
2025年5月28日、横浜BUNTAIで開催された「Lemino BOXING」。
WBO世界バンタム級王者・武居由樹と、IBF世界スーパーフェザー級1位の力石政法──同じ大橋ジム所属の2選手が、それぞれ世界戦に臨みました。
武居選手は2度目の防衛戦。
力石選手は今回が初の世界タイトル挑戦という大きな舞台でした。
それぞれがどんな内容の試合をしたのか。
そして試合を通じて見えた課題や今後の展望について、トレーナー目線で書いていきます。
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武居由樹、圧巻の防衛成功

武居選手の試合は、序盤からスピードと精度で完全に主導権を握っていました。左ボディからの打ち分け、ロングレンジでの支配、そして何より武居選手らしいパンチの思い切りの良さが光っていたと思います。
初回の左ストレートでのダウンが象徴的でしたが、相手のユッタポン選手がそこから立ち上がったことで、逆に武居選手のパンチの威力が際立ちました。
今回は怪我明けということもあってコンディション面が気になるところでしたが、動きには全く不安を感じさせず、むしろ「この選手にはもう“試合の流れを読む力”がある」と感じさせられる内容でした。
武居の今後と日本バンタム級の展望

試合後には「もうひとつくらい、ベルトが欲しい」と語り、王座統一への意欲を明確にしていました。
堤聖也選手(WBA王者)との対戦については、インタビューで「なんでもいいです」と笑いながら答えており、統一戦にも前向きな姿勢を見せています。
さらに注目なのは、井上尚弥選手から「次に誰と戦いたいか?」と聞かれた場面。思わず「て、てんしん(那須川天心)」と名前を口にし、会場が和やかな空気に包まれました。那須川選手の世界前哨戦も観戦予定とのことで、今後の展開がますます楽しみです。
次戦は9月、WBO同級1位のクリスチャン・メディナ・ヒメネスとの指名戦が予定されています。武居選手自身は「早く準備したい」と意気込みを語っており、次への進化にも期待がかかります。
力石政法、世界の壁に挑む

力石選手の試合は、ヌニェス選手の圧力・距離の潰し方・ボディワークの巧さに苦しめられた展開でした。
入りの時点では距離を取って戦いたかったはずですが、ヌニェスの詰め方が巧く、ロープ際やインファイトでの展開を強いられました。
パンチの威力だけでなく、詰めのタイミングや上下の打ち分けが非常にうまく、アッパーで打開を狙った場面でもあと一歩届かない──そういった状況が続いていた印象です。
力石選手の粘りと今後への期待

4ラウンドあたりから足が止まり始めて以降も、最後まで戦い抜いた姿勢は本当に素晴らしかったと思います。
あの展開の中で心が折れないのは、日々の練習で覚悟を持ってやっている証拠ですし、試合を観た人にも伝わったと思います。
世界戦は一発勝負ですが、これで終わりではありません。むしろこれが始まりだと思っています。
また日本人同士の中量級サバイバルを戦い抜いて、必ず戻ってきてくれると信じています。
日本ボクシング界の展望

バンタム級はもちろん、スーパーフェザー級でも日本人の実力者が次々と頭角を現しています。
奈良井翼選手、尾川堅一選手、波田大和選手など、次に世界を狙うべき選手が複数いる中で、今回の力石選手のように世界戦で得た経験を国内戦線で活かすような流れができれば、層はさらに厚くなるはずです。
武居選手・力石選手の戦いは、日本ボクシング全体のレベルの高さと今後の期待値を示す内容だったと思います。
まとめ:ダブル世界戦が示した「今」と「これから」

今回のダブル世界戦は、武居由樹という王者の完成度の高さ、そして力石政法という挑戦者の覚悟と粘り強さが色濃く浮き彫りになった試合でした。
武居選手に関しては、すでに次の統一戦に向けた動きも見え始めており、バンタム級はまさに“黄金期”に突入しています。
一方の力石選手も、この敗戦を糧に再び浮上する力を持った選手。今後のサバイバルマッチを経て、もう一度世界を狙える存在になるはずです。
バンタム級・スーパーフェザー級ともに、日本人選手の層が厚く、国内のマッチアップだけでも十分に世界レベルの熱戦が生まれそうです。
次なる展開も見逃せません。
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【この記事を書いた人】
アマチュア実績全国3位(東洋大)
元プロボクサー
世界ランキング最高7位
第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
キックボクサー世界チャンピオン指導
分析と戦略を丁寧に行い、完全カスタマイズされた指導法、機能解剖学を活かした根拠ある指導法を基に、勝利に直結する唯一無二のボクシングを提供しています。