
こんにちは、ボクシングトレーナーの椎野大輝です。
WBCが発表した 那須川天心 vs フアン・フランシスコ・エストラーダ の挑戦者決定戦について、感じたことをまとめていきます。
youtube解説はこちら
- 1. ■ 第一印象:本来こうなるはずだったカードという感覚
- 2. ■ 天心が連敗となった場合のメンタル面も大きい
- 3. ■ WBCのランキングと決定戦の“スピード感”
- 4. ■ エストラーダはどんな選手か?
- 4.1. ● バンタム級では「小さい」
- 4.2. ● サウスポーは得意じゃない可能性がある
- 4.3. ● 天心のリーチ・スピード・パワーが上回る
- 5. ■ エストラーダの階級適性と“ファイター型”の限界
- 6. ■ 天心にとって「課題克服のための絶好の相手」
- 7. ■ 試合展開予想:判定になる確率が高い
- 7.1. ● ロングレンジは天心が圧倒的に有利
- 7.2. ● 序盤〜中盤
- 7.3. ● 中盤以降
- 8. ■ 井岡・堤・拓真・ドネア…バンタム級“黄金期”に突入
- 9. ■ 天心の今後に期待したい
■ 第一印象:本来こうなるはずだったカードという感覚

天心選手の挑戦者決定戦というニュースを見た第一印象は、
「普通に良いカードだな」 というものでした。
もともとエストラーダ選手との話は以前から噂に挙がっていたカードで、
今回の指令もその延長線上にあるように感じました。
井上拓真戦が決まったことで一旦この話が止まった可能性もある、という印象です。
ただ同時に、
「天心選手、大丈夫かな……」
という心配も正直ありました。
というのも、拓真選手が途中からギアを上げて戦法を変えたとき、
天心選手の対応が難しくなった場面があったからです。
エストラーダは乱戦の経験値が高く、
多少強引に勝ちにくる選手。
その“圧”にどれだけ対応できるか、そこが大きなポイントになります。
■ 天心が連敗となった場合のメンタル面も大きい

もしここで天心選手が連敗してしまうと、
精神的なダメージは大きいはずです。
大舞台を連続で戦ってきた天心選手とはいえ、
“負け癖”はつけたくない。
だからこそ、ここでの一戦の扱いは慎重になるべきだと思っています。
■ WBCのランキングと決定戦の“スピード感”

今回の指令が出るのは早かった印象ですが、
WBCの総会(ランキング会議)があった直後なので、
このタイミングで動きが出るのは自然なことでもあります。
世界戦で負ければランキングは下がるのが一般的ですが、
上位選手が試合を避けたり、スケジュールが埋まっていると、
結果的に順位が上がってチャンスが回ってくるケースもあります。
日本タイトルでも
「負けたのに次また挑戦者決定戦?」
ということは普通にあります。
世界的には珍しくても、構造としては全然ありえる話なんです。
■ エストラーダはどんな選手か?

エストラーダは軽量級のレジェンド。
攻防のバランスが非常に高く、
激闘もできるし、総合的にレベルが高い選手です。
ただし――
● バンタム級では「小さい」
身長もそこまで高くないし、
フィジカルが強烈なタイプでもない。
● サウスポーは得意じゃない可能性がある
(※天心選手のスタイルとの相性は悪くない)
● 天心のリーチ・スピード・パワーが上回る
この3つを総合すると、
相性は天心選手の方に分がある と僕は思っています。
■ エストラーダの階級適性と“ファイター型”の限界

階級を上げても通用する選手には共通点があって、
相手に触れさせないボクシングをするタイプが多いです。
- メイウェザー
- クロフォード
- 井上尚弥
このあたりは距離管理とスキルで“触れられない”。
一方、
ローマン・ゴンサレスやカネロのように
近距離で強さを発揮するファイター型は、
階級を上げるとパワー負けするケースも多い。
エストラーダも
ファイター寄り の選手なので、
バンタム級ではサイズとパワー面で不利が出やすい。
■ 天心にとって「課題克服のための絶好の相手」

拓真選手の“距離を潰す圧”に対応が遅れたという課題が、
今回のエストラーダ戦では
まさに試されるポイント になります。
距離を潰されないか、
潰されてもどう対処するか。
- 完全アウトボクシングで行く
- インファイトの対処を磨く
- 潰されても崩れない技術を作る
どの選択をするのかで試合は大きく変わると思います。
■ 試合展開予想:判定になる確率が高い

僕自身は 判定決着の可能性が高い と見ています。
● ロングレンジは天心が圧倒的に有利
→ エストラーダはすぐに距離を潰してくる
● 序盤〜中盤
天心が距離を保てれば加点できる
● 中盤以降
対応に成功していれば天心のペース
対応できなければ乱戦でエストラーダの土俵
天心選手のスピードとタイミングがハマれば、
エストラーダはかなりやりにくいと思います。
■ 井岡・堤・拓真・ドネア…バンタム級“黄金期”に突入

今のバンタム級は
日本人選手が最も重なる階級 で、
正直どこを組んでも面白いです。
- 井岡一翔
- 堤聖也(ドネア戦)
- 井上拓真
- バルガス
- 増田陸
- 武居由樹
- そして那須川天心
日本人がタイトル戦線に絡む “黄金のバンタム” 状態。
トーナメントのように
どこかで勝者同士がぶつかる未来も十分にあると思っています。
■ 天心の今後に期待したい

エストラーダのようなトップ選手に勝てば
とてつもない自信になる。
自信は成長の加速度を上げてくれるので、
ここから一気に伸びる可能性もあります。
天心選手はまだキャリア8戦ですが、ボクサーとしての人気も、日本の未来を担うレベル。
キッズへの影響力も大きく、ボクシング界にとって本当に貴重な存在です。
これからも注目していきたいと思います。
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【この記事を書いた人】
アマチュア実績全国3位(東洋大)
元プロボクサー
世界ランキング最高7位
第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
キックボクサー世界チャンピオン指導
分析と戦略を丁寧に行い、完全カスタマイズされた指導法、機能解剖学を活かした根拠ある指導法を基に、勝利に直結する唯一無二のボクシングを提供しています。
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僕もこれまで、そういうタイミングを経験した選手たちを何人も見てきました。
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自分をもう一段階引き上げたいと思った時は、こちらもぜひ参考にしてください。

