動くことが重要です。
- クリンチ :相手の攻撃ペースを乱したりするために、相手の身体を抱えるような動作です。 クリンチは試合の進行をコントロールしたり、ダメージを回復するための戦術的な技術ですが、やりすぎると警告や減点の対象になることがあります。
攻撃と防御の展開は、選手たちの戦術やスキルによって異なります。
一方の選手が攻撃を仕掛け、もう一方の選手がそれをかわしながら反撃するのが、ボクシングの見どころの一つです。
いざ試合になって「考えてきた戦術が全然マッチしない!」みたいなこともあるので、状況判断しながら相手に対応していくことが試合の行方を左右する重要な要素となります。
間合いの取り方
- リーチの利用: 自分と相手のリーチ(腕の長さ)を考慮して、相手に対する最適な距離を保つことが重要です。リーチの長い選手は自分のパンチが当たるギリギリの距離を保つことで、もらわずに当てることができるので、距離は遠いことが多いです。リーチの短い選手は遠い距離だとパンチを当てづらいため、距離は近く保つ傾向があります。
- ジャブの活用: ジャブは相手に対して適切な距離を保つために最適なパンチ技術です。ジャブを的確に使うことで、相手の攻撃を封じつつ、自分の攻撃のチャンスを見極めることができます。
- アングルの変化: 立ち位置を変えていくことで、相手の攻撃をかわしつつ、新たなアングルから攻撃のチャンスをつかむことができます。適切なタイミングでアングルを変えることで、相手の攻撃を避けることができます。
- 攻撃と守備のバランス: 間合いを取る際には、攻撃と守備のバランスを保つことが大切です。自分の攻撃の際にも相手の反撃を避けるよう動きます。パンチを打った後に、すぐ防御に移る。防御した後に、すぐパンチを打てる間合いを保つことが重要です。
- フェイントと距離の調整: フェイントを使うことで相手の反応を読み、自分の得意な間合いやタイミングに調整することができます。相手を操作し、適切な距離で攻撃を仕掛けるためにフェイントを活用します。
適切な間合いの取り方はボクシングの基本的なスキルの一つであり、状況に合わせて臨機応変に調整する能力が求められます。トレーニングや実戦経験を通じて、より正確な間合いのコントロールをつかんだ選手はもらわずに当てることが上手いです。
フットワーク
- 動きの軽さと速さ: 選手たちのフットワークがどれだけ軽快で速いかに注目します。素早い足の動きを通じて、選手がリング内でどのように移動し、相手の攻撃を避けつつ攻撃のチャンスを作っているかを見てみましょう。
- サイドステップと角度の変化: 選手たちがどのようにサイドステップを活用して相手の攻撃を交わし、同時にアングルを変えるかを観察します。選手が自身の位置を変えることで相手の攻撃の軌道を外し、有利な位置を保つためのフットワークの使い方を見てみましょう。
- 距離の調整: 選手たちがどのように足の動きを使って間合いを調整しているかを見ることが重要です。自分の攻撃を活かすためにどのように距離を保っているかを観察してみましょう。
- フェイントとフットワークの連携: 選手たちがフットワークを使いながらフェイントを織り交ぜているかに注目します。相手の予測を狂わせるためにどのようにフットワークを変化させ、攻撃のタイミングをつくるかを見てみましょう。
- 継続的な動き: 選手たちがどのように動き続けて相手の攻撃を回避し、同時に自身の攻撃のためのポジショニングをしているかを観察します。動き続けることで相手に読まれにくくなり、戦局を有利に進めるための戦術的なフットワークを見てみましょう。
選手たちのフットワークの使い方を見ると、戦術がより明確に理解できます。足の動きが試合の展開にどのように影響を与えるかを楽しんでください。
❷ボクシングスタイル解説
ボクシングスタイルを大きく3つに分けて解説します。
アウトボクサー
リーチやスピードを活かして相手から距離をとりながら攻撃するスタイル。ジャブやストレートを使った長い距離からの攻撃を得意とし、ステップやボディワークを駆使して相手の攻撃を避ける能力も高いです。
インファイター
