
こんにちは、ボクシングトレーナー椎野大輝です。
今回は、
WBA世界ライトフライ級王者・高見亨介選手と
WBO世界ライトフライ級王者・レネ・サンティアゴ選手による
2団体王座統一戦について話します。
結果は、判定1-2で高見選手が敗戦。
王座陥落となり、統一はなりませんでした。
試合を見終わってまず思ったのは、
「これは“内容でボコボコにされた試合”じゃないな」ということ。
むしろ、最後までどっちが勝ったのか分からない試合だったと思います。
ただ、それでも判定はサンティアゴ。
なぜこの結果になったのか。
そこを“トレーナー目線”で整理していきます。
youtube解説はこちら
サンティアゴは「上手かった」――強さより見せ方

まず率直な印象を言うと、
サンティアゴ選手が上手かったです。
強いか弱いかで言うと、
もちろん強いんですけど、
それ以上に「見せ方」が上手い。
僕はU-NEXTで映像を見てましたが、
見ていてずっと
「サンティアゴ選手が試合を支配してるな」
という印象でした。
だから、
「これどっちにポイントつける?」
と自分がジャッジだったら、
サンティアゴ選手につけちゃう。
リング下で見たら印象は違うかもしれないけど、
少なくとも映像では
“サンティアゴ選手の試合”に見えたんですよね。
ダメージングブローが少ない試合だった

今回の試合、
お互いに明確なダメージングブローはかなり少なかったと思います。
プロボクシングの採点って、
・クリーンヒット
・明らかなダメージ
これが一番分かりやすい基準です。
でも今回は、
どっちも上手い。
どっちも簡単には当てさせない。
だからこそ、
「どっちが試合を作っているか」
「どっちが主導権を握っているように見えるか」
が、すごく重要になった試合でした。
「前に出てる」と「追わされてる」は全然違う

高見選手は、前に出ていました。
ここは事実です。
ただ、
その前進が
・プレッシャーで押している前進なのか
・相手の動きに合わせて追わされているのか
ここは意味が全然違います。
今回に関しては、
サンティアゴ選手が自由に動きながら支配しているように見えた。
下がっているけど、
逃げている感じじゃない。
「俺のペースでやってますよ」
という“顔”を、ずっと作れていたと思います。
微妙なラウンドを拾われ続けた結果

判定は割れました。
115-113
116-112
117-111
特に117-111を見た瞬間、
正直「あ、これは負けたな」と思いました。
でもこれ、
一方的にやられたわけじゃない。
10-9か、10-9.5か分からないラウンドを、
サンティアゴが全部拾っていった。
1ラウンドずつは僅差でも、
それが積み重なると、
最終的に大差のスコアになる。
競ってるように見えても、
ポイントは全部相手に行く。
そういう試合でした。
サンティアゴは「強い」より「嫌な相手」

サンティアゴ選手は、
岩田翔吉選手からベルトを取った時もそうでしたが、
強さより“上手さ”を感じる選手です。
止まらない。
打って、動いて、また打つ。
ずっとフェイントもかかっている。
日本人選手からすると、
正直かなりやりにくいタイプ。
「嫌だな」と思わせるのが上手い選手です。
高見亨介は感性型のボクサー

高見選手は、
ガチガチに作戦を遂行するタイプというより、
感性が強い選手だと思っています。
作戦もあるけど、
割合で言うと
感性が6〜7割くらい。
だからパンチも派手だし、
一発一発の見栄えはいい。
ただ、
その派手さが
必ずしもポイントになるとは限らない。
そこが今回、結果として出た気がします。
勝つために必要だった「ひとつ」

もし一つだけ挙げるなら、
ジャブでのコントロールかなと思います。
入り際のジャブ。
ボディジャブ。
ボディストレート。
あれだけ動く相手でも、
体はそんなに動かない。
頭を追うより、
体を叩く。
セオリーですけど、
それがもう少し効いていれば、
展開は変わったかもしれません。
KO宣言が難しい相手だった

試合前、高見選手は「4ラウンドKO」を宣言していましたが
サンティアゴ相手に
「4ラウンドKO」は、正直かなり難しい。
止まらないし、
捕まえにくい。
倒しに行けば行くほど、
空回りさせられる。
リングに立ってみて、
「想像以上にやりにくい」
と感じたと思います。
リングでは“女優”になれ

これは本当に大事な話なんですけど、
元金メダリストの入江聖奈選手が
「私はリングで女優になる」
と言っていました。
これ、めちゃくちゃいい言葉です。
・焦ってる顔を見せない
・ビビってる表情を出さない
・余裕がなくても余裕なフリをする
リングは一対一の心理戦。
素直すぎると、
全部相手に読まれる。
支配している“顔”を作る。
これは勝ちたい選手ほど意識してほしいです。
この敗戦は、必ず“材料”になる

高見選手は今回、
「これで負けるんだ」
という経験をしたと思います。
しかもフライ級転向も視野に入れている。
23歳。
まだまだこれからです。
今回の負けは、
間違いなく強くなるための材料。
次、コンディションが上がった高見亨介選手が
どう進化して戻ってくるのか。
それは本当に楽しみです。
いい試合でした。
とても勉強になりました。
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【この記事を書いた人】
アマチュア実績全国3位(東洋大)
元プロボクサー
世界ランキング最高7位
第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
キックボクサー世界チャンピオン指導
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