2024年6月をもって三迫ジムを退職いたします。
大学卒業後、すぐに三迫ジムからプロデビューさせていただき、プロとして15戦を戦いました。その後、約10年間トレーナーとしてお世話になり、選手としてもボクシングトレーナーとしても素晴らしいキャリアを積ませていただいたことに心から感謝しています。また、選手時代から応援してくれた応援者様、選手とともに応援してくれた皆様、本当にありがとうございました。
自分の大好きなボクシングという競技で、自分が夢を追いかけてきたボクシングで、夢見る人たちをサポートし、一緒に戦っていけるというのは本当に素晴らしい仕事でした。選手たちの勝利だったり、チャンピオンになる喜びを分かち合って、悔しさも一緒に味わって、そんな気持ちを共有できることがとても楽しかったです。
自分が試合をするよりも緊張したし、自分が試合に勝った時よりも嬉しくてホッとして、そんな風に感じるたびに僕は本当にボクシングトレーナーの仕事が好きなんだなと実感しました。向いてるかどうかはわからなかったけど、本当に大好きでした。
トレーナーというのは言葉で言えば指導者側ですが、僕が選手に育ててもらったと思っています。
僕は教えるという言葉が好きではなくて、トレーナーだから偉いということでもないと思っています。
「トレーナーは選手が強くなるための手段の1つなんだ」と思いながら、選手が強くなるためにどうしたらいいかということだけを考えてここまでやってきました。トレーナーとしてそれを考えることは、正直選手だった頃より難しかったし、自分でやったほうが楽だな、簡単だなという風に思いましたが、選手と一緒に向き合って、選手と一緒に成長できたことを嬉しく思っています。
時代の変化と共に選手たちも様々なことで自由な選択ができるようになってきましたが、そんな中で僕というトレーナーを選んでくれて、こんなに素晴らしいトレーナー人生を送ってこられて、三迫ジムで選手たちと一緒にボクシングができたことがとても幸せでした。
また、トレーナーとしての約10年間、素晴らしい経験をたくさんさせていただいたことに三迫ジムには本当に感謝しています。こんなトレーナーについてきてくれた選手たちにも心から感謝しています。今後も困ったことがあれば相談に乗るし、選手が自分のボクシング人生を後悔なくやり切れるように応援しています。
三迫ジムで培った経験を活かして、今後もどのような形になるかわかりませんが、ボクシングトレーナーとして社会貢献や人の夢や目標の達成に尽力したいと考えています。ボクシングの素晴らしさを広め、僕の知識や技術を必要とする方々がいらっしゃればサポートしていきたいです。ボクシングトレーナーという仕事は僕にとって天職であり、大好きで、やっていて本当に幸せだと思った仕事です。なのでこれからもこの道を歩み続けます。選手ではトップにはなれなかったけど、ボクシングトレーナーとしてさらに上に行けるように精進していきます。
最後に
今月いっぱい、三迫ジムに所属している間は全力でジムと選手たちに力を注ぎます。担当している残りの2試合、6月17日の吉野修一郎の再起戦。そしてランキングをとって初めての試合ともなる、6月29日の馬場龍成の兵庫での試合。
2人ともしっかり勝って終われるよう全力でサポートしますので、最後まで応援よろしくお願いいたします。
ボクシングトレーナー椎野大輝