【サンドバッグの練習について】|ボクシング講座
こんにちは!椎野です!
今日は【サンドバッグの練習について】お話ししていきます!
どこのジムにも必ずあるだろう練習道具がサンドバッグです。
サンドバッグは、打つ・殴るためにあるものですが、何のために打つかというと、基本的に筋トレだと思っていただければいいと思います。
パンチのためのフィジカルトレーニング、スタミナトレーニングのための練習道具だと思ってください。
サンドバッグを打つことによって実戦が強くなるかといったらそうとは限りません。
パンチ力の強化だったりスタミナアップ、しっかり打つための練習で使うことが主です。
なぜサンドバッグだけ打っても実戦が強くならないかというと、相手(サンドバッグ)が動かないからです。
また、人間の形をしていないので、急所もなければただの丸い物体で、打ち返すこともないのです。
実戦が強くなるかと言ったら違いますが、重要な練習であることは間違いありません。
サンドバッグを、パンチを強くするためのトレーニングとして行う場合に意識するポイントは、ちゃんと拳を当てること・しっかり握ること・強く当てることです。
例えばフックの練習をしたい時、フックを思い切り打てるポジションを見つけましょう。
サンドバッグに対して一番しっかり打てるポジションを見つけ、そこで強く打つ。
止まった状態から思い切り打つ。それで、フックを強く打つことに慣れていきます。
そこからは、ステップをとったりしてコンビネーションや動きの中で、フックを強く打つ練習をするという感じです。
サンドバッグを思い切り打つことによってパンチを強く打つ練習になります。これがまず一つ目の練習。
一個一個のパンチを思いきり打って、強いパンチを打つ練習。強いパンチを打つことによって、パンチを打つ筋肉に刺激が入るので、筋トレの効果もあります。パンチを強く打つことを体に覚えさせることができます。
二つ目がスタミナトレーニング。三迫ジムでよくやっているのが連打です。例えば20秒打ったら、10秒休憩。20秒打ったら10秒休憩というインターバルトレーニングです。
また、3分間または長い時間、ずっと手を止めることなく打ち続ける練習をやることによってパンチを打つ筋力の持久力もつきます。これはフロイド・メイウェザーも行っているようです。
このように、思いきり打つ練習でパンチ力をつける、パンチを強く打つことに慣れる、連打でスタミナをつけるトレーニングができます。実戦を意識して打つことも可能ですが、実戦とはかなり遠いものになるので、いざ実戦になった時に違和感を覚えると思いますのでご注意ください。
次は、選手を目指している人にオススメなトレーニングです。
それは、素手でサンドバッグを打つ事です。素手で思い切りサンドバッグを打つと拳が痛い、という人はもっと固い人の顔を殴ると怪我しやすいです。
サンドバッグぐらいの固さのものは、素手で打っても大丈夫な状態にしておく必要があります。素手で打つとしっかり握る癖がつきます。しっかり握ってナックルで当てないと痛いので、拳で当てる癖がつきます。素手で思い切りサンドバッグを打っても大丈夫なくらいには拳を作っておきましょう。
また、これが慣れてくるとパンチの質が硬く、強くなると思います。
このようにパンチを強く打つ練習、スタミナトレーニング、拳を作る練習にとても役立つのがサンドバッグです。
あとは、サンドバッグで自分のパンチの距離を確認することも大事です。自分のパンチの射程距離がどのくらいなのかをイメージして打ちましょう。その時、踏み込んだ時の前足の位置が、サンドバッグに対してどのくらいの距離なのか、どのくらい踏み込めば自分のパンチが届くのかを把握しておくといいと思います。自分のパンチの射程距離を知っておかないと、実戦でいいパンチは打てません。
まずは止まってるサンドバッグに対していい距離でいいパンチを打てるようにしてください。
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