
こんにちは、ボクシングトレーナー椎野大輝です。
11月23日に行われたジェシー“バム”ロドリゲス vs フェルナンド・マルティネスの3団体統一戦 をリアルタイムで観たので、感じたことを書いていきます。
この試合のためにDAZNとPPV買いました。
それくらい楽しみにしていたカードです。
youtube解説はこちら
正直、“どうしようもないぐらい強かった”

試合を通しての率直な印象は、
「バムがどうしようもないぐらい強かった」
これに尽きます。
マルティネスの良さが出そうだったのは1Rだけ。
2R以降は完全に差が出た。
「こんなに一方的になる?」と感じました。
井岡選手に2連勝してきたマルティネスを見て、
僕自身も「本当に強い選手だな」と思っていました。
ディフェンスの反応もいいし、パワーもある。
でも、この試合ではバムが強すぎて、
マルティネスが強く見えなかった。
調子が悪いとかじゃないと思います。
ただ単純に バムが異常に強かった。
バムは“崩れない”。ディフェンスとポジショニングが化け物

バムの一番の凄さは、
攻めながらでも全くバランスが崩れないところ。
井岡選手はマルティネスのフックを食らった時に
少し体勢が崩れる場面があったけど、
バムは全くブレない。
むしろ打ったマルティネスが弾かれる。
・ブロッキング
・ボディワーク
・ステップワーク
これらを全部混ぜて使えていて、
さらに 体幹の強さがエグい。
下半身で地面を掴んでいて、
受けても崩れない土台がある。
だからパンチ力も出せるし、常に安定して戦える。
僕もパーソナルで“バランス”を最重要視してますが、
バムを見てると「これが理想形だな」と思います。
マルティネスが連打できなかった理由

マルティネスは普段連打型の選手です。
でもこの試合は 連打がほぼ出なかった。
理由ははっきりしていて、
- 空振りさせられる
- 打つとリターンが返ってくる
- スピードとパワーの差を感じる
だから 怖くて手が出ない。
井岡戦ではフィジカルの強さを感じたけど、
今回の試合では逆にパワー差を感じたくらい。
KO直前の“ニヤリ”は心理戦

SNSでも話題になっていた、
バムの “ニヤリと笑うシーン”。
僕も何度も「あ、笑ってるな」と感じました。
あれは 心理戦 です。
相手からすると
「なんで笑ってんの?」
「余裕あんの?」
ってなる。
これはめちゃくちゃ嫌なんですよ。
僕も現役のとき、
しんどくても余裕ぶるようにしてました。
リングは心理戦なのでハッタリも大事。
バムはその“やり方”がうまい。
ちょっとサイコパス味がある。
中谷潤人選手も近いものを持っていると感じます。
KOの左は“誘って打たせて外して打つ”究極のカウンター

10Rの左カウンターは完璧でした。
僕の見立てとしては
- わざと“打っていいよ”の隙を作る
- マルティネスが苦し紛れに出してくる
- それを外してカウンター
この流れだと思います。
マルティネスはボディでも削られていたので、
反応も鈍っていたはず。
那須川天心選手も得意なパターンですね。
1Rでほぼ“見切った”試合運び

バムは1Rは後ろを使って様子見。
リズム、軌道、タイミング、パワーを測っていたと思います。
2Rから一気にプレッシャーを強めて
完全に自分の“劇場”にした。
この“切り替えの速さ”は世界トップクラス。
バンタム級でもトップクラスだと思う

試合後に「あと1試合で完全統一、そしてバンタムへ」と話していましたが、
これは脅威です。
僕の見解はシンプルで、
「バンタム級に来てもトップクラス」
日本のバンタムチャンピオンたちは
普通に脅威に感じてると思います。
井上尚弥 vs バム についての個人的見解

ファンが一番気になるのはここだと思います。
僕の考えはこうです。
「今やったら井上尚弥選手が勝つと思います」
理由は、
- 足の機動力で負けない
- パンチ力は互角以上
- カウンター精度が超高い
- バムが入りにくくなる
- 距離の作り方が巧い
中谷選手よりも井上尚弥選手のほうが相性がいいと思います。
ただ、中谷選手との試合も普通に見たい。
拳四朗 vs バム について

拳四朗選手との統一戦の噂もありますが、
現時点の相性は正直バム有利だと思います。
理由は、
- 拳四朗選手は“直線型”
- バムはサイドを使って多角的
- パワー差がある(階級上の慣れの差)
ただ、拳四朗選手の次戦を見て感じ方が変わる可能性あり。
個人的に見たいカード:バム vs 坪井智也

僕が個人的に一番見たいのは、
バム vs 坪井智也
坪井選手、世界ランキング1位に完勝してますからね。
勝負論あると思ってます。
バムの“見切り”はどう身につくのか

これは天性だけじゃなくて
普段から相手を観察する癖がある選手に共通しています。
- 相手を見る
- 心理戦をする
- 相手の考えていることを読み取る
- 自分の動きより“相手の動き”に意識を置く
井上尚弥選手や中谷潤人選手も
ずっと相手を見てますよね。
あれはプレッシャーです。
強い選手ほど“観察”してます。
最後に

今回の試合は、
バムの強さの異常さがハッキリ出た一戦でした。
マルティネスをここまで何もさせないのは凄すぎる。
今後
拳四朗選手との統一戦、
バンタム級での日本人勢との対戦、
全部楽しみです。
どのカードになるにせよ、
日本人選手にはぜひ頑張ってほしいです!
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【この記事を書いた人】
アマチュア実績全国3位(東洋大)
元プロボクサー
世界ランキング最高7位
第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
キックボクサー世界チャンピオン指導
分析と戦略を丁寧に行い、完全カスタマイズされた指導法、機能解剖学を活かした根拠ある指導法を基に、勝利に直結する唯一無二のボクシングを提供しています。
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