吉野 修一郎(Yoshino Shuichiro)
62.5kg契約8回戦
WBO Asia Pacificライト級14位
◯吉野修一郎(三迫)
2R 2分 52秒 TKO
×ジュレス ビクトリアーノ(比)
吉野修一郎再起戦TKO勝利
約1年2ヶ月ぶりの試合でしたが、無事2ラウンドTKO勝ちで、去年の 世界挑戦者決定戦のシャクール・スティンブンソン戦の敗北から再起することができました。
序盤1ラウンドはビクトリアーノが攻めてこなかったこともあり、手数は少なくなりましたが、しっかりプレッシャーをかけて冷静だったと思います。後半によくないパンチもらったのは反省点ですが、2ラウンド目から圧力強めて倒し切って くれました。吉野が無事に再起することができて、勝つことができてホッとしています。
最後のダイアモンドグローブへの思い
そして、僕自身は今回の吉野の試合で最後のダイヤモンドグローブということで、僕のダイヤモンドグローブへの思いについてもお話しさせてください。
ダイヤモンドグローブはフジテレビの興行で、毎回面白いカードを組んでいて、僕自身もデビュー戦からずっとお世話になった興行でした。担当させてもらった吉野もダイヤモンドグローブで沢山の試合をしてきたし、そんな興行での最後のセコンドということで感慨深いものがありました。最後に吉野が勝つところを見届けることができて本当に良かったです。
吉野とタッグを組んで成長させてもらった日々
吉野との付き合いは、吉野がどこのプロジムに行こうか迷っているところがスタートでした。一緒にご飯を食べに行って、三迫ジムを紹介して入ってくれて、そこからタッグを組んで吉野とのボクシングがスタートしています。
吉野は三迫ジムに入ってから、ダイヤモンドクローブで勝ち続け、 日本人最強を証明し、アジア最強を証明して、世界の頂上と戦うところまで 僕を連れていってくれました。
吉野とアメリカの世界のてっぺんの景色を見てきて「もう一度ここで戦いたい」「もう一度ここで戦って勝ちたい」と、 僕のプロボクシングトレーナーとしての夢を持たせてくれたのも吉野です。
そういう選手との最後のタッグということで、色んな感情が交錯した試合でした。
吉野のボクシングを引退まで見ることができないというのは、僕自身の後悔です。 吉野の気持ちはわからないですが、僕自身としては最後まで見たかった。もう1度アメリカに行って一緒に戦いたかった。吉野ともう一度 世界のトップと戦いたかった。そんな気持ちがあるので、そこが心残りです。 吉野は特別思い入れのある選手だったので、僕が三迫を引退する決断をわかってくれてありがとう。最後に勝ってくれてありがとう、と思いました。
最後のインタビューで、吉野は僕に感謝の気持ちを話してくれましたが、吉野は僕をボクシングトレーナーとして1番成長させてくれた選手です。本当に今までタッグを組んでやってきてくれて僕の方こそ感謝の気持ちでいっぱいです。
三迫ジムを辞めても吉野との関係は切れるわけじゃないので、今後は家族含めて仲良くしていきたいなと思っています。
馬場龍成の試合の応援よろしくお願いします!
次は本当に僕の三迫ジムでのトレーナーとして最後の仕事です。馬場龍成が6月29日、 適地・兵庫で強敵と戦ってきますので、そちらの応援もよろしくお願いします。
最後に、いろいろなところで「椎野ボクシング辞めるの?」みたいなことを聞かれるのですが、僕はボクシングからは離れないのでご安心ください。 とりあえず、三迫ジムでの試合は次がラストというだけです。馬場と一緒に全力で戦うので、最後まで応援よろしくお願いします!