
2025年11月24日|東京・トヨタアリーナ東京
こんにちは。ボクシングトレーナーの椎野大輝です。
11月24日、トヨタアリーナ東京で那須川天心選手 vs 井上拓真選手のWBC世界バンタム級王座決定戦が行われます。
日本中が注目するカードですが、僕が注目しているのは、実はその前座です。
今回の興行には、帝拳ジムの中野幹士選手、坪井智也選手、増田陸選手が出場します。
3人とも、次の世界を見据えた“本気の試合”。
メインだけ見て帰るのは本当にもったいない。
この日は“前座もメイン級”と言っていいと思います。
僕自身もトレーナーとして現場を見てきましたが、ここまで豪華な前座カードはなかなかありません。
今回は、この3選手について僕なりの視点で話していきます。
youtube解説はこちら
中野幹士選手|帝拳の本命。IBFフェザー級挑戦者決定戦

- 戦績:14戦14勝(13KO)
- 相手:ライース・アリーム選手(米)/勝者はアンジェロ・レオ選手への挑戦権獲得
まずは中野幹士選手。
正直、勝てる相手だと思っています。
アリーム選手は黒人選手特有の圧倒的スピードや反射のキレをそこまで感じない。
癖が少ないタイプなので、中野選手のスタイルと噛み合うはずです。
(中野選手は)僕なら絶対にやりたくないタイプの選手です。
中野選手はここ最近、ブロッキングとボディワークの幅が一気に広がりました。
ラスベガスでの前回の圧勝で、“世界を取れる手応え”を掴んだように見えました。
今はもう、「世界まであと一歩」という段階。
フェザー級で日本人がベルトを巻くのは簡単じゃありません。
でも中野選手なら、それを現実にできる。
中野選手からは、世界を狙える希望が見えてきます。
坪井智也選手|プロ3戦目でクアドラス選手。英断だけど、勝負になる

- 戦績:2戦2勝(1KO)
- 相手:カルロス・クアドラス選手(WBCスーパーフライ級1位/元世界王者)
坪井智也選手は、プロ3戦目で元世界王者と戦います。
普通なら無謀に聞こえますが、僕は勝てるマッチアップだと思っています。
坪井選手は、ボクサーファイターの真ん中に位置する選手。
アウトもインも両方できる。
ジャブでペースを握るのが上手く、距離のコントロールも巧み。
序盤はフェイントからジャブで主導権を取り、足を使ってクアドラス選手を空回りさせる。
そこから中盤以降にギアを上げれば展開はつくれます。
唯一のリスクは、巻き込まれる乱打戦。
ただ、坪井選手はフィジカルもスタミナも非常に強い。
冷静に戦えれば、ポイントアウトで勝つ可能性が高いと思っています。
この試合に勝てば、一気に世界ランカーのトップ層へ。
次は世界戦でもおかしくない立ち位置に入ってきます。
増田陸選手|“点で刺す左ストレート”。長身と圧力にどう対処するか

- 戦績:9戦8勝(8KO)1敗/WBA世界バンタム級4位、日本王者
- 相手:ホセ・カルデロン選手(メキシコ)
増田陸選手の最大の武器は、やはり一直線に伸びる左ストレート。
“点で打ち抜く”ような精度と硬さを持っています。
相手のカルデロン選手は長身のオーソドックス。
典型的なメキシカンスタイルで、構えてしっかり打つタイプです。
左の距離に入れれば、増田選手が上を取れるはず。
ただし鍵は2つ。
- 長身+プレッシャー型の相手に“嫌な顔を見せない”こと。
- 左が通らなかった時の対応力(プランB)を出せるか。
増田選手は左を当てるための準備——ジャブの運用、ステップ、間合いの作り方——すべてが非常に整っている選手です。
この試合では、さらに引き出しを見せられるかが注目ポイントです。
“世界前哨戦”とは何か(トレーナーの視点)

世界を狙う段階では、内容よりもまず勝つことが最優先です。
勝利の中で掴んだ課題や自信が、次の世界挑戦に繋がっていく。
現場で見ていると、世界へ行く選手には共通点があります。
それは“見ている場所が最初から世界”。
日常の会話から意識までボクシング中心で、執念が違うんです。
日本のボクシングは、今間違いなく底上げされています。
高校生や中学生のレベルが驚くほど高い。
ただ、選手だけでは変えられない部分もあります。
マッチメイクや練習環境など、周辺の環境がもっと整っていく必要を感じます。
同門が並ぶ日の“チーム力”

同じ興行で同じジムの選手が連続で出るのは、本当に大変です。
アップ、バンテージ、セコンドのローテーション——全部が重なる。
だからこそチーム力が試されます。
僕も現場で経験してきましたが、
「誰か一人を勝たせる」ではなく、全員が勝たせ合う意識がないと成立しません。
会長・トレーナー・選手、全員が同じ方向を向いて動く日。
それが11月24日だと思います。
最後に

那須川天心選手の注目度はもちろん圧倒的です。
でもこの日は、前座から“本物のボクシング”が続きます。
中野幹士選手、坪井智也選手、増田陸選手。
この3人がそろって勝てば、日本ボクシングの勢力図が一気に変わる。
だからこそ、最初から最後まで見てほしい。
僕は3人全員を全力で応援します。
那須川天心選手 vs 井上拓真選手の勝敗予想記事はこちら
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【この記事を書いた人】
アマチュア実績全国3位(東洋大)
元プロボクサー
世界ランキング最高7位
第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
キックボクサー世界チャンピオン指導
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