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こんにちは。ボクシングトレーナーの椎野大輝です。
今回は、2025年6月19日に行われたWBO世界ウェルター級タイトルマッチ──
佐々木尽選手とブライアン・ノーマンJr.選手の一戦について、試合を振り返ってお話しします。

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世界タイトル初挑戦、佐々木尽の闘い

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佐々木選手は、自分のやりたいことを試みているようには見えました。ですが、それ以上にノーマン選手が強かった──というのが率直な印象です。

試合後には、佐々木選手のダメージが大きく、記憶が飛んでいるという報道もありました。

あの倒れ方を見ていて、「これで倒れるのか?」という感覚を本人も感じていたのではないか、と僕自身は思っています。
それだけノーマン選手のパンチには威力があったということです。

試合が始まってすぐに感じたのは、“車体の差”です。まず筋肉量が違う。見た目にも分かるほどで、同じウェルター級とは思えないぐらい体格差を感じました。ぶつかったときの質量の違いで、佐々木選手のパンチをノーマン選手はあまり気にしていないようにも見えました。

世界と日本の「スタンダード」の違い

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佐々木選手は、日本国内では「パンチがある」と評価されている選手です。実際、スピードやキレのあるパンチも持っています。

ただ、海外のウェルター級──つまり強打者がひしめく階級で日常的に戦っているノーマン選手にとっては、そのパンチは“想定内”のものだったかもしれません。

ノーマン選手は、そうした強豪のパンチを「8オンスグローブで受けること」に慣れている選手です。この点は、非常に大きな差だと感じました。佐々木選手ももちろん国内でハイレベルな相手と戦ってきていますが、海外のトップ選手のパワーを8オンスで受ける経験は、ノーマン選手に比べれば少なかったはずです。

この「受けてきたパンチの質と量の違い」が、試合全体の内容にも表れていたように思います。

また、ボクシングスキルの“幅”という面でも、ノーマン選手は一枚も二枚も上手でした。ジャブで距離をコントロールするアウトボクシング、プレッシャーをかけながら前に出るスタイル、ロープ際でのディフェンスとカウンター──そのすべてにおいて、余裕がありました。しかも、カウンターのバリエーションがとにかく豊富です。

もちろん、佐々木選手にも強い右ストレートや左フック、左ボディといった決定打はあります。ただ、「試合全体をどう組み立てていくか」という引き出しの多さでは、やはりノーマン選手が圧倒的だったと感じています。

世界を見据えた“当たり前”のレベル

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特に印象的だったのは、試合を決めた5ラウンド。ノーマン選手は左ボディで視線を下に誘導し、そこから左フックを狙い撃ちしました。佐々木選手が左ジャブをボディに打った後の隙を見逃さず、完璧に合わせてきた──これはまさに“狙われていた”パンチでした。

このように、世界レベルの選手は攻防一体で動いています。佐々木選手自身も左ボディと左フックの打ち分けを使いますが、ノーマン選手はそれをさらに上回る精度と読みで攻めてきました。

佐々木選手の「強さ」と「可能性」

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それでも、佐々木選手は何度ダウンを喫しても前に出続けました。ラウンド間でも笑顔を見せていた姿には、戦うことを楽しむ“戦闘民族”的な気質も感じました。

メンタル面の強さに関しては、本当に素晴らしいと思います。

ただ、今回は“体と技”──つまりフィジカルと技術面において、世界のトップとの大きな差を見せつけられる試合になったと思います。

ノーマン選手の自信と落ち着き、そしてリング上でのオーラは圧巻でした。

入場の瞬間から「これは強いぞ」と思わせる存在感がありました。やはり“車体の差”は歴然で、衝突したときの圧がまるで違いました。

日本が中量級で世界と戦うには?

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やはり中量級で世界と戦うには、普段から意識を世界基準に合わせなければ難しいと感じました。

国内で切磋琢磨するだけでは限界があり、頭ひとつ、ふたつ抜けていないと通用しない時代です。

僕自身、アンディ・クルス選手の試合を見たときにも同じような感覚を持ちましたが、日本人選手がこのレベルに届くには、アメリカやメキシコなど、世界基準のジムで日常的に揉まれる環境が必要だと思います。

最後に

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今回、佐々木尽選手の世界挑戦はKOという形で幕を閉じましたが、挑戦する姿勢には胸を打たれました。

まだ若く、これからの成長が大いに期待できる選手です。

あのメンタルを持っている限り、何度でも這い上がれると思っています。ぜひまたリングでさらに進化した姿を見せてほしいです。

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しいの

【この記事を書いた人】
アマチュア実績全国3位(東洋大)
元プロボクサー
世界ランキング最高7位
第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
キックボクサー世界チャンピオン指導

分析と戦略を丁寧に行い、完全カスタマイズされた指導法、機能解剖学を活かした根拠ある指導法を基に、勝利に直結する唯一無二のボクシングを提供しています。