こんにちは、椎野です。

ボクサーとして今後に注目している選手を、ボクシングトレーナーの目線から勝手に紹介していきます。

今回は、ボクシング界で今、注目を集める3人の若手選手、渡来美響選手、横山葵海選手、今永虎雅選手をご紹介していきます。

※当ページの画像はボクシングモバイル様から許可を得て引用しております：https://boxmob.jp/sp/

渡来美響選手（三迫ジム）

階級:スーパーライト級
バックボーン:日本スーパーライト級2位

渡来美響選手はアマチュア出身で、東洋大学の後輩でもあります。年齢が離れているため直接の関わりはありませんが、アマチュア時代から強い選手だということは知っていました。彼は小さい頃からボクシングを始め、特に「メイウェザースタイル」を崇拝しているボクサーです。

渡来選手の何がすごいかというと、高いスキル、スピード、切れのあるパンチ、優れたディフェンス力を持っている上に、攻撃力も申し分ないことです。特に、スーパーライト級という難しい階級で「絶対に世界チャンピオンになる」という確固たる意志の強さが見える、非常に意識の高い選手です。

彼は一人でアメリカ合宿に行ったり、コネもないのにメイウェザーのジムに直接乗り込んで「練習させてくれ」と頼むその度胸は特筆すべきものです。普通なら少し躊躇するところだと思いますし、やりたくてもできない選手が多いでしょう。しかし、彼はそれをやってのけるのです。

その思い切りの良さと行動力を見ていると、彼の意識の高さは本当に並外れたものだと感じます。やはり、与えられたことだけを練習している選手は、正直なところトレーナーを超えられない、トレーナー以上にはなれないと思います。強い選手とは、自分で道を切り開き、自分で環境を整え、自分で考えながらボクシングをしている選手こそがチャンピオンになれるのだと思っています。

渡来選手はまさにそういう選手で、そうした点も含め、彼のボクシングのスキルや潜在能力を考えると、非常に今後が楽しみな選手の一人です。

渡来美響選手の試合はこんなボクシングファンにオススメ！

未来の世界チャンピオン候補を見つけたいボクシングファンにぜひ観戦してほしいです。

特に、渡来美響選手の挑戦的な姿勢やメイウェザースタイルへのこだわり、アメリカでの合宿エピソードなど、ボクシングの深さと選手の成長に興味を持つファンにはとても響く試合を繰り広げてくれると思います。

また、自分の限界を突破しようとする姿勢や、与えられた環境に甘んじることなく、自ら成長の道を切り開いていく選手が好きなファンには、特に彼の成長過程や今後の飛躍に注目してほしいです。

横山葵海選手（ワタナベジム）

階級:バンタム級

次に紹介するのは、ワタナベジム所属の横山葵海選手です。アマチュア時代から非常に強い選手で、私が以前いたジムでスパーリングをお願いしたことが何度かあります。その時からスピードや攻撃力、技術が非常に高く、「これは本当に強い選手だな」と思ったことを覚えています。

プロデビュー戦でも、その実力を遺憾なく発揮し、観た人に強い印象を残したのではないでしょうか。スピード、攻撃力、技術、どれを取っても非常に高いレベルで兼ね備えています。ただ、少しパンチを受ける場面が怖そうだと感じることもあります。危険な場面はまだありませんが、今後のキャリアの中でそうした部分は修正できると思います。ポテンシャルは非常に高い選手なので、今後がとても楽しみです。

彼はスーパーフライ〜バンタム級周辺では間違いなく台風の目になる選手でしょう。すでに注目のルーキーとして、多くの人々が期待しているのではないかと思います。

横山葵海選手の試合はこんなボクシングファンにオススメ！

スピード感あふれるボクシングが好きな方には必見です。

横山選手のスピードと攻撃力は、デビュー戦から観客を魅了しており、試合展開が常に目を離せないほどのテンポで進みます。また、技術的なボクシングを楽しみたい方にもおすすめです。彼はアマチュア時代から培った高度な技術を駆使し、的確な攻撃と防御で相手を翻弄します。

横山選手は将来有望な選手として注目されています。今後のスター候補を早めにチェックしたい方には見逃せません。

ボクシングのスリルや次世代のスター選手を楽しみたいファンには、横山葵海選手の試合は必ず観戦してほしい一戦です。

今永虎雅選手（大橋ジム）

階級:ライト級

次に、大橋ジム所属の今永虎雅選手についてご紹介します。彼は渡来選手の一つ下で、東洋大学では一緒に練習していた仲間です。

今永選手は高校時代に8冠を達成しており、高校の全国大会ではほぼすべてで優勝するなど、アマチュア時代に素晴らしい成績を収めています。

プロに転向してからも無敗を続けており、実力は折り紙付きです。特に、吉野修一郎選手がシャクール・スティーブンソンとの試合に向けたスパーリングで、今永選手が何度かパートナーを務めたことがあります。その際に「今後、タイトルに絡んでくるな」と感じさせるほどの印象を残しました。

アマチュアで培ったテクニックやスピードは非常に高い次元で備わっており、さらにプロらしいパンチのキレや攻撃力も優れています。今後はプロの試合数に慣れ、実戦経験を積むことで、さらに強くなるでしょう。

今永虎雅選手の試合はこんなボクシングファンにオススメ！

アマチュア時代から輝かしい実績を持つ選手が、プロでどのように成長していくのかに興味があるファンにとって、今永選手の試合は必見です。

彼は高校8冠という圧倒的な実績を持ち、プロでも無敗を誇る若手選手で、これからのボクシング界を背負って立つ逸材です。技術とスピードに優れ、さらにプロらしい攻撃力も備えつつある彼が、どのように試合を支配していくのか、その成長過程を間近で見られるチャンスです。

また、戦術的な駆け引きや、スピードとパワーの絶妙なバランスに魅力を感じるファンにもおすすめです。今永選手の試合では、アマチュア時代に培ったテクニックが光り、それにプロらしい強打が加わるため、どのラウンドも見応えがあります。

斉藤陽二選手との対戦では、タフな相手をどのように攻略するのか、まさにボクシングの醍醐味が詰まった試合になること間違いなしです。

注目選手紹介〜渡来美響・横山葵海・今永虎雅〜まとめ

今回紹介した3人とも、トップアマチュア出身で、大学を卒業したアマチュアエリートです。現在のボクシング界では、アマチュア出身の選手がチャンピオンになったり、活躍していることが多いと感じます。

その理由として、やはり彼らは高校や大学の7年間、非常に厳しい練習を積んできているからです。試合が決まっていようが決まっていまいが、1年中ハードな練習をこなしており、実戦形式の練習も多くこなしています。それだけ練習しているからこそ、プロでも強くなるのは当然だと感じています。

トップアマチュアがプロでも活躍する理由は、単純に練習量の差だと思います。プロの叩き上げ選手は、アマチュア出身選手がどれだけ練習しているかを理解し、その上でさらに努力しなければ勝てません。特に若いうちは限界を超えるような練習を意識して行うことが重要です。日々の積み重ねが力になります。

今後、アマチュア出身の選手たちとも戦えるように、フィジカル、メンタル、技術をしっかりと鍛えていってほしいと思います。以上です。

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