相手と近距離で戦い、ガードを固めて戦い、フックやアッパーなどの短い距離からのパンチを主体とするスタイル。近い距離で戦うことで相手のリーチを無力化し、内側から攻撃を仕掛けます。
ボクサーファイター
アウトボクサーとインファイターの中間で、臨機応変に打ち合ったり、フットワークを使って動いても戦えるスタイルです。最近はこのボクサーファイターが一番多いスタイルです。
❸試合展開のポイント
試合展開の注目すべきポイントは以下の3つです。
- 採点方法
- ダウン・ノックアウト
- スタミナや気持ちの強さ
❶採点方法
ジャッジの採点方法や基準を知ることも、判定の勝敗を予想するために知っておきたい要素です。ボクシングの採点方法を以下にまとめます。
- プロボクシングでは、リングサイドに座った3人のジャッジがラウンドごとに10点満点の減点法で優劣を採点します。
- 一般的な採点方法は、優勢な選手には10点を与え、相対的に劣勢な選手にはその差に応じて9点以下を与えるという方式です。
- ダウンがあった場合、ダウンした選手はそのラウンドで2点以上減点されます。
- 採点はラウンドごとに行われ、各ラウンドの終了時にジャッジたちが独自にスコアをつけます。
- 最終的な判定は、3人のジャッジそれぞれのスコアを合計し、ジャッジの支持が多い選手が勝利となります。
- 採点の基準は、ダメージ、どちらのペースで進んでいたか、どちらがより攻撃を出せていたか、攻撃につながる効果的な防御など、様々な要素に基づいて行われます。
❷ダウン・ノックアウト
ダウンやノックアウトは試合の勝敗を大きく左右します。以下に違いを解説します。
ダウン:
ダウンとは、選手が相手のパンチによってリングの床に倒れる状態を指します。一般的に、選手がリングの床に倒れたら、審判はカウントを始め、選手は10カウント以内に立ち上がり、ファイティングポーズをとらなければなりません。
ダウンすると、ポイント減点されます。また、審判の10カウント中にファイティングポーズを取れなければ、ノックアウトとみなされます。
ノックアウト:
ノックアウト(通称KO)とは、パンチによって選手が意識を失い、倒れた状態を指します。ダウンした選手が10カウント以内に立ち上がれない場合もノックアウト負けとなります。
上記のKOの他に、相手選手の怪我による継続の中止(ドクターストップ)、戦意喪失、審判やセコンドが続行する危険を感じて試合を止める(タオル投入)ことをTKOと言います。
ノックアウトは打撃力や正確さ、タイミングが重要な要素です。ボクシングの目標の一つは相手をノックアウトすることであり、そのためにはテクニックや戦術の組み合わせ、相手の弱点を突く能力が求められます。
ダウンやノックアウトはボクシングの試合における緊迫感を高める要素であり、観客にとっても見どころの一つです。
ただし、選手の安全を最優先に考え、選手が危険な状態になった場合には審判やセコンドが適切な措置を取ることが重要となります。
❸スタミナや気持ちの強さ
これは、技術に勝るスキルです。技術で劣っていたとしても、スタミナや気持ちの強さで試合結果は覆ります。この利点を理解して、勝敗予想してみましょう。
スタミナ:
ボクシングはとても体力を消耗するスポーツなので、練習や試合に耐えるためにはスタミナが必要です。
ボクサーはスタミナを高めるために、ランニングや高強度のトレーニングをしています。
高いスタミナを持つ選手は、試合終盤においてもスピードを落とさずに動いたり、攻撃ができるため、有利になります。
気持ちの強さ:
ボクシングは肉体的な側面だけでなく、精神的な面も極めて重要です。諦めずに戦い続ける気持ちの強さは、選手にとって不可欠です。
気持ちの強さは、目標や信念をもって努力し続けることやメンタルトレーニングなどを通じて培われていきます。
しっかりトレーニングされている選手は試合中に不利な状況に立たされても、冷静な判断とポジティブな姿勢を保つことができます。
スタミナと気持ちの強さが備わった選手は、体力的な限界を超えて戦い抜くことができるだけでなく、試合の展開を変えたりもするのでとても面白いです。
以上が、ボクシング観戦で注目すべき試合展開のポイントです。
