
こんにちは、ボクシングトレーナーの椎野大輝です。
今回は、2025年11月15日(日本時間16日)に米国ジョージア州アトランタで開催予定の ジャーボンテイ・“タンク”・デイビス vs ジェイク・ポール について解説します。
ライト級王者とYouTuberボクサーの対戦。
体重差は約30kg、身長差は20cm。
賛否両論が巻き起こる「前代未聞の一戦」を、現役トレーナーとしての僕の視点で掘り下げていきます。
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ジャーボンテイ・デイビスとは?

ジャーボンテイ・デイビス(米・30歳)は、WBA世界ライト級王者であり、世界3階級制覇王者です。
戦績は31戦30勝(28KO)1分け。圧倒的な破壊力を誇り、“タンク”の異名を持ちます。
2023年にはライアン・ガルシアをKOで下し、世界的な注目を集めましたが、問題行動も多く、ひき逃げ事件やDVで逮捕歴もあります。
直近の試合ではラモント・ローチに苦戦しドロー。リマッチの計画が流れました。
ジェイク・ポールとは?

ジェイク・ポール(米・28歳)は、登録者2000万人超のYouTuberであり、2018年にボクシングを始めました。
戦績は13戦12勝(7KO)1敗。これまでマイク・タイソン、フリオ・セサール・チャベスJrらと対戦し、話題を集めています。
現在はWBAクルーザー級14位にランクインしており、90kg前後を主戦場にしています。
今回、ライト級(61.2kg)のデイビスと戦うことで、約30kg差という異常な体格差マッチが実現しました。
この試合に意味はあるのか?

正直に言えば、試合の意味は「お金」だと思います。
デイビスにとっては巨額のファイトマネーが手に入り、ポールにとっても世界的な話題になる。
両者にとってのメリットは大きいですが、競技的には意味がなく、ボクシング界全体にプラスとは言えないと僕は考えています。
体重差30kgがもたらす現実

階級で7つ以上の差。
これは技術を活かせる範疇を超えています。
デイビスがテクニックで回そうとしても、相手の重さに押されて通用しない。
ブロックしても吹っ飛ばされる可能性がある。
だからこそ、軽量級は細かく階級を分けているのです。
30kg差のボクシングは「競技」として成立しない、と僕は思います。
ジェイク・ポールをどう評価するか?

僕はジェイク・ポールをボクサーとしては全く評価していません。
名前のある選手を利用して収益を上げている存在であり、ボクシングというより「ショービジネス」です。
ただし、新しい層を呼び込んでいるのも事実でしょう。
しかし「ボクシング」とは別物。YouTube的な企画だと捉えています。
もし本当に実力を示したいなら、クルーザー級の世界ランカーと戦ってほしい。そうなって初めて評価できると思います。
デイビスがポールを選んだ理由

デイビスには本来、ローチとのリマッチやシャクール・スティーブンソン戦が期待されていました。
それを避けて今回の試合を選んだ理由は、間違いなく「ファイトマネー」です。
リターンは金銭面。しかしリスクは、もし敗北すれば「ボクシング王者がYouTuberに負けた」と見られてしまうこと。
キャリアに傷がつく可能性がある点は大きなマイナスです。
「ボクシングはWWE化した」という批判

ライアン・ガルシアは「ボクシングはWWE化した」と批判しました。
これは「競技ではなくショーになってしまった」という意味です。
僕もその意見には同意します。これはボクシングではなく、あくまで“ショー”。
SNSで盛り上がっているのはジェイク・ポールのファン層であり、ボクシングファンからすれば「なぜやるのか」と疑問に思う試合です。
歴史的な前例との違い

メイウェザー vs ローガン・ポール戦と比較されますが、あれは引退後のメイウェザーが遊びとしてやったカード。
一方、デイビスは現役トップ王者です。その差は非常に大きいと思います。
異種格闘技的な試合は過去にもありましたが、現役バリバリの世界王者がこうしたイベントを選ぶのは異例です。
ネットフリックス配信とビジネス面

今回の試合はネットフリックスで全世界同時配信されます。
若年層へのリーチという意味ではプラスですが、競技的な発展にはつながらないと僕は思います。
ポールが本当に貢献したいなら、自分の知名度を活かして「デイビス vs シャクール」などをプロデュースすべきです。
試合展開の予想

まともなボクシングにはならないでしょう。
デイビスのパンチが効くのかどうか。届くのかどうか。そこが焦点です。
僕としては、デイビスにはぜひディフェンスの巧さを見せてほしい。
ブロックではなく、ステップと身のこなしで空振りを誘い、カウンターを狙う展開になれば理想です。
まとめ

今回のデイビス vs ポールは、競技ではなく「企画」であり「ショー」です。
僕としては、デイビスが無事に試合を終え、巨額のファイトマネーを手にした上でボクシング界に戻り、
本物のメガファイト、デイビス vs シャクール・スティーブンソン戦 を実現してほしいと願っています。
皆さんは、この一戦をどう見ますか?
「新しい時代の幕開け」なのか、「ボクシングの堕落」なのか。
ぜひyoutubeのコメントで意見を聞かせてください。
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【この記事を書いた人】
アマチュア実績全国3位(東洋大)
元プロボクサー
世界ランキング最高7位
第43代OPBF東洋太平洋バンタム級王者
ボクシング特化型パーソナルトレーナー
世界・東洋・日本チャンピオン10名輩出
キッズボクサー全国チャンピオン5名輩出
キックボクサー世界チャンピオン指導
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