
カシメロ選手が、また井上尚弥選手に挑発的な発言をしたようです。
昔から“ちょいちょい”口にしてきたタイプで、今回は来日中の露出(亀田京之介戦のためのプロモーション)に合わせて、アフマダリエフ戦への評価まで広げてコメントしていました。
「また言ってるな」と思う反面、リングに立ちたい気持ちは本物だとも感じます。
ただし——言葉と仕上がりがリンクしていない。
ここが、いま一番の問題です。
今回はそんなカシメロの発言について井上尚弥選手との現実的な可能性や、プロモーション的な意図などをボクシングトレーナーの目線から深掘りしてみます。
youtube解説はこちら
カシメロというボクサー:正統派ではない“センス型の殴り合い”

- パンチ力と反応は本物。思い切りもある。
- 正統派ではなく、振って当てる系のセンスを持つ。
- 頭をずらしつつ強打を合わせるなど、“読みにくさ”が武器。
- だからこそ、仕上げて来れば井上選手にとっても面倒なタイプになり得る。
一方で、波が激しい。
私生活・準備の粗さがパフォーマンスへ直結しており、若い頃は勢いで補えた部分が、今(36歳)では露骨に出やすい。
ここを整えられるかがキャリア後半の焦点です。
「井上は攻撃されるとどうしていいかわからない」?——技術的なズレ

アフマダリエフ戦を見ても、井上選手は“守りに入る”のではなく、質を見て組み立てを変える選手です。
連打で押し切れている相手がいないのが現実。
カウンターを含め、“打つ瞬間/受け流す瞬間”の切り替えが非常に明確でした。
結論:その発言は“挑発としての言葉”であって、技術的評価としてはズレがある。
幻の2020年:もしバンタム級でやっていたら

当時に限って言えば、“見どころ”はあったと思います。
・井上選手は完成へ向かう過程、
・カシメロは勢いがあり、読みにくさが活きるタイミング。
それでも僕の見立ては、井上選手が打ち終わりやカウンターで仕留める可能性が高い。
現行の井上選手は当時より2段階は完成。
安定感・集中力の持続・判断が抜群で、今なら勝負論は低いのが正直なところです。
いまのカシメロ:言葉とコンディションが噛み合っていない

公開されたスパーリング映像(日本でのセッション)を見る限り、体・足・スピード・バランスに物足りなさが目立ちました。
パワーの匂いは残っていても、当たらなければ意味がない。
井上選手とやるなら、スピードは必須条件です。
率直に言うと、「このままでは話にならない」。
仕上げ直せば、評価は一気に変わり得ます。
プロモーションと“挑発”についての考え

- 海外ではヒール演出も含めた売り方は珍しくない。
- ただし、言葉とリングの内容を一致させることが前提。
- 日本のボクシングはプロモーターが分散しており、K-1やRIZINのような“中央集権型の煽り演出”は構造的に起きにくい。
- 井上選手のようにスマートな呼びかけ(中谷戦の提案時など)こそプロの美学でもある。
「挑発」そのものは否定しません。
強い動きと仕上がった身体が伴っていれば、説得力は一気に増すと思います。
井上尚弥戦の“現実性”と、必要なロードマップ

井上戦のメリット/リスク
- 井上選手側:メリットが薄い。レガシーの段階にいる現状、実績・仕上がりに明確な裏付けが要る。
- 競技面:現状のカシメロでは勝負論が立ちにくい。
では、どうすれば道が開けるか
- 体づくりとスピードの復権(まずここ。言葉より先に証明)。
- 日本上位〜世界ランカー撃破:下町(※仮)や石井、井上拓真、等の“名前のある勝利”。
- ルイス・ネリ/アフマダリエフといった強豪の突破(ここを越えると空気が変わる)。
- 可能ならフェザー級でのベルト絡み。上の階級で王者を倒せば話は早い。
まとめると、“言葉→試合→証明”の順番が逆になっている。
そこを戻せば、挑発にも価値が宿る。
ボクサーの“個性”は武器だが、最終的に勝負を決めるのは「準備」

僕は尖った個性の選手が好きです。
常識的な“良い人”ばかりでは、競技は面白くならない。
アンチが出るくらいがプロ。
ただし――他人を傷つけない線は越えない。
そして、個性に中身(準備・練習)が伴ってこそ本物です。
まとめ:カシメロへ

- 言葉は燃料。でも、それを結果に変えるのは仕上げ。
- いまのままでは、井上戦は現実的ではない。
- まずは体を作り直し、強い勝ち方を積み上げてほしい。
- ルイス・ネリ戦はスタイル的に噛み合う。ここで“強さ”を見せられれば、空気は一変する。
- 才能はある。だからこそ、今度はリングで説得してほしい。
最後に、カシメロ対亀田京之介。
カシメロが“本気の体と動き”を見せられるか。
そこで全てが変わると思っています。
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【この記事を書いた人】
アマチュア実績全国3位(東洋大)
元プロボクサー
世界ランキング最高7位
第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
キックボクサー世界チャンピオン指導
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