
2025年9月14日、名古屋・IGアリーナで行われたWBO世界バンタム級タイトルマッチ。
王者の武居由樹選手(大橋)は、挑戦者クリスチャン・メディナ選手(メキシコ)の徹底したサウスポー対策に苦しみ、4回TKOで敗れて王座を失いました。
那須川天心選手との“夢の対決”に向けた道のりは遠のきましたが、再起に注目が集まります。
Youtube解説はこちら
初回のダウンが大きな分岐点に

武居選手は得意の飛び込みから右フック、さらに左ボディや左フックにつなげるコンビネーションがあります。
しかし今回は、その飛び込みのタイミングにメディナ選手が左フックを合わせてきました。
これは完全に狙っていたと思います。
特に1ラウンド後半、ボディを効かせてから右フックを打ち込まれた場面は完璧でした。
武居選手はなんとか次のラウンドにつなぎましたが、ここで流れを大きく失ったと感じました。
メディナのフィジカルと「相打ち覚悟」の戦い方

メディナ選手のフィジカルの強さは想像以上でした。
背中を丸めて顎を引き、ガードを固めながら左フックを全力で振ってくる。これは相打ち覚悟の戦い方です。
武居選手はステップを使って飛び込むスタイルですが、体のぶつかり合いになると、どっしり構えるメディナ選手の方が安定していて有利です。
相打ちの場面でも、コンパクトな連打を出すメディナ選手に対して、武居選手は振りが大きく数を出せず、不利に働いていました。
4ラウンドの決着シーン

4ラウンド、武居選手がコーナーに詰められると、メディナ選手は体を横にして出口をふさぎました。そこから右アッパーの連打。
武居選手は防戦一方となり、レフェリーが試合を止めました。
本人は「まだやれた」とコメントしていましたが、流れを考えると止められても仕方がない場面だったと思います。
徹底された「武居対策」

今回のメディナ選手は、以前の姿とはまるで別人でした。
西田凌佑戦での敗戦を経て、サウスポー対策を徹底的にやり込んできたのだと思います。
那須川天心選手とのスパーリング経験も、大きな意味を持っていたでしょう。
単なるサウスポー対策ではなく、完全に「武居対策」をしていたと感じます。
飛び込みの癖を研究し、カウンターをちらつかせることで武居選手の攻撃をためらわせ、自分のペースに引き込みました。
武居選手に必要なもの

今回の試合で見えた課題は明確です。
- 飛び込みのタイミングが単調で読まれやすかった
- 相打ちの場面で不利になった
- 距離を生かす戦い方が十分に出せなかった
もっとストレート系のパンチを増やして、フックの距離を外す戦い方が必要だったのではないかと思います。
八重樫トレーナーの言葉について

試合後、八重樫東トレーナーは「武居のボクシングは研究され尽くされていた。
新しい武器を身につけなければならない。自分の責任でもある」とコメントしました。
僕もトレーナーとして、この言葉には強く共感します。勝てば選手の手柄ですが、負ければトレーナーの責任を強く感じるものです。
大きな試合になればなるほど、その思いはより大きくなります。
那須川天心戦への影響

武居選手がずっと目標にしてきた那須川天心選手との対戦。
今回の敗戦で構図は変わりました。
もし実現するなら、那須川選手が王者、武居選手が挑戦者という形になるでしょう。
試合自体の注目度は依然として高いので、再起戦で強さを示し、改めて「見たいカード」としてファンに思わせることが大切だと思います。
僕が感じたこと

29歳の武居選手にとって、今回の敗戦はキャリア初めての大きな挫折です。
ただ、ここからどう立ち直るかで選手としての未来は大きく変わります。
僕自身も正直ショックを受けました。予想では武居選手が勝つと考えていたからです。
ですが、実際のメディナ選手は徹底した対策をしてきて、想像以上に強かった。
この敗戦を糧に、武居選手がどんな成長を見せるのか。今後も注目していきたいと思います。
技術は練習を続ければ伸びていきます。
でも、結果が出せるかどうかは“考え方”や“向き合い方”で大きく変わります。
「このままでいいのかな」「もっと成長できるはずなのに」
そんなふうに感じた時は、一度マインドを整える時間を取ってみてください。
僕もこれまで、そういうタイミングを経験した選手たちを何人も見てきました。
必要なのは、迷った時に支えになる考え方と、前を向く力です。
自分をもう一段階引き上げたいと思った時は、こちらもぜひ参考にしてください。
本気で変わりたいと思っているあなたへ
「どうしてもうまくいかない」 「限界を感じている」 そんな時は、一人で悩まないでください。
公式LINEでは、ボクシング技術についての自動応答メッセージを用意しています。
気になることやヒントがほしい方はぜひ活用してください。
🔻公式LINEはこちらから登録できます🔻
本気で試合で勝ちたい方、勝率を上げたい方へ。
椎野大輝のパーソナルトレーニングは、 KO勝利を狙えるパンチ力強化、戦術設計、メンタルサポートまで、 全てを個別カスタマイズして提供しています。
「格上をひっくり返したい」「試合で勝てる武器がほしい」 そう思うなら、ぜひ体験してみてください。
🔻パーソナル詳細・申込みはこちらから🔻
日々の技術相談・戦略構築をオンラインで継続したい方へ。
「試合直前でも相談できる環境がほしい」 「相手分析や戦略立案を一緒にやってほしい」 そんな方は、ガチボクオンラインをご利用ください。
これまで10,000件以上の相談実績。 あなた専属のパートナーとして全力でサポートします。
🔻『ガチボクオンライン』詳細はこちらから🔻
世界を目指すプロ格闘家のための極秘ボクシング教室『ガチボク-PRO-』も開催中です。
✅ 実績ある指導法
✅ 個別フィードバック
✅ 戦術・戦略構築
✅ 実力者同士が競い合う成長環境
✅ 90分間の極限集中トレーニング
限られた本気の格闘家のみ参加可能。 機密性の高い特別な環境で、あなたの限界を超えるサポートをします。
🔻ガチボク-PRO-の詳細・登録はこちらから🔻
(登録無料・30秒で完了)

【この記事を書いた人】
アマチュア実績全国3位(東洋大)
元プロボクサー
世界ランキング最高7位
第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
キックボクサー世界チャンピオン指導
分析と戦略を丁寧に行い、完全カスタマイズされた指導法、機能解剖学を活かした根拠ある指導法を基に、勝利に直結する唯一無二のボクシングを提供しています。