ポイントを意識しながら観戦することで、ボクシング観戦がもっと楽しくなります。
ボクシング観戦が仕事に活きる理由
ボクシング観戦を通じて得られるメリットは、実は仕事においても活かすことができます。以下にその具体例をいくつか挙げてみました。
- 戦略と計画の重要性の理解
ボクシングでは戦術的な動きや計画が試合結果に大きく影響します。
試合展開を戦術的に分析することで、問題解決や戦略的なプランニングの能力が向上します。
仕事においても計画的に行動することの重要性を理解し、戦略的なアプローチを取ることができるようになります。 - プレッシャーに対する対処法
ボクシングの選手たちは試合前の緊張や試合中のプレッシャーを対処する技術を持っています。
これを学ぶことで、プレッシャーの下でも冷静な判断力を保つ方法やストレスマネジメントのヒントを得ることができ、仕事でプレッシャーを感じる場面でも冷静に対処しやすくなります。 - アウトオブボックス思考を養う
新しいアイディアを生み出すための柔軟な思考やアウトオブボックスな発想を養うことは、ボクシング観戦を通じて得られる重要なメリットの一つです。
ボクシングの戦術や攻撃スタイルが常に変化するように、仕事の場でも新たな視点や柔軟な対応力が求められることがあります。
このような観点からも、ボクシング観戦は仕事に活かせる有益な経験と言えるでしょう。 - リーダーシップとチームワークを学ぶ
ボクシングは個々の選手だけでなく、トレーナーや会長、スポンサーなどとのチームワークが不可欠です。
ボクシングチームの連携を観察し、リーダーシップのスキルやチームビルディングのヒントを得ることができます。
仕事でのチームプロジェクトやマネジメントに役立てることができます。 - 成功と失敗の受け止め方
ボクシングでは勝ち負けがつきものです。
選手たちの成功と挫折の受け止め方を観察することで、仕事の成果や失敗を前向きに捉える方法を学ぶことができます。
ビジネスにおいてもプロジェクトの成果や失敗を冷静に評価し、改善点を見つける能力が高まります。 - モチベーションの向上
選手が戦う姿を見ることで、刺激を受け、仕事に対するモチベーションを上げることができます。
実際に試合を見に来てくれた人からは「自分も頑張ろうと思った」と感想をもらいます。
異なる分野でも、活躍したいという気持ちを湧き上がらせる出来事を体験することで、仕事へのエネルギーの活力になります。
ボクシング観戦を通じて培われる視点やスキルは、仕事においても活かせる貴重な要素となるでしょう。
まとめ
- ボクシング観戦は、選手の戦術や攻撃スタイルを理解すると、ゲーム感覚で楽しめるようになる。
- 基本ルールや採点基準を知ることで、試合展開を深く理解し、勝敗予測ができる。
- 選手のフットワークや間合いの取り方などの技術を観察することで、試合の流れを楽しめる。
- ボクシングには「アウトボクサー」「インファイター」「ボクサーファイター」の3つの主要スタイルがある。
- 試合の注目ポイントは、採点方法、ダウン・ノックアウト、スタミナと気持ちの強さである。
- ボクシング観戦を通じて、戦略的思考やプレッシャーへの対処法など、仕事にも活かせるスキルが学べる。
- 選手の技術だけでなく、精神力やスタミナなどの人間的な要素も試合の面白さを引き立てる。
今回は、基本的なボクシングについて解説してきました。
ボクシングは観れば観るほど、深みがあって面白いスポーツです。
少しでも興味を持ってくれた方は、ぜひボクシング観戦に来てください!というわけで今回は以上です。
【この記事を書いた人】
アマチュア実績全国3位(東洋大)
元プロボクサー
世界ランキング最高7位
第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
キックボクサー世界チャンピオン指導
分析と戦略を丁寧に行い、完全カスタマイズされた指導法、機能解剖学を活かした根拠ある指導法を基に、勝利に直結する唯一無二のボクシングを提供しています。
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